古民家再生」カテゴリーアーカイブ

庭の整備(42)門柱設置

前回、石柱(米搗きに使われた支柱)の活用策を検討した結果、郵便受けの基礎を兼ねて門柱として利用することにしました。

そして、重い石柱を丸太のコロを使って設置位置まで移動させました。

下写真で朱色枠のところに穴を掘って石柱を据えますが、この場所は今春にコケを移植したところです。

コケの生育はイマイチですが、穴を掘る箇所のコケを移植しておきます。

石柱の高さ80cmに対し、その下部の25cmを土中に根入れすることにします。
深さ25cmの穴を掘ります。

地山は綺麗な山砂(土に近い)です。

穴の底は山砂が堅く締まった状態ですが、念のため砂利を入れて基礎を設けておきます。

掘った穴に落とし込むようにして石柱を立てます。
前後左右に水平になっていくることをレベルで確認したうえ埋め戻します。

据え付けた石柱を離れてみると、少し違和感を感じます。
と言うのは、隣接する井戸の井桁も石材なのですが、その方向と少し違うのです。

また、今まで気づきませんでしたが、この井桁の向きは主屋と平行になっているのです。
と言うことは、門柱とする石柱も同じ方向にするほうが統一がとれてスッキリしそうです。

据えたばかりですが、修正することにします。
石柱を掘り起こしては大変ですので、偏位させる分だけ掘ります。

井桁と平行になるように少し回転させて方向を決めます。

縁石の方向も同様に修正しておきます。

ところで、上写真にも写っていますが、こうして汗をかいて作業している最中、井戸のうえで野良猫(ご近所の飼い猫?)が気持ち良さそうにして寝ているのです。
先に設置した睡蓮鉢は水呑み場になりつつあり、なんだか野良猫のために整備してあげているような感じです・・・。

いずれにせよ郵便受けの基礎を兼ねた門柱を設置できました。

先に設置の陶製臼(睡蓮鉢)とともに新たな利用方法と設置場所が決まって良かったです。

また、石柱と井桁と主屋の向きが平行になってスッキリ(自己満足・・・)。

石柱の上部には凹部がありますので、ここに電灯を入れれば通路の足元灯(常夜灯)にもなりそうです。
井戸ポンプを据える際に電気ケーブルを引くことになりますので、それにあわせて電灯も設置すると良さそうです。
とは言え、優先すべきは郵便受けの設置です。

庭の整備(41)石柱の活用策とコロ運搬

前回、睡蓮鉢として利用するため長年放置されていた米搗き臼(陶製)を移設しました。

亀裂から僅かな漏水が確認されるため、当面、水を張った状態で様子をみることにしています。
このため、睡蓮を植え付けるのは来春以降になりそうな状況です。

ところで、米搗き臼について以前にネットで調べたところ、実際の使われ方を示す写真を見つけました。


株式会社クボタ「田んぼの総合情報サイト:くぼたのたんぼ

この写真に杵を上下させるための石製の支柱が写っていますが、これも敷地内にあることがわかりました(この写真を見て初めて用途を知った次第です)。

臼だけでなく、この石柱も何らかの形で活用したいと思っています。

話は変わりますが、今春、玄関のアプローチに敷石(石畳)を整備するとともに、敷石の際まで芝生を拡張しました。

除草の負担軽減にもなって良かったと思っていたところ、ひとつ問題が発覚!
と言うのは、以前は郵便配達の際、玄関前にある郵便受けのところまでバイクで乗りつけることがてきたのですが、敷石を整備したことで郵便配達員の方は手前でバイクを降りて敷石を歩いて郵便受けのところまで行かなければならなくなったのです。
自分のことばかり考えていたら、この有り様です・・・。

そこで、郵便配達員の方がバイクから降りることなく投函できるよう、敷石の手前に郵便受けを移そうと思います。
敷石はさらに延伸する考えですので、これを見越して下写真の朱色で示す位置に郵便受けを設置すると良さそうです。

この手前は自動車が通る砂利道で広さもありますので、バイクでもUターンしやすいでしょう。

郵便受けは地べたに置くわけにいきませんし、バイクに乗ったまま投函しやすい高さに設置するには支柱などで立ち上げる必要があります。
支柱は根入れするとしても、安定させるには基礎を設けたほうが良いです。
その基礎として何か良いものがないかと考えて思いついたのが、先の石柱です。

郵便受けの基礎としてはこれほど大きいものは必要ありませんが、この場所なら門柱を兼用できそうです。
通路を挟んで反対側には現在、門冠りに仕立てている最中の松があり、その対として門柱が欲しいと思っていたのです(丸太でも立てようかと思っていました)。

石柱を活用できることになるため、早速にでもここに据え付けたいところです。
しかし、問題はこのような重量物をどうやって運搬するかです。
おおよその重さを掴むため、サイズを計測して体積を算出します。

800mm×380mm×200mm=0.0608m3

御影石(花崗岩)の比重を2.6とすれば、重さは158kg(=0.0608m3×2,600kg/m3)になります。

一人で持ち運べる重さではないため、どうしてもトラッククレーンや台車などを利用することに考えが向かいがちです。
しかし、敷地内などの狭いところで案外融通が利くのが原始的に丸太のコロを使う方法です。
古人はコロを使ってピラミッドや城郭の巨石を運んだことを思えば、158kgぐらい楽勝のハズです。

と言うことで、石の下に丸太を挟み込んだうえ、後ろから押して少しずつ動かしていきます。

私のような非力でも重い石を動かすことができ、本当にコロの発見は偉大だと実感します。

敷石や砂利敷きのところは合板を敷いて丸太を回転させやすくして移動。
そして無事、目的地に到達しました。