古民家再生」カテゴリーアーカイブ

竹製手すりの設置(2)玄関①

昨秋、主屋(古民家)の勝手口に手すり(本体:竹)を設置しました。

後期高齢者入りした母のために設置したのですが、私のような若く健康な者にとっても重宝し、床に上がり降りする際には手すりを掴むようになっています。
勝手口の手すりが意外にも良かったことから玄関にも手すりを設置することにします。

下写真は玄関用の傘立てを作ったときの写真ですが、写真手前側に上り框があります。

手すりは腰壁がある側(上写真で左側)に設置すると良さそうです(右側には式台)。
そして、手すり本体には勝手口と同じく竹を使いたいと思っています。
勝手口の手すりに竹を使ったのは第一に里山の竹を有効利用したいと言う思いからですが、実際に使ってみると竹の手触りが思いのほか良いのです。
市販の手すりは木製のものが多く、天然素材に違い有りませんが、合成樹脂でコーティングされているため実際にはプラスチックを触っているようなものであることに、竹の手すりを使い始めて強く感じました。

さて、手すりの寸法や取り付け位置は勝手口のときに検討したとおり下図のようになります。

手すり本体の上・下端にブラケットを取り付け、それを壁の下地材があるところに取り付けるわけですが。
勝手口のときは石膏ボード下地の壁でしたのでブラケットを取り付けやすかったのですが、今回は上端が土壁、下端が腰壁になります。
腰壁はまだしも厄介なのは土壁です。
そこで、ブラケットは使わず、天井から床まで(h=2.8m)1本の竹を立てることにします。

この場合、天井及び床で竹を固定する必要があるため下図の固定具を考えました。

この固定具を下写真の端材(杉)を使って作っていきましょう。

所定の寸法でカット。

トリマーを使って面取りを施します。

これに竹の端部を挿し込めるように深さ30mmの止め穴(座ぐり穴)をあけます。

この穴あけに使っている座ぐり錐(神沢 K-303)は径の変更が可能で、今回は竹の太さ(36mm前後)に合わせています。

下写真のとおりピッタリ竹を挿し込めます。

固定具を床に取り付けることにしますが、取り付けたいところに邪魔な物があります・・・。

これは上り框を支えている柱なのだと思いますが、なぜか床面から出っ張っています。
以前から目障りだと感じいましたし、この機会に切除することにします。

切断面を見るとホゾで框を挿し込んであったようですが、切除しても框が浮くようなことはないでしょう。

腰壁に打たれている鋲も支障になりますが、こちらは固定具側を切り欠いて対処します。

壁との間に隙間なく設置できるようになりました。

固定具は床や天井に対してビス留めして取り付けますが、ビス頭を隠せるように埋め木用の穴をあけます。

天井側、床側ともに加工完了。

とりあえず設置してみます。

どんな感じになるのか少し心配でしたが、なかなか良い感じです。
古民家は基本的に自然素材でできているため、こうした竹を設置しても違和感なく溶け込むのだと思います。
見た目は問題ないものの、実際に手すりとして竹を掴むとたわんでグラグラします・・・。
勝手口のときは竹の長さが1mしかなかったのに対して今回は2.8mもあります。
たわまないようにするには中間に支点を設けるしかなさそうです。

あと、固定具が白木のままで周囲の木材から浮いて目立つため古色塗装を行うことにします。

〈続きます〉

倉庫の整理(12)鉄骨を再塗装

先般、鉄骨倉庫に電気を引き込み、倉庫内で照明やコンセントを使えるようになりました。

この倉庫には下写真の棚が3箇所設えてあり、以前はモノで満載になっていました。
それらのモノを片付けたところスペースが生じたため、自然と作業テーブルのような形で使うようになったのですが、これが思いのほか便利で、これは活用しないと勿体ないように感じるようになりました。

実は、先に電気工事を行った際も、この棚を作業テーブルとして使うことを見込んで上写真で朱色矢印のところにコンセントを設置してあります(コンセントの設置位置としては少し高い)。

この倉庫は昭和55年(1980年)築で、当時、鉄骨関係で働いてみえた隣家の方から、こうした棚を設えておくと便利だと教えてもらって取り入れたそうですが、築40年を過ぎて、その便利さに漸く気付いた思いです。
一方、40年を経過し、上写真のとおり鉄骨に錆が生じてきていますので、この棚を気持ち良く使えるようにするためにも塗装し直すことにします。

鉄骨の再塗装についてはこれまでから少しずつ進めており、下写真の井戸ポンプやウッドボイラー周りの濃い緑色のところは再塗装してあります。

井戸ポンプやウッドボイラーを設置するために塗装したわけでなく、塗装した場所にたまたま井戸ポンプやウッドボイラーが整備されました。
不思議なもので、こうした手入れや片付け、掃除を行うと、その後の整備が進むように感じています。

と言うことで、棚部分の再塗装を行います。
ペンキを塗る前に錆や浮いた塗膜をワイヤーブラシで落としておきます(ケレン)。

面積があるためベビーサンダー(ディスクグラインダー)を使いますが、高速回転するワイヤーが折れ飛んで怪我をすることが多い(労災事故)と聞きますので、スピードコントローラで回転速度を落とし作業することにします。
また、折れ飛んだワイヤーが目に刺さったら洒落になりませんので、フェイスガードのついたヘルメットも装着。

ワイヤーブラシは細かいところの作業がしやすいようにベベル型のものを使いますが、ホイールカバー(下写真で黒色のカバー)もベベル型専用のものがあり、それに取り替えています(安全第一!)。

写真では変化がわかりにくいですが、ケレン作業完了(マスキングテープの養生も完了)。

そして、楽しい?ペンキ塗り。

塗料は油性の合成樹脂塗料(某ホームセンタープライベートブランド)を用いました。
色は以前と同じ緑色なのですが、メーカーによって少し違うようで以前に比べ少し明るい色になりました。

これで気持ち良く作業できそうです。

ペンキや刷毛を使ったついでに一輪車の錆が生じている部分にも塗っておきます(タッチアップ程度)。

この一輪車は亡き父が使っていたものですが、こまめに手入れして一生モノにしたいと思っています。

さて、今回塗装し直した棚はウッドボイラーの手前に位置することから、ウッドボイラー用に使おうかと考えています。
ウッドボイラーの燃料にする木や竹は今は手ノコやレシプロソーを使って切断していますが、この棚に卓上丸ノコと集塵機を設置してはどうかと。

実は既に卓上丸ノコと集塵機を入手してあります。
こうした電動工具のメンテナンスに関するブログ記事をこれまでに2、3回書いたことがありますが、意外にも人気?(アクセス数)があります。
そこで、ブログのネタ的にも面白いかもと、不動かつボロボロのジャンク品(いずれも送料を含めて3,000円未満の代物)を買ってみました!。

ここまで酷いジャンク品は初めてです!

集塵機のほうは比較的マシな外観ですが、スイッチを入れてもうんともすんとも言いません(カーボンブラシは問題なし)。

果たして再生できるでしょうか??