古民家再生」カテゴリーアーカイブ

雨水対策(2)斜面の現況

前回、春の長雨を前に雨樋の掃除をおこないました。
しかし、2階建ての離れについては、山の斜面が迫っていて梯子の足場を確保できないことから掃除できていません。

約15年前にこの離れを新築してから一度も樋掃除ができていないわけで、堆積した落ち葉で樋が全く機能していない状況にあります。
重量鉄骨造の建物で外壁もトタンですので、樋の詰まりにより雨垂れの跳ね返りがあってもそれほど心配する必要はないのかもしれません。
しかし、昭和30年代にこの場所で同じく樋の故障から斜面崩壊に至った(下図の左下)という過去があるため、特にその心配をしています。

その斜面の断面を簡易的に測量し図示したものが下図になります。

斜面の断面(上図で朱色線)が円弧状になっていますので、樋の故障により流れ出た雨水により、その上部の地面(上図で茶色着色箇所)が円弧状に滑ったのではないかと思います(あくまでも素人考えです)。
しかし、この程度の斜面で、たかが樋の水で地滑りに至るものでしょうか。
おそらく原因は樋の故障だけではなく、昭和30年代に起こった竹の一斉枯死も関係しているように思います。
「地震のときは竹藪に逃げろ」と昔言われていたように竹は根(地下茎)を網目状に張る一方、その根は表層(1m以内)にとどまっています。
その根が竹とともに枯れ、地盤が弱くなったところに樋の故障による水の流れにより地滑りに至ったと考えられそうです。

また、このことから斜面の植生は竹(根が浅い)だけでは十分ではなく、樹木(根が深い)により深層部を固める必要があると言えるかと思います。
現在も竹だけ(+投棄ゴミ!?)の状態ですので、今後、土留め(丸太)とともに樹木を植栽していきたいと思っています。

それはそうと、今この谷に投棄されたゴミの処理に苦慮しているのも元をたどれば樋の故障に行き着きます。

・祖父が亡くなり樋掃除ができず故障(+竹の一斉枯死)
→斜面崩壊
→谷を埋めるため瓦礫を投棄
→瓦礫だけでは足らずゴミを投棄
→ゴミがゴミを呼ぶ事態に・・・

まあ我が家の鬼門(実際に南西角の裏鬼門)とも言え、樋が機能していない状態のままにしておくのはヤバそうです。
さて、どうやって樋に堆積している落ち葉などを取り除くか?

<続きます>

庭木の剪定(10)サツキの植え付け

満開のハクモクレンもアッと言う間に花が散りました。

上写真で丸で囲む箇所は握りこぶし状に肥大化(毎年同じ箇所で切り詰め剪定したため)してしまっているため、1年に1箇所ずつ切り落としています。
今シーズンはどの箇所にしようかと言うことで、朱色の箇所を切り落とします。

切り落とした肥大箇所からはたくさんの枝が出ています。
この枝の付け根で毎年切り詰めると、握りこぶし状に肥大化するわけです。

肥大化している箇所はまだありますが、樹木の負担が大きくならないよう今シーズンはこの1箇所だけにします。
まぁ、ハクモクレンは小まめに剪定しないと直ぐに大木になるほどの樹勢がありますので、大丈夫なのでしょうが。

庭ではツバキ(下写真中央)が満開になるとともに、ハナミズキ(下写真左)も開花が近づきつつあるようです。

ちなみに上写真のツバキは球形に仕立てています。
不自然な形ですので徒長枝が出て形が崩れそうなものですが、意外にもこの形で安定しています。
このように(ハクモクレンとは異なり)樹勢が穏やかで手が掛からないため、ツバキやサザンカは庭木として好まれてきたのかもしれませんね。

庭木と言えば、我が市ではこの時期に大規模な植木市が開催され、その場で生産者から購入できます。
少し覗きに行ったついでに、サツキの苗木を1株(300円)購入してきました。

と言うのも、サツキの生垣の一部が枯れて空洞になってしまっている(下写真で中央やや左)ため、そこに植え付ける考えなのです。

一昨年、隣接する道路で下水道(集落排水)工事がおこなわれたのですが、施工業者が掘削した土砂をユンボからダンプに回転・積み込みする際に生垣の上に土塊を落としてしまった結果、幹や枝が損壊しました。
そのうち復活するだろうと思っていましたが、完全に枯死してしまいました(下写真が枯れたサツキの根株)。

サツキは挿し木で増やせますし、挿し木で増やしたほうが同じ品種となり生垣が統一するかもしれません。
しかし時間がかかりますし、わざわざ1本のためにするのもどうかと思い苗木を購入しました(品種は葉が似ているように感じた「玉サツキ」を選定)。

では、購入した苗木を植え付けます。
サツキの後にサツキで厭地になるかもしれませんので、大きく穴を掘り土を入れ替えます。

違う場所の土で埋め戻して植え付け完了。

大きくなってくれると良いのですが、どのようなものでしょうね。

<続きます>