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薪ストーブの導入(11)ストームカラーの自作

前回、ストームカラーを自作することにし、その図面(展開図)を作製しました。

storm_collar_design

今回は実際に作製します。

まずは展開図を原寸大で印刷し、トタンを切るための形紙とします。

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トタンは安価とは言え、いきなり作るとサイズが合わず無駄にしてしまうおそれがあります。
そこで、原寸大のモデルを作って試すことにします。
トタンの代わりに廃材の繊維強化樹脂?(トタンより切断が容易)を使います。

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形紙を貼り付け、ハサミで裁断します。

巻きます。

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形紙だけを見ていると、円錐の下部が本当に斜めカットになっているのか確信が持てなかったですが、ちゃんとなっています!

では、実際に煙突瓦に取り付けサイズを確認します。

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ちょうど良い感じですので、このサイズで決定です。

ではトタンを使っての本番です。
先ほど作製したモデルの輪郭をなぞって罫書きます。

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罫書き線に沿って万能鋏(または金切り鋏)で切り取り、組み立てます。

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綴じ合せは、将来の交換時に容易に外せるようにボルト(SUS)締めとしています。

取り付けのために屋根に上がってみると、養生のために被せてあった薄いシートに雨水が溜まり破れそうになっています・・・
早く上部の煙突(Pトップ等)を取り付けなければなりませんね。

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煙突上方から被せるようにして取り付けます。

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煙突とストームカラーとの隙間(片側1mm)の充填(シーリング材使用)は、上部の煙突を取りけてからにします。

今考えると、余裕をみて隙間を設けましたが、隙間なしでボルトできつく締め上げたほうが良かったように思います。
あと、うっかりして綴じ合せ箇所を長いほうの母線にしてしまいましたが、短いほうにすべきですね!

<続きます>

薪ストーブの導入(10)ストームカラーの設計

前回、シーリング材を使って屋根貫通部の防水処理を行いました。

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その後、降雨がありましたが、雨水が侵入することはありませんでした。

しかし、シーリング材だけでの雨仕舞いは少し心もとないように感じます。

煙突メーカーのカタログをみると、煙突に対して襟のように取り付けるストームカラー(storm collar)というものが市販されています。

collar_flushing

しかし、上の写真のとおりフラッシング専用のものであり、煙突瓦には合わないかもしれません。
ストームカラー自体は6,000円程度ですが、煙突瓦に合わなかった場合、ゴミになってしまいます・・・

そこで、市販のものを参考にして煙突瓦用のストームカラーを自作することにしたいと思います。

storm_collar_image

材質は市販のものはステンレスです。
ステンレスに比べ耐久性は劣りますが、安価で加工も容易なトタンを使うことにします。
以前、トタンを使って自動カンナ盤用の集塵フードを作製しました。
木材ではなくトタンを使ったのは、薪ストーブの導入においてトタン(不燃物)を使う場面があるだろうから慣れておきたいという思いがありました。
今回、その練習の成果が出ると良いのですが(^_^)

形状は円錐をベースとし、その上部を水平にカットし、下部を屋根勾配にあわせて斜めにカットすれば良さそうです。

stove2-5

・上部の直径: φ202mm(煙突の外径φ200mm+α)
・下部の直径: φ290mm(煙突瓦開口部の襟の外径+α)
+α分の隙間はシーリング材を充填します。

トタンを巻いて作製しますので、展開図が必要になります。
中学校(小学校?)で習った数学をかろうじて覚えていますので円錐の展開図は描けそうです。
しかし、問題は下部の斜めカットです。

残念ながら高等数学を駆使するような学はありませんので、力技で描きます。

storm_collar_design

詳細には触れませんが、図を見ると描き方が分かるかと思います。
(左が断面図で、片側について10等分しています。それぞれの母線の長さを測り、右側の展開図に写し取っています。)
CADを使っていますが、手書き(コンパスと分度器)でも可能です。

展開図(上図の右側)はできましたが、原寸大でトタンに罫書くのは大変です。
こういうときにCADは便利で、原寸大で紙に出力することもできます。
そして原寸大で出力したものを形紙としてトタンを切ることにします。

大型プリンター(プロッター)を所有していませんので、家庭用プリンターで出力できるようにA3用紙2枚に配置したものを作ります。
(本当は3枚必要ですが、紙の節約のため2枚に収めています。そのため一部が欠けています。)

1枚目

storm_collar_print1

2枚目

storm_collar_print2

<続きます>