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竹ボイラーの導入(26)自作床暖房パネル⑥水圧試験と断熱材

前回で、熱交換器(銅管+アルミ板)の部分が完成しました。

この熱交換器から床板へ伝熱させるわけですが、その効果を高めるためにも反対面には断熱材を施すことにしています。

早速、断熱材を入れたいところですが、その前に水圧試験を行って配管からの漏水がないことを確認することにします(断熱材が入っていると漏水箇所の特定が困難)。

水圧試験と言っても、この床暖房パネル(の配管)に作用する水圧はせいぜい0.06MPaです(循環ポンプの揚程6m。衝撃圧の考慮なし)。
このため、井戸の汲み上げポンプ(0.25MPa)の吐出し圧力を使って試験すれば十分でしょう。
ちょうど、井戸ポンプからの給水管をボイラー用に立ち上げてあるところがありますので、そこに接続することにします。

給水管と床暖房パネルの配管をフレキパイプで接続します。
給水管の先端に設置してあるバルブ(ボール弁)を開くと床暖房パネル内の配管に通水されます。

床暖房パネルの配管内の空気を吐き出すため、しばらく通水し、出口側から空気とともに出てきた水を洗面器で受け取っています。

一方、近くには別のバルブ(ボイラーの給湯用)があり、これを閉じておけば止水用として利用できます。
パイプ内から空気が排出されたのを確認後、床暖房パネルの出口側をこれに接続します。

ちなみに、このバルブの先は主屋の床下まで繋がっていますが、その先端には栓も何もない状態ですので、いま不用意にバルブを開けてしまうと床下が洪水になることになります。
そんなことするワケないと思うのですが、実は以前、魔が差して給水側のバルブを開けてしまい、倉庫内で噴水が立ち上がりました・・・(0.25MPaの水圧がかかっていますので、理屈では25m吹き上がります)。

この状態(0.25MPa作用)でしばらく保持し、銅管や継手部分から漏水がないことを確認します。

床板を張る際に釘で銅管を打ち抜いているのではないかという一抹の不安がありましたので一安心。

また、前回、銅管にテーパオネジのアダプターを取り付けましたが、このテーパオネジに平行メネジを接続できるのではないかと考えました。
フレキパイプの袋ナットは平行メネジ(パッキン使用)ですので、漏水することなくテーパオネジと平行ネメジを接続できていることになります(オネジの先端に平面があったためで、通常はあくまでも不可です)。

水圧試験により漏水がないことを確認できましたので、断熱材を入れたうえ蓋をすることにします。

断熱材はスタイロフォームなどの発泡スチロール系でも良いのですが、銅管部分の溝加工(凹)に手間がかかるためグラスウールを使うことにします。
グラスウールは昨年、竹天井など施工する際に撤去したもの(15年ほど前のリフォーム工事で設置)を再利用します。

鼠害や埃にまみれて酷い状態だったのですが、捨てるに捨てられず(産業廃棄物)、保管してありました。
少しですか再利用できてヤレヤレです。

埃を払い、テープで補強しておきます。

作業後、鼻の中が真っ黒になっていることに気づきましたが、グラスウールを扱う際はもちろん防塵マスク、保護メガネ、手袋等の着用が必要です。
ところで、グラスウールと言うぐらいですので、ガラス由来の綿状のものなんだと思いますが、以前に大問題化した石綿(アスベスト)を思い起こさずにはいられません。
素人考えでは石よりもガラスのほうがヤバそうに感じますが、まあ、こうして市販されていますので適切に扱えば健康上問題がないのでしょう。

準備した断熱材を框内に格納します。

<続きます>

竹ボイラーの導入(25)自作床暖房パネル⑤熱交換器取付

前回、アルミ板(放熱板)の上に銅管を配管しました。

<裏側:配管側>

<表側:床板側>

このアルミ板の上に、以前加工した床板を張ることになります。

一般的な床板張りと同じように実(サネ)部分に釘を打っていきますが、最後の1枚と上下の框部分は板上から釘を打たざるを得ません(下写真で黄土色丸印)。

これらの釘頭が出てしまいますので、なるべく(靴下等が)引っ掛かりにくいようにするのと目立たないようにするため、丸頭の真鍮釘を使っています。

釘を打つ箇所は、下写真のとおり銅管の横断箇所を避けるように配置しています。
しかし、近接する箇所(下写真で一番左側)もあり、銅管を打ち抜いているかもしれないという一抹の不安も・・・。

ところで、銅管はアルミテープを使ってアルミ板へ固定しています。

この辺りのノウハウを拝借させていただいた下記サイトでは、熱によってアルミテープの粘着力が落ちることを想定し、サドルでも固定するようにされています。

床暖房自作 〜番外編〜

私なら思いつきもしないことですが、なるほどと言うことで同じようにすることにします。
まずは、放熱板に使ったアルミ板の端材からサドルを作ります。

ビス留めするため、そのバカ穴をあけておきます。

先に張った床板に対してビス留めして取り付けます。

全ての取り付け完了。

最終的には見えなくなるところですが、銅管がしっかりホールドされていて良い感じです。

特に継手付近は動きやすいところですので、サドルによる固定は効果が大きいかと思います。

<続きます>