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耕作放棄地の再生(26)「風の草刈り」のその後

再生中?の耕作放棄地(水田)について、定期的な草刈り(下記スケジュールで年3回)等により管理を行なっています。

つい先日、草刈りしたばかりのように感じますが、アッと言う間に2ヶ月が経過。
9月に入ったことから、今シーズン3回目(最終)の草刈りを行うことにします。

下写真は前回(7月上旬)、草刈りした直後の状況です。

前回の草刈りは「風の草刈り」により相当な高刈りを行いましたが、その後どうなっているでしょうか。

2ヶ月ぶりに現地を訪れて状況を確認。

勢いよく成長して草丈も高くなっています。
しかし、昨年の9月も同様の状態であったことから、低く刈っても高く刈っても2ヶ月経てば同じだと言うことです。
高刈り(風の草刈り)の場合、草刈り直後の見た目は悪いものの、刈りやすいため負担が軽減されます。
2ヶ月後には同じ状態になっていることを考えると、負担が軽減された分、高刈りにメリットがあったことになります。

ところで、先日、我が家のような田舎に住む方と草刈りの話しをしていて、刈払機の刈刃(チップソー)は使うたびに新品(安物)に交換していると聞いて驚きました。
私も安物のチップソーを使っていますが、チップを損傷させることがなければ1シーズン(20回程の使用)程度は問題なく使えています(研磨もしません)。
冬季に荒地の伐採など、結構ハードに使用しているほうだと思うのですが、基本的に高刈りで石やコンクリートが当たることが少ないため刈刃が長持ちするのかもしれません。

このように風の草刈りには短期的に見ても労力や費用の負担軽減と言うメリットがありますが、真価は長期的に継続することで生まれるのではないかと思っています。
そんなことで、今回も風の草刈りにて行うことにします(朝活で1日1時間程度作業)。

<1日目:9月6日>

<2日目:9月10日>

<3日目:9月11日>

<4日目:9月12日>

<5日目:9月13日>

4日と少し(計5時間弱)かかって完了。
前回(7月上旬)は風の草刈りにより3時間程度で済みましたが、さすがに今回は草が成熟して固くなっているため前回よりも時間・労力ともに要しました。

隣接する山裾では先日、襲来した台風21号の強風により多くの古竹が田圃側に倒壊しています。

今は山(藪)に入れる状態ではありませんので(マムシやハチ)、冬になってから整理したいと思っています。

耕作放棄地の再生(25)風の草刈り

再生中?の耕作放棄地について、5月上旬に今年初めての草刈りを行ってから2ヶ月が経とうとしています。

<5月上旬:草刈り直後の状態>

草刈りは下記のスケジュールで年3回行うことにしていますので、今年2回目の草刈りを行うことにします。

今の時期は草刈り最盛期でもあり、週末は田圃関係や地区の草刈りの予定が入っているため、平日に早起きして少しずつ(1時間程度)進めていくことにします(人家から離れているため早朝でも刈払機のエンジンを回せます)。
で、現状は・・・

2ヶ月の間に草丈が1m近くまで伸びています。

ところで、以前に自宅敷地内に排水路(土水路)を設けた際、「大地の再生講座」のアイデアを拝借してコンクリート殼を再利用したことがあります。
大地の再生講座ではほかにも様々なことを実践されてみえ、その中のひとつに「風の草刈り」と呼ばれるものがあります。

水脈整備と風の草刈りで変わったこと(大地の再生〜百田みたからの集い 岡山/2)」(囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio)

上記リンク先に詳しく紹介されていますが、「風の草刈り」とは風で草が揺れる高さで刈ると言うものです。
風で草が揺れる高さと言えば、草の種類や生育状況によって異なるとは言え相当な高さ(例えば地際から30cm)になります。
私自身、農地の草刈りは高刈り(5〜10cm程度)で行っているものの、それとはレベルが違う高さです。

風の草刈りを行うと、その後の草の成長が穏やかになるとありますが、確かにそうなるように思います。
と言うのも、庭木の剪定においても弱く剪定するほど、その後の伸びが小さくて樹木が落ち着く(強く剪定するほど徒長枝が多く出て木が暴れる)ことを実感しており、同じ植物の草も同じはずだと思うのです。
大地の再生講座を主宰する矢野智徳氏は造園技師とのことですので、もしかすると樹木から着想を得られたのかもしれません。

そんなことで風の草刈りの手法により草刈りしていくことにします。

<1日目:7月2日>

風で揺れる高さを目安にして刈るわけですが、風で揺れるところは柔らかくて刈りやすいところでもあり、一般的な高刈りよりも力を要さずに刈っていけます。
このため、刃を戻すとき(左→右)にも刈ることができて作業が捗ります。
1時間で田面(約1反)の1/3(333m2)程度が完了。

<2日目:7月3日>

<3日目:7月5日>

3日目(延べ3時間)で田面部分が終わりました。
昨年はブログ記事を確認すると5日(延べ5時間)かかっていますので、風の草刈りは省力化の面でも効果大です。

今週末には当地区の共同作業(草刈り等)があり、それまでに所有地の隣接箇所(道沿い)の草刈りを各自で済ませておくことになっています。
そこで道沿いを草刈り。

<4日目:7月10日>

ここは路肩が斜面になっていますが、特にこうした場所は路肩の保護のためにも定期的な草刈りが大事なのだと思います。

ほかにも山裾部分などを刈って完了。

<Before>

<After>

相当な高刈りのため地際で刈った場合に比べて見た目は悪いですが、以前のジャングル状態に比べたら良しとしましょう(^_^)

作業が早く終わって時間があるため、近くにある墓地(地域の共同墓地)にも寄って草刈り(芝刈り)をしておきます。


(5月上旬に撮影した写真)

芝が綺麗に生え揃い、一見するとどこの高級墓苑!?かと見間違えてしまうかも?

芝はもちろん高麗芝などのような園芸種ではなくて自生の野芝です。

定期的に草刈りが行われることで刈り取りに強い芝が残り、美しいターフが形成されるわけです。
ちなみに2年前、主屋(古民家)前の砂利敷きだったところを芝庭に変えましたが、実はこの墓地の芝が剛健に生育しているの見て決めたのです。

以前はろくに墓参りをしていなかったのですが、近くにある田畠を管理するようになってから必然的に足を運ぶ機会が増えました。
そう考えると今年、近くにある畑の管理が我が家の手に返ってきたのも、墓参も定期的に行うようにと言うことなのかもしれませんね。

<続きます>