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薪ストーブの導入(59)煙突掃除とストーブのメンテ

雨模様で冷えると言ってもさすがに薪ストーブを焚くことはない時期になりました。
そこで、煙突掃除などのメンテを行うことにします。

煙突掃除については、以前のブログ記事に書いたとおり煙突トップに付着する煤の量が多くて屋根を汚すため、今シーズンも2ヶ月ごとの高頻度で行なっています。
また、この煙突掃除を区切りとして次のとおり焚く樹種を変えています。

  1. 杉 → 12月下旬に煙突掃除
  2. 杉、松(古材) → 2月中旬に煙突掃除
  3. 栗、雑木(広葉樹) → 今回煙突掃除

今回は、これまでの針葉樹と異なり広葉樹をメインに焚いたことになりますが、煤の付着量に違いはあるものでしょうか?
屋根に登り、まずは煙突トップを回収します。

外面塗装の剥げが酷いため後で塗装するとして、問題の内部は・・・

煤の付着はあるものの、これまでと比べると大幅に少ないように感じます。

煤が飛散しやすいスリット部分への付着量も同様に少ないです。

松(古材)のみを焚いていたときの状態が下写真ですので、1/3未満の付着量です。

松は煤が多く発生すると言われますが、樹種によってこれほど違いがあるとは。
薪ストーブを使っている方のブログなどを読んでいても屋根が汚れるほどの煤が付着しているような話題はなく、何か特別な原因があるのだろうかと思っていましたが、樹種の違いによる影響が大きかったようです。
来シーズン以降は広葉樹をメインに焚くことになりますので、この付着量であれば煙突トップを含めてシーズン1回(一般的な回数)の煙突掃除で大丈夫そうです。

次に屋根上から煙突内部にブラシを挿入して掃除。

煙突の途中にダンパーが設置してあるため、ここで掃除できるのはダンパー上部までです。

ダンパー下部を掃除するため屋内側でスライド煙突(ダンパー取り付け)を取り外します。

取り外す必要があるため、この区間の煙突掃除は今シーズン初めてです・・・。

それでも煤や灰の付着量はそれほどでもありません。

掃除し、ダンパー(鋳鉄製)に問題が生じていないか確認します。

亀裂などの損傷は特にありません。

掃除・点検し終えたスライド煙突を元に戻します。

続いて、塗装の剥がれが酷かった煙突トップに耐熱スプレーを吹き付けておきます。

昨シーズンに塗装したとき、スプレーの飛散が気になったため、ダンボールで簡易塗装ブースを設け、そのなかで行なっています。
こうした合成樹脂塗装はプラスティックの粒子を噴射しているようなものですので、ある意味、煤の飛散よりも注意しないといけないのかもしれません。

塗料の乾燥後、煙突トップを設置し直して煙突掃除完了。

最後にストーブ本体(モキ製作所MD80Ⅱ)のメンテです。
と言っても、耐熱ガラスやガスケットを軽く拭く程度。

シンプルな構造ゆえにメンテが容易なのが助かります。

このストーブで唯一複雑?なのが炉内に設置されている茂木プレート(特許)ですが、実はこのプレートの下端中央部が今シーズンの半ば位から徐々に変形し始めてきました・・・(奥に10mm程度、下写真で朱色線)。

このプレートの左右は本体に固定されおり、最も高温に晒されることで、熱膨張が生じ、その歪みがこうした形で現れたのではないかと思います。
今のところ使用には問題ありませんが、亀裂が生じるようであれば、メーカーに修理を依頼しようと思っています。
現行のMD80Ⅱはこの茂木プレートが脱着できるように改良されているそうですが、それは交換用のためだけでなく、こうした歪みを防止する目的があるのかもしれません。


<新・茂木プレート>

この点は改良済みとして、もう1点改良すべきだと思うのが火の粉の飛散防止策です。
モキ製作所のストーブはドラフトが強力なため使い勝手が良い反面、我が家のように煙突が屋根出しの場合、ドラフトが強くなりすぎ、杉などの爆ぜるものを焚くと火の粉が煙突から出ることがあるのです。
煙突のダンパーを一定閉じれば、そうしたことはなくなるのですが、初心者が使う場合で万が一のことを考えればストーブ本体側でそうした対策を講じておく必要があるように思います。

他の薪ストーブを使ったことがありませんので比較レビューはできませんが、上記の欠点を補って余りあるほど薪ストーブは良いものだと感じています。
まだ今シーズンが終わったばかりですが、早くも来シーズンが来るのが待ち遠しい気持ちです(^_^)

薪ストーブの導入(58)薪割り完了

薪ストーブは4月に入って1度焚いたきりで、今シーズンは実質終了しています。
薪ストーブのシーズンは終わっても、来シーズン以降に使う薪の準備が待っています。

今冬も里山や耕作放棄地の整備において樹木を伐採しましたが、そのうち広葉樹(雑木)については伐採毎に玉切り、薪割りを済ませています。

針葉樹(スギ)については乾燥が進んでも割りやすいため、後回しにしてありましたので、これを片付けることにします。
太いものでも楔を使って分割しておけば、あとは斧で容易に割れます。

こうして今冬に伐採したものは全て割ることができましたが、実はまだ残っているものがあるのです。
と言うのは、昨年は5月頃から割り始めたのですが、既に乾燥が進んでおり、薪割りに苦戦して半分程度が玉切りの状態で残っているのです。


(2017年4月:1年前の状態)

上写真の状態で雨ざらしにしておけば、割りやすくなるだろうと1年間放置。

そして現在、下写真のように大きな割れが生じています。

ここまで来れば再び割りやすくなっているはず?と薪割りすることにします。

硬かったり繊維が絡んでいて割りづらいところもあるものの、斧だけで割ることができました。

そして、全ての薪割りが完了したため、とりあえず馬小屋跡に棚積みしておきます(今年薪棚を作るか、梅雨明け後に倉庫に移す予定)。

これで2シーズン分の薪になります(2年乾燥させて使用)。
1列が約0.6m3として、それが17列あるためトータルで10.2m3(針葉樹と広葉樹の混合)のボリュームになります。

ところで以前、我が家での1シーズンの薪必要量を実績から算出したことがありますが、その結果は次のとおりでした。

  • 全て針葉樹の場合7m3/シーズン
  • 全て広葉樹の場合3m3/シーズン

今回のように針葉樹と広葉樹の混合の場合、単純平均の5m3/シーズンとし、2シーズン分で10m3となります。
現在、棚積みされているのが10.2m3のため、これで2シーズン分を賄えることになります(1シーズンに半分を使い、使った分を補う)。

1月から3月にかけて里山整備を行うなかで支障木を伐採すれば、ちょうど1シーズンに必要な薪(5m3)が手に入るような感じです。
一方、これ以上の薪を準備するのは、個人で週末作業する場合には時間的にも限界のように感じます(無駄に伐採する必要もありませんが)。

樹木の伐採に伴い、薪だけではなく、太めの枝もたくさん溜まりました。

これらは焚き付けやボイラーの燃料に使うつもりですが、早くも草に覆われつつあります・・・(草刈りの支障にもなることから、梅雨明けにはフレコンバッグにでも詰めて倉庫に入れようかとも思っています)。

里山整備や薪作りではチェンソーが活躍しましたが、今後は刈払機へとバトンタッチしていくことになります。
そこで、酷使したチェンソーに感謝の気持ちを込めて清掃することにします(ブラシとエアーガンを使用)。

エアーフィルターも綺麗にしておきます。

近い内に使うことになるかもしれませんが、燃料も抜き取って清掃完了。

<続きます>