カテゴリー別アーカイブ: 什器類

門松の作製(2)竹の加工

前回、門松用の竹を山から伐り出してきました。

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門松の竹は大中小の3本で構成されます。
それぞれの大きさは下図のとおりとします。

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・大: 径φ90mm、長さ1,200mm
・中: 径φ80mm、長さ880mm
・小: 径φ60mm、長さ650mm
(長さは、鉢のなかの根入れ220mmを含む。)

この大きさは特に決まったものではなく、過去の作製を踏まえて独自に決めたものです。

上部の斜め切りは節を挟むようにすると断面が笑顔のようにみえます。
斜め切りの角度は20°程度にすると良い感じになるように思います。

昨年までは竹用の手鋸で切っていましたが、20°を保ち、しかも節部分に合わせるのは意外と難しいものです。
そこで、今年は電動工具(テーブルソーやバンドソー)を使って切断することにします。

電動工具を使うには、円筒状の竹を保持し20°で斜め切りする治具が必要となります。

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治具を合板などの端材を利用して作ります。

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治具を作った甲斐があり、20°かつ節を挟んで切断することができました。

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竹が笑っているかのようでホッコリします(^_^)

<続きます>

門松の作製(3)組み立て

前回、門松の竹を加工しました。

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上写真で3本の竹は、それぞれ下部に切り込みを入れ、そこを紐で縛っています。
竹は円筒状で表面がツルツルですが、こうしておくとしっかりと固定できます。

鉢のなかに竹を立て、土(余っていた山砂を利用)を入れて固定します。

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鉢は適当な大きさの植木鉢を再利用しています。
あとで藁コモを巻きますので、側面が直立しているものが良いです。

敷地内に生えているハラン(料理の盛り付けに使われるバランはこれを模したもの)の葉で飾りつけます。

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ハランを使っている門松なんて見かけたことがありませんが、なかなか合うように思います。
また、ハランは日持ちしますので、正月うち枯れることなく青々としています。

続いて、鉢に藁コモを巻きます。

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藁コモはホームセンターで購入したものです。
110mm×165mmのものが300円弱と安価です。

飾り付けは後で家族に楽しんでもらうとして、とりあえず完成です。

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ついでに部屋に飾るミニチュア版の門松も作りました。

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これで新年を迎える準備がひとつ整いました。

古民家風?温・湿度計の作製(1)

薪ストーブを使うようになり、室内の温度を確認することが多くなりました。

以前作った掛け時計(下写真)は既存のものを再利用して自作しましたが、もとの時計には温度計や湿度計もついていました。

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温・湿度計は一体成型されているため時計のように取り外すことができませんが、切り取ることができました。
この温・湿度計のパーツを使って、古民家にも馴染む温・湿度計を作りたいと思います。

で、どのようなデザインにし、どこに設置するか?

場所は、以前に移設した神棚の下が良さそうです。

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この神棚は火の神様(荒神様)ですが、幼少時には神棚の下に「火の用心」と書かれた貼り紙があったように記憶しています。

そこで、「火の用心」も兼ねて次のようなデザインを考えました。

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上図で二つの円のところに温・湿度計のパーツをはめ込みます。

材料としては、ちょうど神棚の棚板に使った檜(間柱材、105mm×30mm)の端材がありますので、それを使うことにします。
神棚ともマッチするかもしれません。

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<続きます>

古民家風?温・湿度計の作製(2)

前回、温・湿度計のデザインを考えました。

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材料は檜(間柱材、105mm×30mm)の端材を使います。
上・下部に穴をあけ、そこに温・湿度計(下写真)をはめ込みます。

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二つの穴はジグソーを使ってあけようかと思いました。
しかし、ジグソーで正確な円をあけるのは難しく、少しでも隙間ができると見苦しいものです。
トリマー(正円のテンプレートを使用)であけてはどうかとも思いましたが、そもそも手持ちの機材では正円のテンプレートを作れません・・・

そこで、電気ドリルに取り付ける自由錐(神沢鉄工 K-102、2,000円程度)を購入しました。

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所有している電気ドリルには変速機能がありませんので、スピードコントローラで回転速度を落としています。
もともとの回転速度(1,200回/分)では刃への影響に加え、高速回転する自由錐がかなり怖いです。

さすが自由錐!容易に正確な円をあけることができました。

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温・湿度計のパーツには凸起があるため、さらに加工します。

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見たところではわかりませんでしたが、温・湿度計の外枠には若干のテーパーがついているためはまりません・・・
紙やすりで微調整を繰り返すこと数回、なんとかはまるようになりました。

