竹ボイラー導入」カテゴリーアーカイブ

竹ボイラーの導入(8)井戸配管からの取り出し

前回、ボイラーの基礎を設置しました。

早速、ボイラー本体を据え付けたいところですが、基礎に隣接してパイプ(ボイラーの出入)を敷設する計画のため(下図参照)、ボイラーがあると配管作業時の支障になってしまいます。


(横断図)

そこで、ボイラーの据え付けに先行してパイプを敷設することにします。
パイプの敷設は上流側から施工するものとし、まずは既設管からの取り出し(下図で水色太線)です。

ボイラーの水源として井戸水を使うため、井戸ポンプから出る給水管の途中で分岐させて取り出すことになります。
分岐箇所は上図のとおりボイラー横に敷設する給水管を伸ばした交点とします。

井戸ポンプ及び配管の現状です。

この既設管を切断して分岐させるため、ポンプを一旦止めてポンプ及びパイプ内の水を抜きます(ポンプの吐出側にバルブが設置してあるため、このバルブを閉めるだけでも作業できなくはありません)。

上写真で水色線のとおり分岐させ、ボイラー(及び主屋内の給水栓)へと配管することになります(分岐後すぐに地中埋設するため、上写真手前側の井戸吸込管にぶつかることはありません)。
また、ボイラーまでのパイプの種類は既設管(塩ビ管VPφ20)と同一とします(ボイラー周りやボイラー以降については別の管種を用いる予定)。

ポンプ及び既設管の一部を取り外します。

取り外しはポンプや砂取器のフランジ接合箇所で行なっています。
こうした取り外しができる継手(フランジ、ユニオン等)が設備の前後や適宜設置してあると、後の管理や手を加える場合に便利です(こうした継手がない場合はパイプを切断するしかありません)。

取り外した既設管の一部には砂取器(ポンプが砂を噛んでしまわないようにポンプ手前側に設置。ストレーナ)がありますので、この機会に掃除することにします。
昨年に設置して以来、初めての掃除です。

フィルターに汚れが付着にしているものの、砂はほとんど溜まっていません。

各部品を掃除。

掃除すると気持ち良いものです(^_^)

本題の配管ですが、ボイラー周りを除いて地中埋設しますので、配管区間を掘削します。

掘削幅は150mm(1枚目の図参照)。
深さは当初300mmにするつもりでしたが、長年土間だったところで土(粘土)がカチカチで大変なため250mmに変更・・・(上写真にも写っていますがツルハシを使用)。

なんとか掘削完了。

分岐箇所から塩ビ管(VPφ20)を配管し、既設のポンプや砂取器を元に戻します(フランジ接合箇所)。

新設した塩ビ管の先端にキャップ(仮設)を取り付け、ポンプを稼働させて水圧をかけます。
本来はパイプ内の空気を抜くため、キャップではなくバルブを取り付ける必要があるのだと思いますが、もう一方の分岐側の給水栓を開けて空気が抜けたことにします(あくまでも素人考えです)。

継手部分から漏水がないことを確認し、埋め戻します。
これで井戸の配管からボイラー側への取り出しができました。

<続きます>

竹ボイラーの導入(7)ボイラー基礎設置

前回、床下点検口及び換気口を設置するとともに床下の状況を把握することができました。

この結果、下図のとおり配管し、ボイラー(倉庫内に設置)からのパイプを主屋に引き込むことができそうです。

配管ルートの決定により、ボイラーの設置位置(上図)も確定することができます。
そこで、ボイラーの設置箇所に基礎を設けることにします。

ところで、基礎はどのような構造にするか?
基礎にかかる荷重を調べるため、ボイラー(ATOウッドボイラー N-200NSB)の仕様のうち重量に関係する部分を確認すると次のとおり記載されています。

  • 本体乾燥重量:約80kg
  • 貯湯容量:200L(=200kg)

これに配管や燃料などの重さを加味すると、基礎にかかる荷重は300kg程度になりそうです。
300kg程度であれば、下写真のように簡易的に建築用ブロックを並べて基礎にすることができるのでは?

ブロックであれば、将来撤去する際にも再利用が可能で、コンクリート殼の処分に困ることもないでしょう(さらに1個80円程度で購入できて財布に優しいです^_^)。
ただ、気になるのは本来、建築用ブロックは縦置きにして使うものです(設計強度も縦置きでのもの)。
横置きにする場合、ブロックの空洞部分の扱いが問題になりそうです。
地震時には単なる荷重以外の力が作用しますし、さらには貯湯槽内の水が複雑に動くことも考慮しなければならないとなると必ずしも安全だとは言えないように思います。
あまり気乗りしないものの安全を重視し、正攻法でコンクリートを打設して基礎を作ることにします。

基礎の大きさはボイラーの底版サイズ(969mm×510mm)より四方とも70mm大きくします(下図で緑色着色箇所、1,110mm×650mm)。

コンクリート厚は最小限(30mm程度)とし、コンクリートの天端が地面から20mm高くなるようにします。

コンクリート部分の体積を求めると、次のとおり0.022m3(22L)となります。

1.1×0.75×0.03=0.022m3

これから材料(セメント、砂、砕石)の配合量を求めます(均しコンクリートのようなもので適当で良いのですが、手持ちの材料で足りるかを確認するため)。

  • セメント:7kg
  • 砂:16kg
  • 砕石:22kg

※ 体積比率で1:3:4程度

算出根拠はネットで見掛けた次の配合設計(レミコン屋さん)です。

設計強度21N、1m3当たり

  • セメント:320kg
  • 砂:720kg
  • 砕石:1,040kg

それでは、施工にかかります。
まずは型枠の材料から。
廃材の合板を幅60mmで切って型枠とします。

型枠を固定する杭は、以前、井桁形照明を作るに使った角材の余り(100年以上前の古材)を用いています。

地面を40mm程度掘って、型枠を設置します。
たかが40mmですが、100年以上、土間(粘土)のところなのでカチカチに固結していて一仕事(配管時にさらに深く掘ることになりますが、先が思いやられます・・・)。

型枠がコンクリートを均す際の定規(型枠の天端=基礎の天端)にもなりますので、位置と高さを正確に出します。

型枠ができれば、30mm程度の厚さで砕石を敷きます。

砕石と書きましたが、実際には、昨年に井戸ポンプを設置した際に発生したものを再利用しています(自家製RC-40!?)。

先に求めた配合量でコンクリートを練り、型枠内に打設します。

養生後(1週間後)に型枠を外し、ボイラー基礎の完成です。

この基礎の位置を基準として、今後、配管やボイラーの設置を行っていくことになります。

<続きます>