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遊休農地の活用(10)クローバーの株分け・補植

所在さえハッキリわかっていなかった畑について、長年の耕作放棄により荒地と化していたため、この冬に篠竹やノイバラなどを全て刈りました。

ビフォー
アフター

将来的には果樹を植えたいと考えていますが、苗木の植え付けは2、3年草刈りを続けて篠竹などの勢いが落ちるのを待ったほうが良さそうです。
ところで、先日、山の斜面にスギを植林しましたが、まだスギの苗木が余っています(6本)。
スギなら多少の荒地でも育ってくれそうですので、余っている苗木を上写真の土手に沿って植えることにします(土手に密生していた篠竹を今後も刈り続けるため、篠竹に代わって土手を固める役割を担わす考え)。

自宅敷地で育てている苗木を掘り出します。

上写真で右側は、敷地内に自生していたものを実生1年目に畑に移植したものです。
一方、左側は、少しくらい大きくなっても支障にならない場所に自生していたため、畑に移植せずにそのまま大きくしたものです。
両者とも同程度の大きさで、地上部は特段の違いはありませんが、根を見ると・・・

畑から掘り出したもの(移植あり、上写真で右側)には深く下に伸びる明確な根が見当たらないのに対し、移植していないもの(上写真で左側)はゴボウのような直根が発達しています。
畑から掘り出すものは全て上写真で右側のような感じであるため、スギはこのような根の形をしているものだと思っていましたが、本来はドングリの木のように深く下に伸びる根を張るようです。
幼木時に移植したことで根が混乱し、その結果、直根が発達しないのかもしれません。
ところで、近年豪雨などにより戦後に植林した山で地すべり災害が発生しており、その原因のひとつとして植林した木の根が浅いことにあると聞いたことがあります。
てっきり、植林には挿し木苗を使うため根が浅くなるのだと思ってたのですが(当地では実生苗を使う場合が多い)、挿し木・実生に関わらず移植により根が浅くなってしまうのかもしれません。

掘り出した苗木を、以前と同様に一昼夜、水に浸けて水揚げさせます。

翌日(近く降雨が予想されるときが適)、現地に運び、土手に沿って苗木を植え付けていきます。

冬に刈った篠竹が厚く覆われており、根も張っているため穴を掘るのに一苦労。

地面には太い蔓も残っているため、そのうちに巻きつかれてしまいそうです・・・。

土手に沿って3m程度の間隔で6本の苗木を植え付けました。

上写真で中央に写っている立木はカブレの木(ハゼノキ)です。
近くの畑で作業されてみえた同じ町内の方に「今の時期(萌芽期)は特にカブレやすいので注意するように」と教えていただきました。
カブレの木は今回植えたスギがある程度大きくなったら伐採する考えですが、カブレてしまわないように冬の休眠期に行わねばなりませんね。

この畑の近くには、ちょうど1年前の今頃、我が家に戻ってきた畑があります。

こちらの畑は、これまで同じ町内の方に耕作していただいていたため状態は良好です。
既に果樹(クリ、ビワ、ミカン)を植えてあり、昨秋には草刈りの負担軽減を図る目的でクローバー(白詰め草)を播種しました。
無事発芽して大きく育ってきています(昨春にも播種しましたが、春播きではほとんど発芽しませんでした)。
上写真で緑の1/3がクローバー、2/3がカラスノエンドウ(ピーピー草)と言った感じです。
クローバーもカラスノエンドウもマメ科の植物のため緑肥として最高ですが、カラスノエンドウは実が熟すと種を遠くまで飛ばします。
両隣りの畑は草一本も生やさずに綺麗に管理されてみえますので、さすがにこのままと言うわけにはいきません。
刈払機でカラスノエンドウを低く刈り込むとともに、クローバーを株分けしてカラスノエンドウの陣地に補植することにします。

篠竹の密生地となっていた山側は、篠竹の勢いを落とすため、昨年、定期的に刈りました。
まだまだ篠竹の根は張っていますが、ここにもクローバーを移植しておきます。

案外、クローバーが篠竹を駆逐するかもしれません(希望的観測)。

クローバーの株分け・補植完了。

クローバーが畑一面を覆えば、見た目の面でも良くなりそうです。

遊休農地の活用(9)柴の回収と保管

昨春より管理を行うことになったについて、山側に大きなエノキの木があり、その幹のひとつが昨年9月に襲来した台風(21号)により折れました。

お隣の畑の障害になっていたため、その幹を根元から伐倒しました。
幹や太い枝については薪ストーブの燃料にするため自宅に持ち帰り、既に薪割りまで終えています(現在、アクを抜くため雨晒し中)。

一方、細かい枝葉については、とりあえずバラして畑に山積みにしてあります。

(昨年9月撮影)

それから半年が経過。
畑に行って確認すると乾燥して葉も落ちています。

このまま置いておけば草刈り時の支障になりますので、葉の落ちた枝を持ち帰って薪ストーブやボイラーの焚き付けとして利用することにします。
運びやすいように束ねます。

枝から落ちた葉については、昨年苗木を植え付けた果樹の周りに敷き詰めておきます。

上写真はビワ(実生1年)で、昨夏の酷暑をなんとか乗り切ったものの、ほとんど大きくなっていません。
畑の管理が我が家の手に戻ってきたのが昨年5月で、苗木の植え付けには時期的に遅かったことも原因のひとつかもしれません。

この畑には下図のとおり果樹を配置する予定で、クリとビワについては昨春に植樹済みです。

残すは農道(赤道:あかみち)寄りのミカンです。
ちょうど植え付けの適期ですので、ホームセンターでミカン(品種:甘夏柑)の苗木を仕入れて植え付けます。

これで当初計画の果樹をすべて植えたことになります。
あとは果実がなるのを楽しみして草刈りに勤しむだけです・・・。

畑面には春らしくホトケノザの紫色の花が咲いています。
また、島状に緑色の草が群生しています。
近づいてみるとクローバー(シロツメクサ)やカラスノエンドウであることがわかります。

