自然農」カテゴリーアーカイブ

大豆の箕選&炒り豆

昨年、自宅敷地内の畑で超粗放的に栽培していた大豆を収穫し、軒下で乾燥させてありました。

年内に箕選するつもりが、遅れに遅れ、ようやく先日終わったところです。

虫食いがあり、収量も少ないように感じます。
ご近所の方も、今シーズンは大豆が不作だったと話してみえました。
昨夏は降雨が例年になく少なかったですが、その影響もあるのかもしれません。

さて、この収穫した大豆をどうするか?

ここ3年ほど自家製の味噌を仕込んでいますので、今回も味噌の仕込みに使いたいと思っています。
味噌は寒仕込みが良いとされていますので、立春を迎えたこともあり近いうちに仕込むつもりです。

ところで、今年の立春は先週末(2月4日)でした。
その前日(3日)は節分ということで、収穫した大豆で炒り豆を作ることにしました。

今年は薪ストーブがありますので、その天板で炒ってみました。
浦田農園」さまのサイトを参考にさせていただき、炒る前に1時間ほど(2時間との説明ですが、時間がなく短縮・・・)熱湯に浸したところ、柔らかく食べやすいものに仕上がりました。

香ばしさを感じ、つまみ食いをしつつ炒るのは愉しい時間でした(^_^)
ごちそうさまででした。

柿渋の仕込み(6)試し塗りのその後

自前で仕込んだ柿渋ですが、昨年11月末に試し塗りをおこないました。

<平成28年11月30日塗布>

img_4680

<塗布後4日経過>

img_0077

そして、試し塗りから約2ヶ月が経過した現在の状況です。

<平成29年1月24日>

IMG_5014

もっとも濃く発色しているのが「市販品」です。
この柿渋は、同じ市内で製造・販売されている、伊勢型紙の「おおすぎ」さまで購入したものです。
「これほど発色するか!」と驚くほど濃く素晴らしい発色具合です。
伊勢型紙(の用紙)を作るのに柿渋が使われるそうですが、確かに伊勢型紙の色と同じです。

次に濃く発色しているのが、意外なことに昨年(H28)仕込んだものです。
上写真で「H28(1)」とあるのが、「リョウノタマ」という呼ばれる柿を使って仕込んだものです。
「H28(2)」のほうは、干し柿用の渋柿を使ったものです。
干し柿用の渋柿のほうが渋が強いのか、「H28(2)」のほうが若干濃く発色しているようにみえます。

次い濃いものが「H26(WS)」です。
これは、平成26年に大台町(旧宮川村)で開催された柿渋仕込みワークショップに参加した際に、仕込んだものをサンプルとして頂いてきたものです。

一方、「H26(自家製)」は全く発色していません。
これは上記のワークショップ後に、復習がてら自宅にあった甘柿を使って仕込んだものです。
甘柿でも渋がある時期に採取すれば良いという情報もありましたが、時期が遅く既に渋がなくなっていたのかもしれません。

「H27」は最初のうちこそ発色したものの、その後発色が進むことはありませんでした。
これは渋柿を使って仕込んだものです。
しかし、仕込み後に定期的に撹拌しなければいけないものをサボってしまい、コンニャク状のもの(下写真)ができてしまいました。

img_4644

『柿渋』(今井敬潤著)には「この凝固は柿渋製造において最も恐れられているもので、コンニャク状になると樽全体がダメになる。」(正確な引用ではありません。)とあります。

やはり、肝心のタンニン(渋)はコンニャク状のものに凝結され、残りの液体はカスだったということですね。
淡い期待を抱いて液体を保管してありましたが、残念(T.T)

3箇年の仕込みと試し塗りの結果から得られたことをまとめると次のとおりです。

・柿の採取&仕込みの時期は8月末。
・渋柿を使う(上記時期に採取の甘柿では失敗する)。
・仕込み後、少なくとも1ヶ月間は毎日撹拌する。

あとは、昨年仕込んだものを2年ほど熟成させれば市販品のような発色が得られるのかどうかですね。
しかし、オオスギさまの柿渋の発色はスゴイです。
何か秘伝の仕込み法があるのかもしれません(^_^)