耕作放棄地再生」カテゴリーアーカイブ

耕作放棄地の再生(4)樹木の伐採

前回、昨シーズンから仮置き状態であった竹の整理を始めました。

この竹は、昨シーズンに山側から倒れてきていた枯れ竹を伐ったものです。
枝を払わずにそのまま積み上げていたため、昨夏にはツル植物がはびこってしまい、草刈りもできない状態になってしまっていました。

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鉈(棟側を使用)を使って竹の枝を払っていきますが、孟宗竹で枝が太いうえ、枯れて硬くなっているため苦労します。

それでも、一部を残して片付けることができました。

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枝を払った竹の稈(茎の部分)は直接田面に、そしてできる限り積まないように並べてあります。
こうしておけば、田面は湿地状ですので早く腐ってくれるかと思います。

これで山裾で作業ができるようになりました。
今後、さらに立ち枯れしているものや古いもの(稈が白くなっている)を伐っていくつもりです。
竹が孟宗竹で太くて重いため厄介ですが、田んぼ側に倒しながら作業を進められますので少しはマシかもしれません。

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竹があるのは田の北側になりますが、反対の南側は下写真のような状態になっています。

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小高い山の尾根部に世古道が通っています。
その道から田面までの斜面は木々で覆われています。

しかし、隣接地の斜面が土手状に管理されているところを窺うと、もとはこれほどたくさんの木は生えていなかったのでしょう。

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地元の共同作業(当地では「世古道作り」と呼んでいます。)で迷惑をかけていることもあり、なんとかしたいと思っています。

そんなことで、手始めに斜面から田に迫り出している樹木を伐採することにします。

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胸高直径15cm程度ですので、チェンソーで容易に伐倒できます。

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平成の始め頃までは地元の方に耕作していただいていましたので、これらの木はそれ以降に大きくなったものだと思います。
雑木で樹齢20年程度、ちょうど良い伐り頃かもしれません。

その場で薪用に玉切りし、軽トラに積んで自宅に持ち帰ります。

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薪として使えるとなると現金なものでモチベーションが上がります(^_^)

<続きます>

耕作放棄地の再生(3)2017年開始

一昨年末から始めた耕作放棄地の再生ですが、夏場は定期的に草刈りをおこない現状を維持するようにしました。

<2016年8月24日>
草刈り後の状況

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そして、昨年末から今シーズンの作業を始めることにしました。

<2016年12月29日>
8月下旬の草刈りを最後に何もしていませんが、その後に生えた草の勢いは弱かったようです。
田面については、軽く草刈りをする程度で良さそうです。

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しかし、上写真で朱色の線で囲んだ箇所は酷い状態となっています・・・

この箇所は、一昨年末に山側から倒れてきていた竹を伐り、枝がついた状態のまま田面に積み上げておいたところです(下写真:2016年1月)。

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そこに蔓植物などがはびこりましたが、刈払機では草刈りできず放置せざるを得ませんでした(下写真:2016年8月)。

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そして、現在、このような状況となっています。

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後になって考えると、そのときに面倒でも枝を払って整理しておくべきでした。

ところで、そのような面倒なことをせずとも、枝がついた状態で燃やしておけば良かったのではないかとも考えられます。
しかし、ここは谷津田で両側が小高い山になっています。
地元の長老から「ここで燃やせば、火を強くしないように気をつけていても(ドラフト効果で)火が火を呼び、(コントロールできなくなって)山火事を起こしてしまう」と教わりました。
私のような経験のない若輩者にとって、作業は一人でおこなうにしても、今おこなっていることをベテランに伝え、助言してもらうことが大切だと思っています。

そんなことで、ひと通り草刈りをおこなったあと、蔓がはびこった竹の整理を始めます。
蔓をはがしながら、枯れ竹を取り出します。

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取り出した竹は、鉈を使って稈(茎の部分)と枝をばらしていきます。
枝を払った稈は山側に積んでおくと良いのですが、今後の山側の整備において邪魔になってしまいそうです。
そこで田面に、積まずに並べていきます。
田面は湿地状になっていますので、こうしておけば比較的早く腐ると思います。

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<続きます>