この温・湿度計は柱に取り付ける予定です。
柱に打った釘に引っ掛けるための穴を設けます。

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もっとスマートな方法があるのだと思いますが、掛け時計のときと同様に穴にトタンの小片を被せています。

<続きます>

古民家風?温・湿度計の作製(3)完成

前回、温・湿度計のパーツを取り付けられるように木材を加工しました。

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今回は、「火の用心」の文字部分です。

朱墨で「火の用心」と筆書きすると良さそうですが、あいにく悪筆です・・・
そこで、手間がかかりそうですが文字を彫刻することにします。

設計図?を原寸大で出力し、文字(教科書体)をトレースします。

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木材に転写できました。

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さて、ここからが根気仕事です。
彫刻刀で文字を彫っていきます

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文字全体を彫り込むのではなく、輪郭線付近だけを彫って中心線を盛り上げる「カマボコ彫り」としています。
文字が小さいので彫るのに一苦労、もっと文字サイズを大きくすべきでした・・・

この文字はベンガラで朱色に着色します。
その前に滲み止めとして「との粉」を塗布します。
水で溶いた「との粉」を塗布し、ウエスで拭き取ります。

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乾燥後、いざ着色。
ところが塗料(柿渋で溶いたベンガラ)が乾くにつれ、剥がれてきます・・・

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文字部分が凹んでいるため、ウエスで拭き取れなかった「との粉」が剥がれてきたようです。

紙やすりで丁寧に取り除き、再度、着色します。
また、温・湿度計のパーツも取り付けます。

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温・湿度計の色やプラスティック感が木材と馴染まないですね・・・
再利用なので仕方がありません。

完成しましたので、荒神様に奉納します(神棚下に設置)。

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安全に薪ストーブを使えますように!

五月人形の飾り付け

今日は端午の節句です。
端午の節句と言えば鯉のぼりを思い浮かべますが、年々、青空を泳いでいるところを見掛けることが少なくなっていて寂しいものです。

ところで、我が家は今では面影がありませんが、戦前までは景気が良かったらしいのです。
そのため戦前(昭和18年)生まれの亡き父は当時としては珍しい五月人形を持っていたのです。
しかも戦中・戦後の物不足の時代だったため、小学校から見学にみえたと聞いたことがあります。
しかし、ある方が私の祖母(父の母)に「この五月人形はお孫さんのものですか?」と尋ねられたことから、それ以降飾らなくなったそうです・・・。
そんなわけで、私自身は話しを聞くだけで実物を見たことがなかったのですが、土蔵を整理しているときに見つけ、処分する前に一度飾り付けようと思ったのが2年前のことです。

何十年も土蔵のなかで眠っていましたので、箱に入れらていたとは言え、埃やゴミにまみれ、特に紙で作られたものは状態が悪くなっていました。
例えば、提灯は下写真のようにボロボロ。

下写真は大将(武者人形)が構える台座です。

板に和紙が貼ってあるのですが、この程度のものであれば修復できそうだと思い、新しい和紙に貼り替えたのが下写真です。

他にも修復できるものは修復し、2年前の端午の節句に飾ることができました。
修復してみると処分するのが惜しくなり、端午の節句後は再び土蔵に保管することに。

そして、今年も端午の節句が近づいてきたことから飾り付けすることにしました。
土蔵から五月人形を収納した段ボール箱を出してきます。

一応は丁寧に収納してあります。

こうして一年に一回、外気に触れさせるのが良いのでしょうね。

この五月人形は床の間に飾るように一畳(1,820mm×910mm)に収まるようになっています。
ただ、床の間では来客された方にわざわざ上がってもらう必要があります。
そこで、玄関脇の四畳間に飾ることにします。

雛壇のように飾り付けると良さそうなので、長机を使って階段式の壇を設けます。

五月人形らしく緑色の布を敷きます。

五月人形を飾りつけます。

こちらが修復した台座に鎮座する大将です。

大将らしく貫禄があります。

ここは戦場かと思うほど什器類が揃っています。

兜の準備も万端です。

これらの五月人形は昔のことなので全て手作りで、旗の絵も手書きで描かれています。

いくつもある旗をどのように飾り付ければ良いものかと思いますが、実はアンチョコがあるのです。

元々の梱包箱には下写真の紙片が貼られていたのですが、そこには「日本玩具統制協会」とあります。

戦中(昭和19年)のため、こうした玩具も統制されていたようです。
それでも「贅沢は敵だ!」の一方で、こんな贅沢な五月人形が許されていたのです。