竹ボイラー導入」カテゴリーアーカイブ

竹ボイラーの導入(22)自作床暖房パネル②床板

前回、床暖房パネルの框を組み上げるところまでできました。

框はプレーナー加工した角材で、このままでは足が当たれば痛いことになりますので、角を面取りします。

面取り加工はボーズ面のビットを取り付けたトリマーで行います。

起・終点でビットがブレてしまいがちなので、端材で両端を延長しています。

二辺が交わるところはこのような感じになります。

四辺とも加工して框の完成です。

次に床板を準備します。
床板はまだ張れないのですが、今後配管の作業に移ることから木工の作業をまとめて終わらせておくことにします。
床板は無垢の板材を使いたいところですが、床暖房に使うと熱で反ってしまう恐れがあります。
そこで、一般的な合板のフローリング材を使います(床暖房用のフローリング材もあるようですが、普通のもので十分でしょう)。

こうしたフローリング材の幅は1尺(303mm)のものが一般的ですが、それだと床暖房パネルのサイズ(900mm×600mm)に対して2枚しか張れず、その結果、わずかしか釘止めできないことになります。
どうしたものかと思っていたところ、たまたまホームセンターに幅が半分(5寸)程度のものが1枚500円で売っており、それを2枚(1,000円)購入したのが上写真のものになります。

必要長さで切って仮置きしてみます。

幅5寸のものであれば幅に余りが生じるはずですが(フローリング材幅5寸×4枚>床暖房パネル600mm)、逆に不足して両側に隙間ができてしまっています。

今更ながらフローリング材の幅を測ってみると5寸(151.5mm)より狭いのです・・・。

これでは両側にそれぞれ1cm程度の隙間が出来てしまいます。

このままいくか、何か詰め物でもして対処するつもりが、釘を打つ箇所(フローリング材のサネと中框との交点)を確認すると、運悪く銅管の配管ルートと重なっています。

銅管に釘を打ってしまうことだけは避けたいですので、結局、フローリング材をもう1枚買って板の配置を変えることにします。

両側に幅を調整したものを入れるとして配置すると、釘を打つ箇所は銅管の配管ルートから外れます(それでも近接するところはあります)。

追加で購入したフローリング材を必要幅で挽き割ります。

こうした長尺ものを挽き割るのに以前作った拡張テーブルが活躍してくれます。

仮置きするとピッタリ収まりました(釘止めは配管等が終わった後になります)。

木工作業はこれで完了です。
框は床板の色よりも濃くするため塗装するつもりです。
その塗料(オイルステイン)は今年行う予定の外壁塗装の余りを使おうと思っていますので、塗装はしばらく先になりそうです(手間的には床板を張る前の今行うと良いのですが)。

<続きます>

竹ボイラーの導入(21)自作床暖房パネル①框

ボイラー(ATO ウッドボイラー)で沸かした温水は暖房にも利用したいと考えており、前回、そのための暖房器具について検討した結果、床暖房パネルとパネルヒーターを自作することにしました。
(暖房器具を含むボイラーの施工は昨年内にほとんど終わり、年明けから試験焚きしています。ブログ記事の更新が遅れています・・・。)

その内の床暖房パネルから作っていくことにします。
床暖房パネルは冬季のみテーブル下(床上)に据え置きするものとし、その大きさをテーブルに合わせて950mm×650mmとします。
構造は一般的な床暖房と同様に、床板と断熱材との間に熱交換器(銅管)を設置します。
このため、下図のとおり4方を框で組んで、そのなかに上記のもの(床板、銅管、断熱材)を仕込むことにします。

まずは框を作ることにし、材の準備から。
材は、内側に格納することになる床板(t=12mm)、銅管(φ9.52mm)、断熱材(グラスウール)の厚さを考慮し、1.5寸(45mm)角の垂木材(杉)を用います。

檜か、杉でも少なくとも造作材を使うべきですが、ケチって4m、ワンコイン(500円程度)の下地材にしたため節がたくさんあります・・・。
これらの節が隠れるように頭をひねって配置していますが(上写真は裏面側)、本来なら外側に赤身(杉でも堅硬な部位)が来るように配置すべきなのでしょう。
また、プレーナー加工にヒットミスが多くあったため、カンナに掛けて43mm角に仕上げています(もちろん直角は出ていませんが、テーブル下に置くものだと割り切ります^^;)。

次に、いつも通りホゾとホゾ穴を加工。

通しホゾにしています。

続いて、床板をのせる溝をテーブルソーを使って加工します(自在溝切りカッターと自作治具を使用)。

溝の深さは、床板厚(12mm)+α(2mm)で14mmにしています。

両端(部材同士の接合箇所)は溝を切れませんので、テーブルソーでの加工はその手前で止めておきます。

残りはノミを使って手加工。

同様に四隅を加工。

溝加工が終わって組み立てたくなりますが、その前にやっておくべきことがまだ残っています。
中框を横断する線形で銅管(外径φ9.52mm)を配管できるように中框に溝(12mm角、下図で水色着色箇所)を設けます。

この溝加工にもテーブルソー+自在溝切りカッターを使っています。

さらに、外枠の框に銅管(外径φ9.52mm)を出し入れするための開口(φ12mm、往き・戻りの2箇所)を設けます。

これで準備が整いましたので組み立てます。

<続きます>