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ゴミ箱の作製(3)完成

前回、割り竹を張り、脚にキャスターを取り付けました。

これで完成のつもりでゴミ袋(45リットル)をセットしたのですが、そのままではゴミ袋が外れてしまうことがあって良くありません。
テープで留めるのも不格好だなあ・・・と思いつつ、今回参考にさせていただいたサイト(下図)を確認すると、ちゃんとゴミ袋を固定するための工夫がされていることに今更ながら気づきました。

上図面ではわかりにくいですが、断面図で示すと下図のような仕組みでゴミ袋を固定するようになっています。

このアイデアも頂戴し、上図で朱色線で示す固定具を追加して作ることにします。
ストックしてある端材から良さげなサイズの角材をチョイス(本体と同じく杉。目につきやすいところなので節無し)。

上写真で左側の小さい角材はゴミ箱の天端に取り付け、これに右側の大きい角材を被せる形でゴミ袋を固定することになります。
大きいほうの角材に、小さいほうの角材の大きさ(+ゴミ袋の厚み)で溝を切ります(トリマーを使用)。

下写真のように大・小の角材が組み合わさる形になります。

こうして溝を切った角材を継いで枠の形にします。
継ぎの方法は額縁のように留め継ぎ(45°)とします。
留め継ぎは45°の角度で切断した2本の木材を継いで90°にするだけとは言え、実際には正確に45°で切断するのは難しく、枠の形にすると、どこかで隙間が生じたりするものです。
そこで活躍するのが下写真の留め切り用の治具(テーブルソーで使用)です。

留め継ぎと言っても必ずしも45°である必要はなく、2本を継いで90°になれば問題ありません(例えば44°+46°=90°)。
90°(矩)を出すのは45°(留)に比べて容易ですので、この治具は90°をベースにして作ってあります。
この方法はもちろん私のアイデアではなく、木工関係の書籍やネットで紹介されています。

1本目を下写真のように鋸刃の左側で切断し、2本目は右側で切断します。

こうして留め切りしたものを継ぐと、ジャスト90°、さらに枠の形にしてもどこにも隙間が生じません。

ベルトクランプで保持して木工用ボンドで接着します。

ボンドだけでも大丈夫な感じですが、「かんざし」を入れて強度を高めることにします。
かんざしを入れるための溝を切ります(テーブルソーを使用)。

かんざしは1箇所1枚、厚さ2.1mm(鋸刃厚)にしました(かんざしの枚数を2枚にすると接着面積が増える分、強度が増します)。

かんざしには桜の端材を厚さ2mmで挽いたものを用います。

少し大きめに切ってボンドを塗り、先に切った溝に差し込みます。

接着剤の乾燥後、余分な部分を切り落として、かんざし加工の完了です。

これで固定具の片方が完成しました。

この大きさに合わせて、もう一方(下写真で朱色矢印)を作ります(下写真はゴミ箱本体に取り付けるためボンドを塗ったところのもの)。

釘を併用してゴミ箱本体に取り付けます。

そして、完成です!

固定具の塗装(オイルステイン)は、次にオイルステインを使うときに一緒に行おうと思っています。

ゴミ袋をセットすると、うまい具合に固定されます。

とりあえずゴミ箱をシステムキッキンの前に置いてみます。

これまで床にゴミ袋を置いて捨てていたこともありますが、やはりちゃんとしたゴミ箱はゴミを捨てやすくてとても良いです(^_^)

ゴミ箱の作製(2)割り竹を利用

割り竹を用いたゴミ箱を作ることにし、前回、骨組みとなる部材を加工するところまでできました。

これらを組みます。

ところで、今回用いた木材は本来は下地材(間柱)として使われるもので、下写真のように大きな節があります。

節が箱の内側に来るようにしていますが、それでも上写真のような大きな節は目立ちます。
節を無くすことはできませんが、せめて穴になっているところはパテ埋めしておきます。

白木も良いですが、ゴミ箱として使えば直ぐに汚れるでしょうから塗装しておくことにします。
塗料はいつものオイルステイン(VATON:オーク色)です。

塗装したことで節も目立ちにくくなりました。

これで骨組み部分は完成になりますので、次に割り竹を加工していきます。
所定の寸法で切り、表面に亜麻仁油を塗布して仕上げます。

(上写真の分量があれば十分かと思ったのですが、これでは足りませんでした。意外とたくさん要るものです。)

竹をしならせ、上下の溝にはめ込んで取り付けます。

良い感じになりました。

竹は真っ直ぐに成長すると言っても自然のものですので僅かな曲がりがあります。
この曲がりが割り竹どうしの間に隙間を生み、明るく優しい印象になるように感じます。

底板について、割り竹を取り付ける際に邪魔になりそうに感じ、まだ張っていない状態です。
割り竹の取り付けが完了したため底板を張ります。

底板には以前解体した祖父の箪笥の薄板を再利用しました(ほかに木箱も作製)。

あと何かしておくことがあるだろうかと、今回参考にさせていただいた図面を見直してみると底にキャスターがつけられています。

今回作るゴミ箱はシステムキッチンの前に置くかもしれず、その場合、容易に移動できたほうが良いです。
そこで、キャスター(4輪とも自在タイプ)を取り付けることにして百圴の安物(2輪100円)を購入。

ところが、取り付けてみるとゴミ箱がガタつきます・・・。
キャスターを取り付ける前にガタつきはなかったためオカシイなあと思いつつ一旦取り外すことに。
取り外したものをよく見ると、なんと高さがそれぞれ微妙に違うではありませんか!

ゴミ箱は重量があるわけでもなし、とりあえず動けば十分と百均の安物に飛びついたのが失敗でした・・・。
ゴミ箱側を調整して高さを合わせる手もありますが、プラスチック製の車輪とフローリングとの相性も良くないため、ホームセンターで車輪がゴム製のものを買い直しました。

百均のもの(上写真で黒色)は4輪で220円。
それに対してホームセンターのもの(上写真で灰色)は4輪で350円です。
大した価格差でもありませんし、ホームセンターのものは精度が良いだけでなく、軸の回転部分にベアリングも入っています。

買い直したキャスターを取り付けるとガタつくこともなく動作もバッチリです。

<続きます>