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自然農:育苗ハウス設置

このところ少しバタバタしていて、ブログの更新が滞ってしまっています。
前回のブログ記事では、再来シーズンの薪を確保するため、大木のエノキを伐採し始めました。

伐採は既に完了し、薪作りも2月中に終えているのですが、ブログ記事にできていない有り様です・・・。
そんな中、突然、話題を変えて「育苗ハウスの設置」について書きたいと思います。
と言うのは、最近、このブログを通じて知り合った方らと自然農に関して情報交換することが多くなっているため、畑の状況等をお伝えしたいと思っているのです(今年は自然農に関するブログ記事が多くなるかも?)。

自然農に関しては、自宅に隣接する畑の栽培を慣行農法から切り替えて7年が経過しました。
自然農法に切り替えて5年ほどはマメ科の作物しかまともに育たない状況でしたが、少しずつ土地が回復して2年ほど前から大抵のものが育つようになり、今冬には自然生えのハクサイが結球するまでになっています。

私の自然農のやり方は、福岡正信さん(自然農法を提唱)の著作を読んだほかは、全くの自己流でやってきました(学校が農学部だったため、そのときの友人に誘われて某宗教が実践している自然農の話しを聞きにいったことがありますが、内容は覚えていません)。
これまでは、作物の栽培よりも土地を肥すことに注力していたこともあって、他の人がどのように自然農を行っているのか余り関心がなかったのですが、半年ほど前にネットで検索したところ、YouTubeで自然農に関して情報発信している方がたくさんみえることを知りました(例えば「島の自然農園」さん)。

それで、最近は、島の自然農園さんら農系YouTuberの方の番組を見るのが楽しみになっています(実は、これがブログ更新が滞っている最大の要因です^_^;)。
今は、夏野菜の育苗が始まる時期ですが、島の自然農園さんをはじめとして、自然農でもビニールハウスを使って育苗されています。
私自身はストイックに「自然農にビニールハウスは有り得ない」と思い込んでいました。
しかし、ナスなど育苗に時間を要する作物は露地栽培だとかなり収穫時期が遅れ(秋ナス)、夏にナスを収穫するには5月連休頃に苗を買わざるをえません。
苗を買うぐらいなら「ビニールハウスで自家育苗するのも有り?」と考えが変わってきました。

と言うことで、3月上旬、ホームセンターでビニールハウス(育苗ハウス)のキット(南栄工業 BH-1522。約15,000円)を買ってきました!

この育苗ハウスは広さが約1坪と超小型です。
メッキパイプ等、必要な資材が一式揃っており、同梱の説明書に従って組み立てれば育苗ハウスができるようになっています(製品の梱包箱も乗用車に載せられるサイズです)。

一般的な農業用ビニールハウスは支柱(メッキパイプ)を土中に打ち込むため半恒久的な施設になりますが、この育苗ハウスは土台部があって移動できるようになっています(春以外は倉庫内に保管するつもりです)。
土台部の単管パイプを組んで、設置予定場所に据え付けます。

日当たりや、近くに散水栓があることから、この場所に決めたのですが、ここは畑の一角で畝があって地面が凸凹しています。
育苗ハウスの土台が安定して据わるよう整地することも考えたのですが、せっかく良い状態の畝を壊すのも勿体なく(自然農の場合、畝は使い続けます)、そのまま設置することにしました。

説明書に従ってメッキパイプを組んで骨組みを作ります。

そして、ビニールを張って完成です!

