2018整備」カテゴリーアーカイブ

里山再生:2018スタート

自宅裏には里山(丘陵地のヘリ、約3,000m2)があり、4年前から冬に竹の伐採を中心に整備しています。
昨年末に門松を作るために山に入って竹を伐採しましたが、年が明けて本格的(と言っても各週末ごとに半日〜一日程度)に作業をすることにしました。

5シーズン目となる今回も引き続き、竹や木を伐採する予定です。
このうち竹については、これまでの間伐により坪1本程度の密度になっています。
このため、約3,000m2の面積に対して竹が1,000本程度(≒3,000m2÷3.3m2/本)生えていることになります。

これらを5年で更新(古いものから伐採)するとして、1年に200本(=1,000本/5年)を伐採すれば現状を維持できることになります(春のタケノコ収穫時期には全てを収穫するのではなく、200本程度を残すようにしています)。
200本と言えども、竹は木に比べて容易に伐採できますので、冬の週末だけで伐採することは十分に可能です。

ところで、伐採した竹(伐採後数年経った枯れ竹)はボイラーの燃料などに使いたいと考えています。
ボイラーに関してはブログの更新が遅れていますが、既に焚ける状態になっており、試験的に竹を焚いたところ、お風呂の湯量を沸かすには竹2、3本を必要とするような感じです。
つまり、1年に200本の竹を伐採したとしても、これだけでは毎日お風呂に入れないことになります(2×365≒800本程度必要)。
現代では化石燃料に依存するからこそ毎日お風呂に入れるわけですが、こう考えてみると分不相応な生活をしているのではないかという思いを抱かざるをえません。

閑話休題。

竹の間伐作業は次の手順で行いますが、昨シーズンのブログ記事の繰り返しになりそうですので省略します。

  1. 伐倒
  2. 4m程度の長さで玉切り
  3. 枝払い
  4. 山の中に棚積み

このうち枝払いした竹の枝葉を利用し、今回、椎茸のホダ木を仮伏せしましたので、それを紹介することにします。
昨年12月に植菌したホダ木は、そのままの状態で山の中に置いてあります。

植菌後のホダ木は、直射日光や乾燥を防ぐため、梅雨に入るまで仮伏せすることになっています。
具体的にはコモなどでホダ木を被覆することになります。
藁コモは門松に使ったものがあったのですが先日、ミカンの防寒対策に使ったので、それに代わるものとして枝払いした竹の枝葉を掛けることにします。

竹の葉は枝払いしたばかりですので青々としていますが、徐々に枯れ、梅雨に入るころには枝から落ちていることと思います(エンドウの棚に葉のついた竹の枝を使うのと同じですね)。
これなら梅雨の時期に改めて被覆を外す必要がなく、そのまま本伏せに移行することができて手間いらずです(^_^)
(もちろん失敗する可能性があります。)

この近くには3年前に植菌したホダ木が置いてあるのですが、なんと、この冬の寒さのなかでもシイタケがあがっています!

薪ストーブで焼いて食べると美味しいかも。

竹と門松

新年初めてのブログ記事です。
正月気分はすっかり抜けてしまいましたが、15日までは松の内と言うことで主屋(古民家)前にはまだ門松が飾ってあり正月らしさが残っています。

4年前に里山(自宅裏山)の整備を始めて以来、毎年門松を作っているのですが、年一回のことで要領を得ないことも多いため、備忘録的にブログ記事として残しておくことにします(詳細な手順は、一昨年に作製した際のブログ記事を参照ください)。

まずは材料の竹(真竹)を伐り出すため、裏山に入ります。

緑色の濃い竹が昨春に生えたものです(年を経るにつれ白くなっていきます)。
こうしたものが門松には映えるのですが、生えて1年も経っていないものを伐るには忍びないようにも感じます(竹はいくらでも生えているのですが・・・)。
一方、これまでに竹をいろいろと使うなかで、表面がある程度白っぽくなっているものでも油(亜麻仁油など)を補ってやれば色が蘇ることがわかりました。
そこで、亜麻仁油で表面を磨いて仕上げることにし、2、3年ものの竹を伐採することにします。

比較的太いもの(根元の直径が3寸程度)を2本伐採し、自宅まで引き上げます。

門松は大中小3本の竹を組み合わせますが、それぞれの大きさは下図を目安にしています。

  • 大:φ90mm、L=1,200mm
  • 中:φ80mm、L=880mm
  • 小:φ60mm、L=650mm

根元側(太いほう)から直径に応じた長さ(上記)で切っていくと、竹2本からちょうど5組分(15本)を取ることができました。

我が家用には1組(門松1基)か2組(門松1対)あればよいのですが、知人や近所の方に頼まれている分があるため多くなっています。

次に竹の断面が笑顔に見えるように、節を挟んで斜めに切断します。

この切断には昨年から機械(小型バンドソー)と治具(自作)を使っていますので、切断面が一定角度(約20°)に揃っています。
それでも、刃を入れる微妙な位置の違いによって切断面(笑顔)の表情が違って面白いものです^_^。

切断面に残っているササクレをヤスリで落としたうえ(ササクレが手のひらに刺さると痛いです)、表面を亜麻仁油で磨きます。
若々しい色に蘇った大中小3本の竹を棕櫚縄などを使って組み合わせます。

根入れ部分(下方)は竹に切り込みを入れ、ビニール紐でキツく縛っています。

組んだものを鉢に立て、土で埋めます。
鉢には藁コモを巻きます。

松の枝がないので、その代わりにハランの葉を添えます。

空いたスペースに葉牡丹や南天、千両を飾り付ければ完成です。

玄関アプローチを入ってくると、門松が迎えてくれているようで良い感じです。