道具」カテゴリーアーカイブ

サイクロン集塵機の自作(8)木工用集塵機を入手

前回、洗面脱衣室に脱衣カゴ置きを設置しました。

天板は古材を再利用し、加工にはいくつかの電動工具を使用しました。
電動工具は便利なものの、デメリットもあり、そのひとつが凄まじい粉塵を排出することです。
肺を悪くしないためにも集塵機を併用する必要があり、ガレージでは現在2台の集塵機を使っています。
ひとつが下写真の掃除機タイプのもので、丸ノコ等の粉塵が細かく少ない電動工具を接続しています。

もうひとつが下写真のサイクロン集塵機で、こちらは自動カンナやテーブルソーなどの粉塵が多い電動工具を接続しています。

このサイクロン集塵機は5年前に自作したものです。
サイクロン集塵機は簡単な仕組みながら粉塵だけを分離回収してくれる優れもので5年経った今も大活躍しています。
ただ、自動カンナを接続する場合(特に幅広の板を切削して大量のおが屑が発生する場合)、ホース(インレット側)におが屑が詰まってしまうことがあります。

詰まるのはホースが細い(φ38mm)からだと考え、ホースを太く(φ100mm)にしたりしましたがイマイチなのです(ブログ記事にはしていませんが、この5年間に3回改良を重ねています・・・)。
そうしたなか、マキタ社の木工用集塵機(モデル:410)を使わせてもらう機会があり、その風量の大きさに驚きました。
自動カンナなどで発生する大量のおが屑を集塵するにはそれだけの風量がいるのであって、自作サイクロン集塵機におが屑が詰まる主原因は風量不足だったわけです。

と言うことで、ヤフオクで木工用集塵機を入手しました(下写真で右下の青色の機械)。

この木工用集塵機(リョービ VC-2001)はマキタ410と同じ能力ですが、風量の強・弱を切り替えられるのが決め手になりました。
木工用集塵機は風量が大きい分、騒音も凄まじいため接続する工具に合わせて風量を下げたいと思っています。

木工用集塵機は単体で使用できるのですが、これまで使ってきたサイクロン集塵機の素晴らしさも捨てがたし・・・。
そこで、サイクロン集塵機の送風機(現在、家庭用掃除機を使用)として木工用集塵機を使おうと思います。
また、これに伴いサイクロン集塵機を全面的に改良することにします。

サイクロン集塵機の改良を行う前に、もう1台の集塵機(掃除タイプ)に不具合が生じていますので、それのメンテを行っておくことにします。

この集塵機は中古品を入手した際、電気部分のメンテとともに動きの悪いキャスターを新品に交換しました。
そのとき交換したのは3個のうちの1個だけだったのですが、残りの2個もついに寿命に達しました。

新しいキャスターを2個購入して古いものと取り替えます。

ちなみにメーカー(マキタ)から純正品のキャスターを取り寄せると1個500円ほどします。
マキタ社がキャスターまで作っているわけでもないでしょうから、同じサイズのものMonotaroで購入し(1個250円程度)、それを使っています。

スムーズに集塵機が移動できるようなって満足度高し(^_^)

ジョイントカッターのメンテナンス

前回、脱衣カゴを置くための棚を作り始めましたが、その棚板をはぐのにビスケット(雇い実の一種)を使うべくジョイントカッターなる電動工具(下写真)を入手しました。
ジョイントカッターはビスケット用の溝切りに特化した電動工具です(数が出ないためか新品だと4万円程度と高価です)。

しかし、本体を見ると、よくあるディスクグラインダー(ベビーサンダー)に専用の定規と溝切りカッターを取り付けただけのように感じます。
ディスクグラインダーがベースならメンテも容易だろうと、安価なジャンク品に飛びついたわけですが・・・

とりあえずテスターで導通を確認。

スイッチを含め、特に問題なさそうです。
そこで、電源コードをコンセントにつないで恐る恐るスイッチON!
モーターから火花が散って一瞬動いた?ものの、その後、うんともすんとも言わなくなりました。
この症状は以前にメンテした卓上丸ノコのときと同じで、そのときと同様にカーボンブラシが固着していると推測。
ブラシホルダ(下写真で朱色矢印)からカーボンブラシを抜こうとすると案の定、固着して抜けません。
力を入れて引っ張ると導線とスプリングが引きちぎれ、カーボンブラシ本体だけが中に残置されてしまいました。

カーボンブラシを押し込むとモーター(アマチュアのコンミテータ)を傷つけかねないため一旦、分解したうえ内側から押し出すことにします。

分解すると、ディスクグラインダーがベースになっているのが良くわかります。
ディスクグラインダー(ベビーサンダー)なら安価なのですがね。

モーター(ステータコイル)の内側からマイナスドライバーで押してカーボンブラシの引き出しに成功!(下写真で右下にある黒い小片がカーボンブラシ)

ピンボケしているため分かりにくですが、カーボンブラシ表面に固着した跡が残っています。

ブラシホルダにも固着跡が残っていますので、マイナスドライバーの先で擦って落としておきます(カーボンブラシは新品に交換)。

この機会にモーター(アマチュア)の状態も点検。

焼けたような痕跡は見当たらず、今回の不動の原因はカーボンブラシの固着でほぼ間違いないでしょう。

各部品を掃除しつつ元通りに組み立てていきます。

そして、メンテ完了!

コンセントに繋いでスイッチを入れると問題なく動作します(^_^)
次回、このジョイントカッターを使って板はぎを行うことにします。