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竹ボイラーの導入(16)煙突の設置

前回、ボイラーの煙突を下図のとおり設置することにしました。

煙突の壁出し(横引き)に必要となる煙突部材(90度フタ付曲がり:2個、半直筒:2本)もメーカー(ATOさま)より入手できましたので、煙突を設置することにします。

位置が固定されているボイラー(ATO ウッドボイラー)側から設置していきます。

まずはボイラーの煙突接続口に半直筒を差し込み、これに90度フタ付曲がり(エルボ)を繋ぎます。
これにより煙突が外壁を貫通する位置を把握できるようになります。
上記位置で外壁材(トタン)を煙突口径(φ115mm)より僅かに大きい円形で切り抜きます(ジグソーを使用)。

上写真に写っている煙突部材が追加購入した「90度フタ付曲がり」と「半直筒」です。

外壁の貫通口に直筒(1m)を差し込み、煙突支持金具で固定します。

煙突支持金具は倉庫の胴縁(鋼製)にタッピングビスを使って取り付けています。
ちなみに煙突の上下ともに胴縁がありますので、煙突支持金具は下の胴縁に取り付けることもできます(上写真で朱書き)。
しかし、金属は引っ張り強度が強いことから上の胴縁に取り付けて煙突支持金具に引っ張り強度が働くようにするのほうが望ましいように思います。
そうすると、仮に煙突支持金具が木製であれば、逆に下側に設置して圧縮強度が作用するようにさせてやることになります。

外壁のトタンは不燃材で、煙突との離隔距離(最低150mm)を確保する必要がありませんので、煙突と壁との間には下写真のとおり僅かな隙間があるだけです(この隙間には今のところシーリングはしないつもりです)。

続いて屋外側です。

横引きの直筒にエルボを繋ぐと、屋外側の立ち上げ管の(水平)位置を把握できるようになります。

煙突は倉庫の庇を貫通させることになりますが、現状の屋根材はポリカ製の波板(波の形状:スレート小波)で可燃材ですので、これを直接貫通させるわけにはいきません。
このため、煙突との離隔距離(300mm)内にある波板(2枚)を取り外すことにしますが、その前に下げ振りを使って煙突位置をマークしておきます。

屋外側煙突の振れ止めのため、下写真位置(倉庫胴縁箇所)にも煙突支持金具を取り付けます。

しかし、煙突支持金具(支え脚)の襟長さに対して外壁トタンの角波間隔が狭く、角波と接触してしまいます。
そこで、金具(SUS製)側を一部を切断することにします。

ディスクグラインダーに切断砥石を装着して切断。

直筒を立ち上げ、支持金具で固定します。

<続きます>

竹ボイラーの導入(15)煙突の設計

ボイラー本体(ATO ウッドボイラー)を据え付けたことから、続いて煙突を設置することにします。

煙突については、全体計画(ボイラーの設置位置等)を検討する際に概略を設計しています。

ボイラーを据え付けたことにより正確な位置を把握できるようになりましたので、それらを確認しながら設計を詰めることにします。

煙突は「屋根出し」方式にすると排煙効率が良くなりますが、屋根材がスレート(大波)で施工や雨仕舞いの難しさから「壁出し」方式にすることにしています。

煙突を壁出しするためには、ボイラーの上部にエルボ(曲管)を設け、横引きすることになります。
構造的にはボイラーの直上部にエルボを接続できるように思いますが、メーカー(ATOさま)に確認したところ、ボイラー(貯湯槽)の点検時に天蓋を持ち上げることができるように、エルボとの間に直筒(1m)または半直筒(0.5m)を入れてほしいとのこと。
半直筒を入れるとすると横引き(壁貫通部)の高さが下写真のとおりとなり、倉庫の胴縁(鋼製)と重なることもなく良い塩梅です。

次に屋外の煙突立ち上げ部です。
倉庫には庇がありますが、これも避けるとなると横引きの延長が長くなり過ぎます(1.5m超)。
庇の屋根材はポリカ波板(可燃材、形状:スレート小波)で防火対策や雨仕舞いの方法は未定ですが、特に難しくなることもないと思いますので庇(屋根)を貫通させることにします。
この場合、横引きの長さは1m(直筒1本)となります。

煙突部材は、ボイラーに直筒(1m)3本と陣笠(煙突トップ)が付属していますが、横引きするにはエルボ(曲管)等の役物が追加で必要となります。
煙突はφ115mmと言うマイナーな口径ですが、ネットで調べると薪ストーブで有名なホンマ製作所さまがこの口径のものを取り扱っています。
しかし、付属品の煙突を確認すると、ホームセンターで販売されているものよりも鋼板(SUS)の肉厚が厚いように感じます。
いずれも外径でφ115mmになるように製作されているのだと思いますが、そうすると両者間で接続できない可能性があります。
メーカー(ATOさま)に確認したところ、ホンマ製作所さまのものとは互換性がない(接続できない)が、自社製の役物(下図が主なもの)を取り扱っているとのこと。

単純なエルボでも横引き配管は可能ですが、煙突掃除が容易にできるように「90度フタ付曲がり」を2個使うことにします。
また、直筒、役物とも寸法(L、I寸法)がホンマ製作所のものとは異なり、これらを反映したものが下図になります。
(追加煙突部材:90度フタ付曲がり2個、半直筒2本)

煙突の振れ止めは市販の支持金具を利用し、これを倉庫の胴縁(鋼製)に取り付けることにします。

<続きます>