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遊休農地の活用(11)スギの成長と下草刈り

長年の耕作放棄により荒地と化していた畑(約3畝)について、昨冬、密生していた篠竹やノイバラを全て刈り払いました(下写真は当初の状態)。

その後、定期的(夏の間、1〜2月に1回)に草刈りをしてきました。
そして、現在の様子が下写真です。

地面の緑は、刈り払った篠竹から成長した笹です。
風通しが良くなったことで全体的に穏やかになっているものの、まだまだ勢いがあります。
3年程度は刈り続ける必要がありそうです。

厄介な篠竹ですが、篠竹の根は畑北側の土手を固めてくれているとも言えるかと思います。
今後、篠竹を刈り続けることで土手が不安定にならないよう、昨冬に土手の肩に沿ってスギの苗木(6本)を植え付けました(篠竹からスギに移行)。
スギの成長力は旺盛で、1本も枯れることなく育って既に身長近くの高さにまでなっています。

夏には土手部分の草刈りができなかったため(ハチやマムシがいるかもしれない)、冬の間に下草を刈っておきます。
地生えの雑木(下写真で朱色矢印はカシ、その手前はアカメガシワ)も全て刈るのではなく、いくつかは残して成長させたいと思います。

この畑は将来的には果樹園にしたいと思っていますが、篠竹等の根が張っていることから果樹を植え付けるのは時期尚早であるように感じて昨冬は見送りました。
しかし、スギが元気に成長しているところをみると、あまり影響ないのかもしれません。
そこで、この冬に果樹の苗木を植え付けることにします。
畑の広さ(約3畝)から果樹は4本(@5m程度)を配置するとしますが、問題は樹種です。
この畑は道に面しており、地域の方が農作業等で通行されることから花も楽しめるモモが良いように感じ、モモを2本(異品種)。
そして、ホームセンターで安売りしていたクリを1本配置することにしましょう。

残る1箇所は大木のエノキの近くになります。
このエノキは株立ちしており、果樹に近接することになる幹や枝のいくつかを整理したいと考えています。
このため、その作業が終わってから植え付けることにし、今冬はとりあえずペンディングとします。

遊休農地の活用(10)クローバーの株分け・補植

所在さえハッキリわかっていなかった畑について、長年の耕作放棄により荒地と化していたため、この冬に篠竹やノイバラなどを全て刈りました。

ビフォー
アフター

将来的には果樹を植えたいと考えていますが、苗木の植え付けは2、3年草刈りを続けて篠竹などの勢いが落ちるのを待ったほうが良さそうです。
ところで、先日、山の斜面にスギを植林しましたが、まだスギの苗木が余っています(6本)。
スギなら多少の荒地でも育ってくれそうですので、余っている苗木を上写真の土手に沿って植えることにします(土手に密生していた篠竹を今後も刈り続けるため、篠竹に代わって土手を固める役割を担わす考え)。

自宅敷地で育てている苗木を掘り出します。

上写真で右側は、敷地内に自生していたものを実生1年目に畑に移植したものです。
一方、左側は、少しくらい大きくなっても支障にならない場所に自生していたため、畑に移植せずにそのまま大きくしたものです。
両者とも同程度の大きさで、地上部は特段の違いはありませんが、根を見ると・・・

畑から掘り出したもの(移植あり、上写真で右側)には深く下に伸びる明確な根が見当たらないのに対し、移植していないもの(上写真で左側)はゴボウのような直根が発達しています。
畑から掘り出すものは全て上写真で右側のような感じであるため、スギはこのような根の形をしているものだと思っていましたが、本来はドングリの木のように深く下に伸びる根を張るようです。
幼木時に移植したことで根が混乱し、その結果、直根が発達しないのかもしれません。
ところで、近年豪雨などにより戦後に植林した山で地すべり災害が発生しており、その原因のひとつとして植林した木の根が浅いことにあると聞いたことがあります。
てっきり、植林には挿し木苗を使うため根が浅くなるのだと思ってたのですが(当地では実生苗を使う場合が多い)、挿し木・実生に関わらず移植により根が浅くなってしまうのかもしれません。

掘り出した苗木を、以前と同様に一昼夜、水に浸けて水揚げさせます。

翌日(近く降雨が予想されるときが適)、現地に運び、土手に沿って苗木を植え付けていきます。

冬に刈った篠竹が厚く覆われており、根も張っているため穴を掘るのに一苦労。

地面には太い蔓も残っているため、そのうちに巻きつかれてしまいそうです・・・。

土手に沿って3m程度の間隔で6本の苗木を植え付けました。

上写真で中央に写っている立木はカブレの木(ハゼノキ)です。
近くの畑で作業されてみえた同じ町内の方に「今の時期(萌芽期)は特にカブレやすいので注意するように」と教えていただきました。
カブレの木は今回植えたスギがある程度大きくなったら伐採する考えですが、カブレてしまわないように冬の休眠期に行わねばなりませんね。

この畑の近くには、ちょうど1年前の今頃、我が家に戻ってきた畑があります。

こちらの畑は、これまで同じ町内の方に耕作していただいていたため状態は良好です。
既に果樹(クリ、ビワ、ミカン)を植えてあり、昨秋には草刈りの負担軽減を図る目的でクローバー(白詰め草)を播種しました。
無事発芽して大きく育ってきています(昨春にも播種しましたが、春播きではほとんど発芽しませんでした)。
上写真で緑の1/3がクローバー、2/3がカラスノエンドウ(ピーピー草)と言った感じです。
クローバーもカラスノエンドウもマメ科の植物のため緑肥として最高ですが、カラスノエンドウは実が熟すと種を遠くまで飛ばします。
両隣りの畑は草一本も生やさずに綺麗に管理されてみえますので、さすがにこのままと言うわけにはいきません。
刈払機でカラスノエンドウを低く刈り込むとともに、クローバーを株分けしてカラスノエンドウの陣地に補植することにします。

篠竹の密生地となっていた山側は、篠竹の勢いを落とすため、昨年、定期的に刈りました。
まだまだ篠竹の根は張っていますが、ここにもクローバーを移植しておきます。

案外、クローバーが篠竹を駆逐するかもしれません(希望的観測)。

クローバーの株分け・補植完了。

クローバーが畑一面を覆えば、見た目の面でも良くなりそうです。