カテゴリー別アーカイブ: 庭整備

庭の整備(1)外便所解体

前回、雑草対策について書きました。

雑草対策(&夏の暑さ対策)として庭に芝を張りましたが、それに先立ち排水路など庭の整備を行いましたので、一連の経過を書きたいと思います。

遡ること1年前になります。
古民家の改修工事に引き続き、外便所(汲み取り式)を解体しました。
ほとんど使っていないことや、近く供用開始となる集落排水への接続(水洗化)が必要となるため、撤去することにしました。

外便所は主屋の南東に位置します。
昭和30年代に建てられたコンクリートブッロク造りです。
水洗化はされておらず、昔ながらのボットン式です(^_^)

img_0055

このようなタイプのものは今も田舎ではよくみかけます。
外装の汚れが酷いためかもしれませんが、古民家と馴染んでいないような・・・

解体は地元の解体業者さんにお願いしました。
木造だと自分でも解体できそうな規模ですが、コンクリートとなると手に負えません。
解体で発生する大量のコンクリート殻の処分にも困ります。

ところで、業者さんにコンクリート殻を処分してもらい、我が家は綺麗になって良いです。
しかし、その行き先のことを思うと複雑な気持ちになります。
もし、これらのコンクリート殻を自分の敷地内に埋めるのあれば抵抗を感じます。
現代では、このような廃棄物に限らず多くのものが、その入口や出口の先が見えなくなっています。
真ん中だけを見ていれば、便利で快適なのですが・・・

さて、長年お世話になった外便所です。
解体工事に先立ち、氏神神社の神主さんにお願いして、お清めしてもらいました。

img_2021

解体が始まりました。

1441267509528

便槽(コンクリート製)は残置すると費用が安くなるということでしたが、撤去してもらいます。
(事前に清掃業者さんに汲み取りと清掃をしていただいています。)

1441254711371

解体・撤去完了。

1441254716896

地盤は粘性土ですね。

山土で埋め戻してもらい工事完了。

1441267503277

朝から始め、夕方前には終わったそうです。
さすが手早いです。

<続きます>

庭の整備(2)樋復旧

前回、外便所を解体撤去しました。

主屋の樋は、外便所を経由して配管してありました。
外便所がなくなったことで、樋が宙ぶらりんになっています。

img_2145

主屋の南東角に沿わせて、樋を下ろすようにします。
犬走りを横断することになるため、解体業者さんに土間コンをハツっておいてもらいました。

img_2142

まずは、犬走りの横断部に塩ビ管(VUφ50)を配管します。
逆勾配になっていないか水準器で確認します。

img_2156

たて樋は一般的な塩ビ製のもので口径はφ60です。

たて樋の口径がφ60に対して、塩ビ管の口径はφ50です。
呼び径は異なりますが、外径はほぼ同じになっています。
(外径からそれぞれの肉厚を引くとそれぞれの呼び径に近いものなります。)

・たて樋の外径:60.4mm
・塩ビ管の外径:60.0mm

つまり、塩ビ管の継手(φ50)を使って両者を接続できることになります。

img_2158

専用の継手部材があるのだと思いますが、塩ビ管の継手だと入手しやすく何より安価(30円ぐらい)です。

もとの樋とつなぎます。

img_2159

犬走りの土間コンを復旧して終了です。

img_2213

<続きます>

庭の整備(3)玉石積み

前回、外便所の撤去に伴い宙ぶらりんとなっていた主屋の樋を復旧しました。

外便所の跡地は山土で埋め戻してもらってあります。
(シートで覆ってあるのは、野良猫の糞対策です・・・)

跡地の一辺は排水路(幅45cm×高さ25cm)の法面になっています。
雨が降れば山土が流れ、法面が崩れてしまいます。

何らかの土留めが必要です。

img_2147

排水路の反対側のように、コンクリートの柵板(盆栽棚?)を杭留めすれば簡単そうです。
でも安普請感が・・・
かといって、ホームセンターで売っている洒落た土留めブロックを積むのも抵抗があります。
へんに今風のものを使うとそこだけが異質感を放ち、ボロ屋がますます貧相にみえてしまうものです。

ということで、昔ながらの玉石(自然石)積みで土留めを作ることにします。

石積みは、城郭の石垣に代表されるように伝統技術の結晶のようなものです。
でも、今回はたかが高さ25cmです。
日本人が初めて石を積んだときと同じように、直感を頼りに積んでみることにします。

まずは水糸を張り、玉石を積む箇所を掘ります。

img_2286

敷地内にちょうど良い大きさの玉石がありました。
こういうこともあろうかと、先祖が取っておいてくれたのかもしれません。

img_2287

試行錯誤しながら積んでいきます。

img_2289

とりあえず、ここまで積んで終了。

img_2288

ここまでの経験でわかったこと。

・最下段に大きい石をどっしりと据える。
・石の長辺を法面に対して直角方向に(挿し込むように)積む。(後に教えてもらったことですが、これを「ゴボウ挿し」と呼ぶそうです。)

<続きます>

庭の整備(4)全体計画

前回、玉石積みを途中まで行いました。

その延長線上に、手洗い用の手水鉢(高さ約90cm)があります。
(自然石の天端を加工し、水を溜めるようなっています。)
昔は外便所を使ったあとにこれで手洗いをしたのでしょう。

img_2291

縦型のものなので、主屋(古民家)の軒先に移設し「縁先手水鉢」に再利用してはどうかとも考えました。
しかし、古い建物なので建物への影響を考えると軒先で水を使うのは避けたいとも思います。
(茶道のたしなみがありませんので、そもそも縁先手水鉢を使う機会がないでしょうが・・・)