クローバーは昨秋、除草の負担軽減を目的に播種したものが育っているようです。
クローバーもカラスノエンドウもマメ科の植物ですので、果樹の肥料分を蓄えてくれることでしょう。

果樹の植え付けも無事終えたことから、柴を軽トラに積んで帰ります。

太い幹や枝は別にして、このような細かい枝を持ち帰えるのは、現代のような電気・ガスの時代にあっては我が町でも私ぐらいなものでしょう。
しかし、ひと昔前(昭和30年代)まではこのような枝でも取り合いだったと聞きます。
それが今や捨てて顧みる人もいない時代で、気兼ねすることなく持ち帰ることができます。

持ち帰った柴は、ボイラー(ATOウッドボイラー)の焚き付けとして使います。

ボイラーは薪ストーブと違って通年で利用します。
これからの季節は湿度が高くなり、虫なども活動するため、山からこうした焚き付け材を得るのが難しくなります。
そこで、今回、持ち帰った柴をボイラーが設置してある倉庫内に保管し、少しづつ使っていくことにします(下写真に写っている古い板戸も解体して焚き付けにする予定)。

以前、この倉庫は物(ゴミ?)で溢れて歩くスペースさえ無かったのですが、少しずつ片付けた結果、こうした柴も保管できるようになりました。
物(ゴミ?)が溜まるのはデカイ倉庫があるためではないかと、この倉庫の解体・撤去も一つの選択肢として考えたことさえあったのが、今や、この倉庫で井戸ポンプ(みず)、ボイラー(ひ、つち)が稼働し、我が家の心臓部になっています。

遊休農地の活用(8)植生による土地の記憶

所在がはっきりしていなかった畑について、地元の長老にいろいろと教えていただき、場所を特定することができました。
しかし、長年、耕作放棄状態で、ノイバラや篠竹が一面に生い茂っている状態になっているため、この冬の間に一度全てを刈ることにしました。

南側:セイタカアワダチソウとノイバラ
北側:篠竹

早速、南側のノイバラが繁茂しているところから刈払機を使って刈り始めます。

ノイバラは株立ちして身長を越える高さにまで成長しているため、生垣を刈り込むような形で外周から可能な限り刈払機で刈り、棘の少ない状態にしておきます。

上写真の状態まで刈れば株元に手を入れることができますので、手鋸やチェーンソーを使って株元から切り倒します。

この作業を最初は一般的な作業用手袋をはめて行っていたのですが、手の甲に棘が触れて痛い思いをします(今も出血跡が残っています・・・)。

革手袋に替えるもノイバラのジャングルには悪戦苦闘・・・。
ノイバラのエリアは一旦置いておき、気を取り直して篠竹が密生しているところを刈ることにします。

ノイバラに比べるとまだマシとは言え、篠竹は高さが3mほどあって刈払機も悲鳴をあげているように感じます。
刈払機(三菱農機、2007年製)は農業用のそれなりのものを使っていますが、さすがにこれは能力以上の作業で、早く機械をダメにしてしまいそうです・・・。

大きなエノキの木の周囲も刈ります。

蔓もある程度取り除いところ、スッキリした感じになりました。

篠竹のエリアをさらに奥へと刈り進め、奥側にある田圃が見えるようになりました。

風が通り抜けるようになって良い感じです。

そして、ついに全てを刈り終えました(作業は2、3時間ずつ行い、トータルで24時間程度)。

土手の部分は篠竹が壁を作って鬱蒼としていたのですが、明るくなって見通しも良くなりました。

全体を眺めると、刈り跡からノイバラ及び篠竹が密生していたエリアがはっきり区分されます。

ところで、この畑は所在さえ不明だったのですが、実は灯台下暗しで同級生のおばあ様が昔、耕作されていたのです。
そして、南に隣接して同級生の家の田圃があり、我が家の畑とともに耕作放棄状態になっていることがわかりました。
同級生のお母様から「畑のほうが少し高いため、田圃との境に段差があるはず」と聞くも作業時に気づくことはありませんでした。
しかし、刈り跡から区分される線上を改めて見ると、確かに少し段差が残っており、これが畑と田との境だったのです。

耕作放棄とともに畑に篠竹が生えるも、篠竹は水を嫌うため田圃には侵出できず、田圃にはノイバラが繁茂したのです(ノイバラは多少の湿地を好むのかも)。
耕作放棄されて数十年が経つものの、今なお植生が元々の農地(畑、田)の記憶を留めているとは驚きです。

さて、耕作放棄地につきものなのが不法投棄ゴミです。

こうしたものがあると草刈り時に危険ですので、片付けておきます。

枯れ枝などはいずれは朽ちて土に還るとしても、やはりあると草刈りの支障になります。

野焼きもしづらいご時世で(少し前にも近くで野焼きの延焼によるボヤ騒ぎ)、こうしたものの扱いに困っていたのですが、ウッドボイラーを導入したことで、その良い燃料になるので助かります。

こうして作業は完了しましたが、次の問題として今後どうしていくかです。
畑は自宅の隣接地(約1反:1,000m2)で十二分ですので、やはりここも果樹などを植え、隣接する道や耕地に迷惑を掛けないように定期的に草刈りを行って管理していくのが良さそうです。
将来的に果樹が大きくなっても、その日陰となる北側は道や池となっていますので問題ないでしょう。
今後しばらくの間(2、3年)草刈りを行って篠竹の勢いが落ちたところで果樹の苗木(現在、種から育成中)を植え付けたいと考えています。