ビニールは、この製品に専用の一枚もので、骨組みに被せるだけでビニールを張れます。
ただ、専用品のため交換用ビニールが比較的高価(約10,000円)なのが残念です(なので、春以外は倉庫内に保管しようと思っています)。

別アングルから。

後ろに写っている古民家に対して異質感が・・・。
来年は別の場所に設置するかも。

育苗ハウスができたため早速、ナス科野菜を播種(3月上旬。せっかく育苗ハウスがあるので、たくさん育苗しようとセルトレイを使っています)。
それから2週間が経過し、下写真のとおり発芽してきました。

発芽までの時間は露地の場合とあまり変わりませんが、昼間、ハウス内はかなり温度が上がるため5月連休頃には定植できるぐらいにまで成長してくれることと思います(露地の場合、発芽しても気温が上がるまで成長がストップします)。

ちなみに、昨年もナス科野菜を少しでも早く育苗したいと下写真の簡易温室を作りましたが、温度が上がらず、ほとんど効果がありませんでした・・・。

遊休農地の活用(15)エノキの大木を伐採①

前回のブログ記事「地域の仕事と薪作り」に書いたとおり、昨夏に樹木の伐採&薪作りをしたことで既に再来シーズン用の薪の半分弱を確保できています。

このため今冬の薪作りは少なくて済み、大きい木であれば1本伐採すれば必要量を確保できそうな感じです。
実は今冬に伐採しようと目星を付けている木があり、それは下写真のエノキ(榎)の大木です。

このエノキは自宅から200mほどの距離にある畑(上写真は3年前に撮影)の隅に生えています。
特に支障になっているわけではないのですが、既にかなりの大木で、私の手に負えなくなる前に伐って萌芽更新させたいと考えているのです。

このエノキがある畑は長年耕作放棄され、篠竹やノイバラのジャングル(下写真)になっていたのを3年前に刈り払ったうえスギや果樹の苗木を植えたので、それらが大きくなる前にエノキを小さく更新しておきたいと言うこともあります。

それにしても上写真のとおり3年前まではスゴイ状態でした・・・。
この耕作放棄地の存在を初めて知ったときは(所在不明で町内の詳しい方に教えてもらいました)、その荒れ様以上に、このエノキのデカさ、しかも枝が道のほうに折れているのを目の当たりにして、これは厄介なことになった(存在を知らないほうが良かった)と思ったものです。
しかし、その後の整備に伴い木の状態を掴めるようになったことと、私自身、伐木の経験を積んだ?ことで見方が変わってきました。
周囲に伐木の障害となるものがほとんどない条件ですし、伐った木の搬出も舗装道路が隣接しているため容易、そしてエノキは薪として最高(火持ちが良い)です!

ただ、根本の直径は1mを優に超えるため根元から伐倒することはできません(所有しているチェンソーのガイドバー長35cm×両側2=70cmまで)。
高さ2m程度のところで株立ちしているため、その株立ちしているものを1本ずつ伐ることになります。

外側から中心に向かって順に伐っていくことになりますが、それぞれの枝が絡んでいるため、かかり木にならないように伐る順番を検討。
また、高さ2m程度のところを伐るため三脚に登って作業することになるため、伐倒時には三脚から降りて待避できているよう、ツルを十分に効かせ(直径の2/10程度。通常の倍)、ロープにより牽引して倒すことにします。

と言うことで、第1段階として下写真で朱色丸印の箇所を伐木。

上写真は既に造材後に撮影したもので、幹は玉切りして自宅に持ち帰るため軽トラックに積んであります。
伐木の続きは翌週末に行うことにし、それまでに持ち帰ったものを割っておきます。

この状態で雨ざらしにし、梅雨明け頃に薪棚に積む予定です。

そして、翌週末。
今回は前週の反対側(下写真で朱色丸印)を伐木。

今回の伐木により、残るは中心の2本だけになりました。

この2本は比較的大きいため、翌週に1本、翌々週に1本を伐っていこうかと思っています。

今回伐採したものも現場で玉切り、そして自宅に持ち帰って割っておきます。

大木だけあって、さすがに大量の薪ができます。
もちろん、薪には適さない枝も大量に発生しますので、そのうちの太いもの(下写真で軽トラックに積載)はウッドボイラー用の燃料として利用します(細いものは現場で雨曝し。乾燥次第持ち帰って焚き付けにする予定)。

<続きます>