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里山再生:スギの植樹と苗木作り

若葉が芽吹く季節になりました。
散策がてら自宅裏の里山に入ってみると、昨年植樹したクヌギも若葉をつけています。

自宅裏の里山は竹を減らす一方、その代わりにこのような樹木を植えています。
昨年はクヌギのほかにもスギも1本を植えましたが、それは残念ながら枯れてしまっていました(下写真で朱色矢印)。

これまでの経験からもスギは容易に根付くものと思っていたのですが・・・。
ただ、スギは僅かの間でも水を切らすと枯れてしまいますので、昨夏の酷暑時に水が切れてしまったのかもしれません。
ちょうど畑に適当な大きさになっているスギの苗木が3本ありますで、それを掘り上げて再挑戦することにします。

3本のうち1本は枯れてしまったものの近くに植え付けます。

竹の伐採により空間ができているところを見つけて残り2本も植え付け。

スギと言えば、昨年12月に伐倒したスギ(3本)の現状は下写真のとおりです。

下写真:昨年12月伐倒時

このスギは製材する予定で、自然乾燥させるため伐倒後、枝葉をつけた状態のままにしてあります(葉枯らし乾燥)。
伐倒後4ヶ月が経過して葉のほとんどが茶色くなったため、そろそろ枝葉を落とそうかと思っているところです。

ところで、今回里山に植樹したものを含め、これまでに植樹したスギの苗木は全て昨年12月に伐採したスギを親にするものです。
つまり、今後はスギの苗木(自生した幼木)を得られにくくなります。
ただ、昨年までに自生した幼木が敷地内に生えていますので、それを苗木にすべく畑に移植しておくことにします(写真を撮っていないことに気づき、先ほど撮影したため夜間です・・・。写真では3本ですが実際には20本程度)。

こんなに小さいものが伐るのも怖いほどの大きな木になるのですから本当に不思議なものです。

果樹園の再生(29)接ぎ木:モモ&ナシ

前回、ビワの接き木を行いました。

接ぎ木はビワだけでなく、ほかの果樹もやってみたいと思っています。
ただ、接ぎ木を行うには台木が必要となり、その台木も育てるなどして準備する必要があります。
ビワについては、たまたま里山にビワの木があり、毎年こぼれ落ちた種から幼木(実生2〜3年)が自生えするため、これを使ってビワの接ぎ木を行ったわけです。
そして、ビワで接ぎ木を試行錯誤するとともに、ほかの果樹の台木を育てることにしました。
一昨年にユズ(ミカンの台木)を播種、昨年にはウメ(モモ等の台木)、ナシを播種。
下写真は昨春発芽したばかりのウメとナシです(この後、畑に移植)。

接ぎ木できる大きさにまで成長するには2年以上かかるだろうと思っていたのですが、それが1年で高さ2m近くまで成長し、既に接ぎ木できる大きさになっているものもあります(下写真はウメ)!

成長の早いスギでもこの大きさになるには3年はかかります。
ハゼやアカメガシワと言ったパイオニア樹木と呼ばれるものでも実生1年でここまで大きくならないと思います。
上写真で背後に満開のスモモが写っていますが、このスモモも成長著しいです。
スモモもウメも同じバラ科の植物ですので、土地に合っているのでしょうか。

さすがにナシは種も小さく、大きくなるには時間がかかるだろうと思っていましたが、これまたウメと同じぐらい大きくなっています(下写真で朱色矢印)。

掘り上げて、比較のため昨春に植え付けたアンズ(ホームセンターで購入した接ぎ木苗)の根本に置いてみます。

ここは自然農で栽培している畑ですので肥料も与えていませんし、周りの雑草もそのままです。
一体全体、この草茫々の畑のどこが良かったのか、このナシやウメに聞いてみたくなります。

さて、来年まで待つと大きくなりすぎてしまいそうなウメ4本とナシ1本を掘り上げ、接ぎ木することにします。

数年前に栽培用に植えたモモ(白桃3本、大玉白鳳1本)とナシ(幸水1本)から接ぎ穂を採取し、ビワと同様に接ぎ木してみます(ウメの台木にモモ。ナシの台木にナシ)。

これでちゃんとできているのかどうかは分かりませんが、接ぎ穂がビワのように太くないためやりやすかったです。

以前苗木を買ったときのビニールポットを残してあったので、それに植え付けて接ぎ木完了。

手前:左からナシ(幸水)、モモ(白桃)、モモ(白桃)、モモ(白桃)
奥:モモ(大玉白鳳)

接ぎ木がうまくいっていればですが、2年後には市販の苗木と同じぐらいにまで成長していることでしょう(市販のものは接ぎ木後1〜2年で出荷されているように思います)。