古民家再生」カテゴリーアーカイブ

庭木の剪定(12)マツ(みどり摘み)

前回、ツツジを剪定しましたが、続いてマツを剪定することにします。

マツの剪定は秋の「古葉かき(下写真)」と春の「みどり摘み」の年2回行うのが一般的で、今回はみどり摘みになります。

昨秋の古葉かき後は上写真のとおりでしたが、春になり一気に新芽が伸びました(下写真)。

この新芽を摘む作業が「みどり摘み」になります。

ところで、このマツ(アカマツ)はこの場所に自然生えした実生木で、近接して大きなアラカシがあります。
マツが大きく成長するにつれ、アラカシとの間の風通しが悪くなり、アラカシのほうに毎年、ウドンコ病が発生しています。
このためアラカシから離すように通路側に枝を誘引していますが、その高さも4mを超えるようになってきました(上写真)。

特にマツは剪定の手間がかかるため大きくしたくないのですが、若木で元気がありますのでもっと成長させてあげたいという思いもあり・・・。
そこで上写真で緑色点線で示すとおり、さらに通路側に枝を誘引していこうと思います。
いわゆる「門冠り」に近いものになり、個人的にはこのようにいじるのは好きではないのですが、やむを得ません。
高さは4m以内に収めるつもりですが、工事車両などを入れる必要が生じた場合でも通行できる高さはあると思います(ちなみに一般道路の高さ制限は3.8m)。

まずはみどり摘みから。
新芽の先を適当な長さ(1/2〜1/3)で摘み取ります。

「摘む」と言うぐらいですので本当は手で折り取るものかもしれませんが、私は植木鋏で切っています。

続いて、新たに枝を誘引する箇所に細竹を添えます(竹自体は隣接するアラカシに取り付けています)。

剪定完了です。

<続きます>

井戸の再生(18)竹の立水栓

昨年、井戸ポンプを設置した際に塩ビ管を利用して立水栓を自作しました。

塩ビ管むき出しで情緒のかけらもありませんが、いつかレンガを積んで化粧すれば良いと考えていました。
(それを見越して蛇口を取り付けている位置を柱の外面から離しています。)
その後、レンガを積まなくても、竹筒でカバーすれば簡単だし塩ビ管の紫外線劣化対策にもなるのではないかと思いつきました。

材料に使う竹(真竹)は年末に門松を作る際に伐って、そのまま山に置いてあります。

立水栓の柱として使っている塩ビ管(VPφ65)の外径はφ76mmですので、内径がそれ以上の竹が必要となります。
真竹は肉厚が小さいと言っても、これだけ太いものだと10mm程度はありますので、外径では100mm以上(>76mm+10mm×2)のものとなります。
外径100mmは真竹だと最も太い部類になります(孟宗竹だと外径150mmでも珍しくはありません)。
今回は外径108mm、内径88mmのものを使うことにします。

鉈で半分に割り、玄能で節を取り除きます。

立水栓の柱をカバーするように取り付け、棕櫚縄を巻いて固定します。

二つに割った切れ目が上写真手間側にきていますが、意外に目立ちません。

蛇口より上部については、二つに割るのではなく上から被せるようにしますが、蛇口の取り付け管(VPφ20、外径φ26mm)をかわす必要があります。
そこで、電動ドリルに取り付けたホールソー(φ25mm)で穴を開けて加工します。

加工したものを取り付けます。

うまい具合に納まりました。

全体像です。

流し側から見るとこのような感じです。

竹筒はいずれ劣化し取り替えが必要となりますが、それまでの間、中の塩ビ管を紫外線から守ってくれることでしょう。

ところで紫外線と言えば、ガス給湯器の配管部分のビニールテープが紫外線の影響でボロボロになっています。

上写真はそのビニールテープを剥がした状態です。
よく見ると断熱材にも亀裂が入っているところがありますので、断熱材が劣化しないように亡き父がビニールテープを巻いて養生したようです。
ビニールテープで養生してあったため断熱材自体はそれほど痛んでいませんので、同じようにビニールテープを巻いておけば良さそうです。
そこでホームセンターの配管資材コーナーでビニールテープを探していると、「ビニールキャンバス」なるものを発見。店員さんに尋ねると、これでも断熱材を保護できるとのこと。
色はブラックとグレーの2種類。ブラックが100円なのに対して、なぜかグレーは200円です。

このビニールキャンバスには糊がついていませんので、始・終点を両面テープなどで貼り付けることになります。
しかし糊がついていない分、作業が容易です。
雨水が浸透しないように下方から螺旋状に巻きつけていきます。

完成。

100円をケチって色をブラックにしたので、少し目立つような(^_^;

<続きます>