竹ボイラー導入」カテゴリーアーカイブ

竹ボイラーの導入(32)自作パネルヒーター⑤ベース取り付け

前回、銅管に空気抜弁を取り付けたうえ、水圧試験を行って銅管のハンダ付けが問題なくできていることを確認しました。

パネルヒーターは上写真のように立てた状態で使用することになりますが、今の状態では自立しません。
そこでベース部分を作製することにします。

適当な大きさの端材(杉)を組み合わせ、そこに柱(アルミ製アングル)の受け台となるアルミ製アングルを取り付けます。

受け台側のアングルは、柱と同じサイズ(L-2.0t×30×30)のものを使っています。

細かいところですが、木部の組み合わせ箇所は少し溝を切って嵌め込むようにすると、位置が決まりますし、見栄えも良くなります(自己満足度UP)。

柱と受け台の両アングルを小ネジ(M5)を使って連結します。

頂部にもアングル(L-1.5t×20×10)を取り付け、とりあえずはパネルヒーターの完成です。

とりあえずと言うのは、この状態で使ってみて、フィンや送風機、カバーの必要性を検討し、その結果により改良したいと考えています。

ところで、パネルヒーターの予算は床暖房パネルと同じく1万円としていましたので、ここまでに用した材料と費用をまとめておきます。

予算を少しオーバーしてしまいました。
まあ、オーバーしたところで、ボイラー本体の価格に比べれば誤差のようなものなのですが・・・。
今回、パネルヒーターを作ることによってボイラー本体の配管(特に銅管のハンダ付け)の練習ができたことが一番の収穫かもしれません。
と言うことで、いよいよボイラー本体周りの配管を行うことになります。

竹ボイラーの導入(31)自作パネルヒーター④空気抜弁とパイプ内洗浄

前回、銅管をハンダ付けして本体(熱交換器)を組み立てました。

この銅管はアルミ製アングルの支柱で支えますが、両者が直接接しないように(異種金属接触腐食対策として絶縁)グロメットを介して取り付けます。
それぞれのサイズは下記のとおりとしています。

  • アングルにあけた穴の径:φ20mm
  • グロメットのサイズ:φ19mm(外径)×φ15mm(内径)
  • 銅管の口径:φ15.88mm(外径)

銅管の口径と同サイズのグロメットがあれば良いのですが、自作かつ費用を抑える場合には市販品を組み合わせるしかなく、その制約から上記の組み合わせとしています。
このため、グロメットを銅管とアングルの穴に嵌め込むのがキツくて手間取ります。

なんとか取り付け完了。

銅とアルミ、そのメタリックさが意外に格好良いかも。
最終的には器具全体にカバーを被せようと思っていましたが、これなら剥き出しのままでも良いかもしれません。

前回、ハンダ付けに苦労した本管との接続アダプター(G1/2オネジ)です。

実は、本管との具体的な接続方法についてはまだ決まっていません。
とりあえずアダプターについてはネジ接続とし、サイズ(1/2in.)は銅管(φ15.88mm)や本管(架ポリ13A)に見合ったもので、種類は脱着しやすいように平行ネジ(G、ガスケット使用)としています。

一方、空気抜弁(エアーベント)を接続する箇所(下図参照)はRc1/2メネジの接続アダプターを取り付けてあります。

これは、空気抜弁の接続口がテーパ・オネジ(R、シールテープ使用)になっているためです。
このサイズが1/2in.(15mm)の空気抜弁は5,000円程度するのですが、安く入手できないものかとヤフオクで探したところ、たまたま3/8in.(10mm)のもの(下写真で右側)が1,000円で出品されていました。
1/2in.も3/8in.も性能(空気吐出量)は同じで、接続ネジの違いだけのはずだと思いますので、これを落札しました。
既に銅管側が1/2in.になっていますので、これに接続できるようにブッシング(下写真で左側、Rc3/8-R1/2)を噛ませます。

ちなみに、ブッシングを含む継手には材質が可鍛鋳鉄(安価)やスレンレス(高価)のものがあります。
安価なほうを使いたくなりますが、ここでもガルバニック腐食を考慮して選定する必要があります。

  • 空気抜弁:SUS【確定済】
  • ブッシング:鉄 or SUS【未定】
  • アダプター:銅(黄銅)【確定済】

ブッシングに鉄のものを使う場合、SUS×鉄、銅×鉄のいずれにおいても腐食が生じるかもしれません。

このため、両者の電位差が小さくなるスレンレスを使うのが安全そうです。
このように管材はネジの種類(R、G、etc)に加えて材質(鉄、銅、SUS、合成樹脂、etc)の違いもあるため、非常に種類が多く、頭が痛くなるところです。

さて、これらはテーパネジ(R)ですので、オネジ側にシールテープを巻いたうえ、ねじ込んで接合します。

コンプレッサーのエアー配管と同じ要領とは言え、テーパネジなので締め加減が分かりづらく感じます。
このため、私のような初心者は施工不良によりネジ接合部から漏水することも想定し、締め直しができるような配管にしておくのが安全かもしれません。

ところで前回、銅管をハンダ付けする際にフラックスを使いましたが、それが残っていると銅管を腐食してしまうそうです。
銅管の外面は雑巾で水拭きすれば良いだけですが、問題は内面(パイプ内)です。
そこで、パイプ内に水を流して洗浄することにします。

洗浄が終われば、床暖房パネルを作製したときと同様に水圧をかけて水圧試験を行います。
初めてのハンダ付けで不安もありましたが、どこからも漏水することはなく、うまくできていたようです。

<続きます>