きつくり(庭木の剪定)」カテゴリーアーカイブ

庭木の剪定(19)ハクモクレン&ツツジ

自宅敷地内にあるハクモクレンが今年もたくさんの花を咲かせました。


(3/24撮影)

このハクモクレンは毎年、同じ箇所(下写真で朱色丸印の箇所)で剪定を繰り返していたため、そこがグローブ状に肥大化してしまっています。


(’14/3/29撮影)

4年前から、この肥大化している部分を切除して減らしていっているのですが、これにより枝が充実し、その結果、花が増えたようです。
ただ、肥大化しているところを切除するため、木に負担がかかります。
このため、切除するのは1年に1、2箇所だけとし、花が終わった後に行うようにしています。

モクレンの花は短く、花が散って下写真の状態になりましたので、今年も肥大化している部分を1、2箇所切除することにします。

今年は上写真の朱色丸印で示す2箇所を切除することにします。

手鋸で切り落とします。

上写真でもわかるとおり切り口が大きいため、念のため切り口に癒合剤を塗っておきます。
癒合剤は幾種類か市販されていますが、今回使用するのは「カルスメイト」(カルス:癒合組織)です。

成分は酢酸ビニル樹脂その他とありますので、木工用ボンドを塗るようなものなのでしょう。
そう言えば、以前、薪ストーブの炉台や炉壁のタイルを貼る際に用いたセメント混和材(NSハイフレックス)も酢酸ビニル樹脂でしたので、本当にいろんなところで木工用ボンドが活躍しているものです。

切り口に塗布します。

ところ変わって、下写真は裏庭の現況です。

3年前の主屋の改修工事により、室内から上写真のように眺められるようになったこともあり、少しずつ手を入れています。

この裏庭には、昔の離れから庭を散策?できるように踏み石が敷かれています。

ツツジが大きくなって踏み石が隠れてしまっていますが、上写真で朱色線のルートで奥へと続いているようです。

この通路を復元すべく、ツツジを小さく仕立て直すことにします。
比較的短いヒコバエだけを残して切除。

若木であれば再生しやすいでしょうが、老木でこれは負担が大きすぎるかもしれません・・・。

大胆な(無茶苦茶な?)剪定により剪定屑もたくさん発生しました。
葉は畑のマルチ材として活用します。

枝は薪ストーブの焚き付けやボイラーの燃料とします。

主屋の室内から見える景色も、庭の奥側まで見通せるようになって良い感じです。

この裏庭は古いもので、先祖が自らの手で造ったものだと思います。
本職の手による前庭よりも、私にとっては、こうした素朴な庭のほうが祖先の自然観が窺えるようで親しみやすくもあります。
このため、いかにも日本庭園と言う庭ではなく、背後の里山へと続いていくような自然な感じの庭(現在流行している落葉樹の庭と言うわけでもありません)にしていきたいと思っています。

<続きます>

庭木の剪定(18)チャボヒバの挿し木

サクラが満開になりました(写真は3/21撮影)。

このサクラは隣家の木なのですが、我が家の敷地との境界付近にあるため、我が家からも花見を楽しめるのです。
以前は、我が家の敷地から伸びた蔓が巻き付いていたため花も少なかったのですが、数年前に蔓を取り除いたところ多くの花を付けるようになりました。

そして、偶然にもピンク色のハートが浮かび上がっています(インスタ受けしそう!?)。

手前側は常緑樹を主体とする我が家の庭で、昨年までは上写真の角度で見てサクラの手前側にチャボヒバ(下写真で朱色矢印)がありました。

庭木が混雑していることから迷った挙句、昨年10月に伐採したのですが、サクラの花見ができるようなって結果オーライだったかも。

そのチャボヒバですが、伐採後、枝葉はバラして畑のマルチ材としました。
先日、スギの苗木を移植する際に目に付いたのですが、昨年10月の伐採から半年近くが経とうとしているにも関わらず、いまだに葉が青いものがあるのです。

地面に近いところにあれば水あげできるようです。

チャボヒバなどのヒバ類は挿し木できるものが多いですが、これだけ水あげが良ければ時期的に今から挿し木しても活着しそうです。
ちょうどスギを移植したことで空きスペースができましたので、そこに挿すことにします。

本来の手順(挿し穂を作り、水あげした後、鹿沼土などの用土に挿す。時期も、その年の新梢を使うため7月頃)に比べると相当いい加減ですので、その分、たくさん挿しておきます。

チャボヒバなどの針葉樹は伐採して萌芽更新させることはできませんが、こうして庭木を更新させる手がありますね。

<続きます>