一方、撤去した外便所には水道が来ていました。
(撤去工事で止栓してもらってあります。)
この配管も玉石積みの邪魔になります。

そこで、この手水鉢と水道を利用して、外便所跡地に蹲(つくばい)を作ることにします。
絵を描いてみます。

tsukubai

水道を蹲専用とするのはもったいないように感じます。
そこで、水道は散水栓(新設)に接続します。
使い勝手は悪くなりますが、蹲を使うときは散水線からホースで接続することにします。

また、この機会に全体の計画も考えます。
今回整備するのは朱色着色箇所です。

location_grass

右側の囲みが外便所の跡地です。
左右ともに芝を張る予定です。

玄関アプローチ付近は、雨が降ると水溜りになっています。
(写真は改修工事前のもので、樋が機能していないことも大きいです・・・)

img_0296

また、芝を張る予定ですが、芝は過湿を嫌うそうです。
そこで、排水を改良するため、排水路(玉石積み)の先にU字溝を敷設することにします。

niwa

付近には井戸(以前ポンプを設置した井戸とは別のもの)があります。
将来この井戸を再利用する際にはその排水にも利用できそうです。

<続きます>

庭の整備(5)U字溝敷設

前回、庭整備の簡単な計画を立てました。

niwa

蹲(手水鉢)の設置は手間がかかりそうですので、先に玉石積みの続きとU字溝の敷設を行うことにします。

既に玉石を積んだ箇所から延長していきます。

img_2292

途中に通路の横断箇所があるため、そこには蓋つきのU字溝(廃材流用)を設置します。

以前と同様に行い玉石積み完了。

img_2304

引き続き、玄関アプローチ横断箇所のU字溝を敷設します。

まずは地面を掘ります。

img_2330

地面を掘ったところ、中央付近から比較的大きな自然石が出てきました。
砂利に埋もれて分かりませんでしたが、どうやら写真の斜線内(幅3尺:90cm)が敷石になっているようです。
この敷石もいつか再生したいものです。

U字溝は敷地内に内幅9cmのものがありましたので、それを再利用します。
小さいものですので、基礎コンクリートは打ちません。
ただし、U字溝(長さ60cm)の継ぎ目部分で将来不陸が生じないようにレンガ(廃材)を埋めておきます。

img_2331

レンガ部分にU字溝の継ぎ目が来るように敷設し、埋め戻します。

img_2332

蓋を被せて完成です。
(1枚足りていません・・・)

img_2333

玄関アプローチの通路は横断方向に水平ですので、U字溝の勾配も水平としています。
勾配をつけなくても水は流れる(押していく)ものだと思います。

img_2342

<続きます>

庭の整備(6)手水鉢撤去

前回、U字溝を敷設しました。

蹲(つくばい)を作り始めますが、その前に手水鉢を一旦撤去します。

一旦撤去する手水鉢です。

img_2291

高さ約90cm。
重さはどれだけあるのでしょうか?
大の男でもとても持ち上げられるものではありません。
しかし、3mほど移動させるだけですので、テコの原理を用いて転がしながら移動させることにします。

3mの単管パイプや丸太を駆使して、なんとか移動できました。

img_2336

しかし、昔の人はよくこんな重たい石を人力だけで運んできたものだと感心します。
ひと昔前の人は60kgの米俵を軽々と担いだわけですから、力があったのでしょうね。
私などは30kgの米袋で限界を感じてしまいます・・・

さて、手水鉢を撤去したところにも玉石を積みます。

img_2338

排水路にはみ出していた手水鉢がなくなったことで、排水路の縁がまっすぐ通りスッキリしました。
しかし、手水鉢があったところの土間コンの縁がガタガタです。

土間コンをなおすため、まずはディスクグラインダーを使ってコンクリートを切断し、ハツリます。

img_2349

鉄筋が入っていないので楽々です!

外便所があったところの犬走りに欠けができていますので、あわせて直すことにします。
簡単な型枠をあてます。

img_2373

土間コンを打ちます。

img_2374

以前に樋を復旧したところもあり、ツギハギだらけの犬走りになってしまいました・・・

<続きます>

庭の整備(7)手水鉢設置

前回、手水鉢を一旦撤去し、撤去箇所の玉石積みを行いました。

計画(図面)と現時点の進捗状況(写真)です。

niwa

img_2365

この写真は、庭木の剪定の際に木の上から撮影したものです。

では、蹲(つくばい)を作り始めます。
蹲の簡単な設計図です。

tsukubai

まずは一旦撤去した手水鉢を計画位置に据付ます。

手水鉢の根入れ分の穴を掘ります。
砂利を入れて底を固めます。

img_2377

この穴に手水鉢を落とし込めばよいのですが、何しろ重量がありコントロールが効きません。
せっかく積んだ玉石を突き破ってしまったり悪戦苦闘しながら、ようやく据え付けることができました。
(据付完了時の写真がありません・・・)

続いて、手水を排水するためのパイプを敷設します。

img_2379

樋の復旧で使った排水管と同じ塩ビ管(VUφ50)です。

排水管を埋め戻します。

排水管の起点には、手水を受ける池状のものを作ります。
これを茶道の専門用語で「水門」とか「海」と呼ぶそうです。

img_2380

この「水門」側に手水が落ちるように、手水鉢は「水門」側(手前側)にわずかに傾けてあります。

土が流れないように軽くモルタルを塗っておきます。

img_2381

この「水門」には小さめの石(ごろた石)を敷き詰める予定です。
この石やゴミが排水管に流れ込まないように目皿を被せておきます。

img_2385

手水鉢の据付と排水管の敷設ができました。

img_2384

<続きます>