2017整備」カテゴリーアーカイブ

里山整備2017(2)雑木林と竹林

今シーズンの里山整備を昨年末からおこなっています。
(と言っても週末のみの作業で、また耕作放棄地の整備も平行しておこなっているため、ほとんど進んでいません・・・)

竹の間伐については、昨シーズンまでに一通り終えることができましたので、今年からは新しい竹へ更新する作業(前年に新しく生えた竹と同数程度、古いものを伐採する)をおこなっています。

さて、これまでの作業を踏まえ、今後、下図のように里山を整備していきたいと考えています。

現在は、竹が全域に広がっており、そのなかにクヌギやスギが点在するような状態です。
ただ、上図で色分けしているとおり、黄色と緑色の区域では少し様相が異なります。

黄色の区域は、竹の勢いが緑色の区域に比べ弱いです。
また、クヌギは黄色の区域にしか生えていません。
この近くには昔、炭焼き窯があったと地元の長老から聞いていますので、その原料としてクヌギが保護育成されていたのかもしれません。
また、その当時は黄色の区域には竹は生えておらず、その後、緑色の区域から竹が侵入したのではないかと思っています。

一方、緑色の区域は竹の勢いが強いです。
クヌギ(落葉樹)は全くなく、常緑の雑木や針葉樹が生えています。
自宅の西側に位置するこの里山は、冬の季節風「鈴鹿オロシ」を遮る防風林としての役割も担っています。
このため、自宅側(緑色の区域)は常緑樹や竹を配置し、畑側(黄色の区域)に落葉樹を配置してあったのかもしれません。

また、里山と畑の境界(上図で橙色の区域)には果樹が植えられていたようです。
現在は既に果樹はなく、ツバキやカシなどの照葉樹や竹が侵入してきています。

整備の方針をまとめると次のとおりです。

【黄色の区域】落葉樹を中心とした雑木林
・侵入している竹を伐採(最終的には竹を無くす。)

【緑色の区域】竹と常緑樹の混合林
・竹の間伐を継続

【橙色の区域】果樹
・果樹の植栽

ということで、今シーズンは竹の伐採とともに、橙色の区域で大きくなっている木を伐採することにします。

橙色の区域の現況は次のとおりです。

<西側>

ヤブツバキやシロダモ、ヤマビワなどが自生し、畑側にせり出してきています。

<北側>

手前側にミミズバイ、ウラジロガシ、ヤマビワ、ネズミモチなどが生えています。

木を伐倒する前に、これらの木の根元に積んである庭木の剪定枝などを片付けることにします。

これまでは燃やすに燃やせなかったため、このようなところに積んであったわけです。
このようにしておくと、ササやツル草がはびこっても刈り払い機で草刈りできないため苦慮していました。

取り出してみると、3年以上前のものにも関わらず腐ることなく残っています。

積んだ状態では風通しがあるためか腐りにくいのかもしれません。
カラカラに乾燥していますので、薪ストーブの焚き付けに使えます(^_^)

細かい枝と少し太いものに分けて集めます。

敷地が片付くだけでなく、ストーブの燃料にもなって一挙両得です。

<続きます>

ツバキの剪定と枝葉の利用

先日、小・中学校の同級生のお母様(同じ町内に在住)から、自宅敷地内のツバキが大きくなったので切ってほしいと頼まれました。

同級生は結婚し街で暮らしていますので、実家にはお母様がひとりで住んでいます。
私が住む地域はそれほど田舎というわけでもないのですが、過疎・高齢化が進んでおり、特に近頃このお母様のような単身世帯が増えているように感じています。

ともあれ、幼い頃、この同級生のご両親にはスキーやスケートに連れていってもらった思い出があります。
大したことはできませんが、少しでも恩返しになればと思い、ノコギリと脚立をもって向かいました。

切ってほしいというツバキは、樹高約4〜5m、胸高直径30cm程度の大きさです。
表鬼門にあたる木で、昔から大切にされてきたようです。
ということで、根元から伐倒するのではなく、枝を落としてコンパクトに収めてほしいとのこと。

ほとんどの枝は手鋸で切り、特に太いものだけチェンソーを使うことにしました。
かなりの強剪定になりますので、要所に葉を残して、少しでも木への負担が小さくなるようにしました。
枯れることなく春には新芽を出してほしいものです。

切り落とした枝葉も処分してほしいとのことでしたので、軽トラに積んで引き上げてきました。

IMG_4970

軽トラで4車分です。
以前であれば、これらの枝葉の処分に困り、市のゴミ焼却場に持ち込んでいたことと思います。
しかし、昨年伐倒した木の枝葉を1年野ざらしにしておいたところ、枝は薪ストーブの焚き付けに、葉は畑の堆肥に無駄なく使えることが分かりました。

<枝 → 薪ストーブの焚き付け>
img_4765

<葉 → 畑の堆肥>
img_4845

そこで、今回切ったツバキの枝葉も同じように使うことにします。
さすがにそのままでは場所を取りますので、鉈で細かい枝葉を払って比較的太い枝と分けます。

IMG_4982

このままの状態で1年程度放置します。
枝葉の山は、うまい具合に葉だけが落ち堆肥に。
そして、枝には風が通り、腐ることなくカラカラに乾いて良い焚き付けになってくれることでしょう。