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薪ストーブの導入(9)屋根貫通部の防水処理

屋根貫通部の煙突設置により煙突位置が確定したため、前回、煙突の本設計を行いました。

一方、煙突の屋根貫通部に関して、煙突瓦の貫通部の口径φ215mmは、煙突の外径φ200mmに対して若干大きくなっています。
この隙間から雨水が入り雨漏りの原因となりますので、防水処理を行うことにします。

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昔あったカマド用の煙突は陶製であったため、煙突瓦との隙間には漆喰を充填していたそうです。
しかし、スレンレス製の煙突に漆喰は付着しませんので、シーリング材を使用することにします。

シーリング材は、瓦との接着の強さを期待して瓦用のものを選びました。

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耐熱シーリング材も売っているのですが、二重煙突ですので、そこまで必要ないでしょう。
瓦用シーリング材も真夏の炎天下にさらされるものであり、パッケージに耐熱性が謳われています。

まずはバックアップ材としてアルミホイル(不燃物)を隙間に詰めます。

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バックアップ材を支えにしてシーリング材を充填していきます。

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離れてみると、このような感じです。

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煙突瓦を使用している事例はほとんどないと思いますが、すっきりした収まり具合です。

ちょうど瓦屋さんがシールしたところが目につきました。

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さすが本職、迷いが感じられない塗り方をされています。

まだ煙突は屋根貫通部の1本だけしか設置していませんので、煙突上部にビニール袋を被せ養生しておきます。

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<続きます>

薪ストーブの導入(8)煙突の本設計

前回、屋根貫通部(だけ)の煙突を設置しました。

これで煙突の正確な位置を把握できるようになりました。
今回はその位置を計測し、以前行った煙突の概略設計を正確なものにします。
そして残りの煙突部材を注文するため、数量を拾い出すことにします。

煙突に下げ振りを取り付け、正確な水平位置を計測します。
まずは南北方向です。

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右側に見える丸太の桁とも離隔が確保されています。
壁(改修工事で新設、幅3尺)の中心から外れていますが、炉壁(設置予定)の幅がそれより広く(4尺)で、その中心になる予定です。

計測した結果を煙突設計に反映させます。

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続いて、東西方向です。

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概略設計で検討したとおり、煙突をまっすぐに下ろすと壁面と近接してしまいます。(→45°曲管の2連使いで壁から離します。)

設計に反映させます。

chimney_design2

この結果、必要となる煙突部材は上図面の左側に示すとおりになりました。

使用する煙突は、口径φ150mmの二重煙突(二重管の口径φ200mm)です。
二重煙突にはシングル煙突に比べるとかなり高価ですので、全部でいくらかかるのか気になります。

積算すると、高機能な溶接タイプで約19万円(煙突固定金具等を含む)となります。
一方、一般的なハゼ折りタイプだと約12万円(煙突固定金具等を含む)です。

迷うことなくハゼ折りタイプで決まりです(^_^)

一般的に煙突はストーブ以上にお金がかかると言われています。
我が家の場合、厨子(ツシ)二階で屋根が低いことや、屋根貫通で大体まっすぐに煙突を配管できたことから、煙突延長が短く(約5m)なり、比較的安価に収まりました。

これで残りの煙突部材を注文できます。

<続きます>