井戸再生」カテゴリーアーカイブ

井戸の再生(12)竹蓋作製(2個目)

前回、井戸の竹蓋を作りました。

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初めてにしては上出来だと自己満足しています(^_^)
ただ、竹を編むシュロ縄が斜めになってしまったのが反省点です。

自宅敷地内にはこの井戸とは別の井戸もあります。
そこで二つ目となる竹蓋作りに再チャレンジします。

今回作製する竹蓋を設置する井戸です。

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この井戸は主屋の表側(南側)にあります。
昔は来客用として使われていたそうです。
前回竹蓋を作ったお勝手用の井戸(主屋の裏側)は陶製の井筒(円形)でしたが、こちらは石材で井桁(四角形)が組まれています。
現在設置されているコンクリート製の蓋(柵板)のうえに竹蓋を重ねることにします。

まずは竹を切り揃えます。
竹は円筒形なので、木材(角材)に比べ固定しづらいです。
そこで、固定用の作業台(角材の上部に切り込み)を用意しました。

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竹を置くと、このような感じになります。
ちょっとしたことなのですが、作業がスムーズにできるようになります。

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前回、竹を編むときにシュロ縄が斜めになってしまったことから、今回は編む位置にマーカーで印をつけました。

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柿渋を木材に塗布したことがありますが、竹に柿渋を塗布するとどうなるのでしょうか。
二年前に仕込んだ柿渋を初めて使います。

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塗布後の状態です。

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写真ではわかりませんが、青竹は水を弾くような感じで、あまり塗りごたえがありません。
一方の乾燥した竹は柿渋が吸収されていくのがわかり、効果に期待が持てます。
それ以前に自家製の柿渋自体がうまく熟成できているのかという問題がありますが・・・

乾燥のため1日おいて、先につけた印を目印にしてシュロ縄を編みます。

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目印があることがで、今回は斜めになることなく編むことができました。

完成した竹蓋を井戸に設置します。

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コンクリートの蓋だけに比べると趣きがあるでしょうか?

<続きます>

井戸の再生(11)竹蓋作製

前回、井桁の取り付けまでできましたので、竹蓋の作製にかかります。

竹蓋には、昨冬に里山から伐り出した竹を使います。

この里山は、自宅に隣接し広さ約3,000m2です。
その2/3がマダケの竹林(竹やぶ!?)、残りがクヌギなどの雑木林となっています。
とくに竹やぶのほうは中に入ることすらできないような状態であったため、3年前の冬から竹の間伐を中心に整備を行っています。

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現在、坪(3.3m2)当り竹1本程度の密度で、光が入る状態となっています。
間伐で1,000本以上の竹を伐りましたが、そのほとんどは持ち出さずに山のなかに積んであります。

マダケは直径5寸(15cm)もある太いものから篠竹のような細いものまでが混在します。
直径が1寸(3cm)程度のものは特に唐竹(ガラダケ)と呼ばれ、竹垣などの用途に最適とされています。
根元が太い竹でも上部の細い部分を使えばよいと思われるかもしれません。
しかし上部は先細りであるため、どうしても元と末の太さが異なる竹材となってしまいます。
そこで根元で1寸程度の竹の下部を採ると、元と末の径がほぼ同じで、なおかつ節のない竹材を得ることができるわけです。

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これらが根元で直径1寸程度の竹の下部4mを伐り出したものです。
元と末の径はほぼ同じで、節もあまりありません。

倉庫内でこのように保管しています。

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伐り出したときはもちろん青竹ですが、半年以上の自然乾燥でサラシ竹のようになりました(本来のサラシ竹は、青竹のうちに炭火などで炙って油分を抜きます)。
木材のAD(自然乾燥)材ならぬ竹のAD材ですね!
ただ、自然乾燥ですので、青みが残っているものから白いものまでさまざまです・・・。

井桁の大きさにあわせて切り揃えます。

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黒染めのシュロ縄で編みます。
編み方はこちらの動画を参考にさせていただきました。
シュロ縄は、1列につき、編む方向の長さの7倍程度(3.14×2+α)を用意すると良いです。

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まっすぐに編んだつもりでも、いつの間にか横にそれてしまっています・・・。

井戸桁のうえに被せて完成です!

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まだ立水栓や井筒のモルタル塗りが残っていますが、それらは追い追いやることにして、とりあえず井戸の再生は完了です。

井戸水は、農具を洗ったり、芝生の水遣りなど、思っていた以上に活用しています。
そのうえ、盛夏のこの時期は本当に冷たくて気持ち良い!
外での作業を終えて井戸水で顔を洗うと疲れが吹き飛ぶほどです。

ブログで書くと長くなりましたが、最低限のポンプの据え付けは考える以上に簡単です。
もし活用できそうな井戸をお持ちなら、ぜひとも再生させていただければと思います。

<続きます>