井戸再生」カテゴリーアーカイブ

井戸の再生(14)凍結対策

昨年、井戸を再生(再利用)しました。

井戸水を汲み上げるポンプは倉庫内に設置してあり、その前後の配管は露出配管(VPφ20)になっています(その他は地中埋設)。

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これから最も寒い時期を迎えることから、この露出配管について凍結対策を施したほうがよさそうです。

当地(三重県鈴鹿市)は比較的温暖で、屋外で水道管が凍るのは年に数回と言った程度です。
さらに、この露出配管部分は倉庫内(一応は屋内)ですので最低限の凍結対策で十分だと思います。
そこで、ホームセンターで安価(100円程度)なパイプカバー(内径φ20×2,000)を買ってきました。

パイプカバーを適当な長さで切り、塩ビ管(VPφ20)に被せます。
そして、外れないようにビニールテープで巻きつけます(ビニールテープ付きのものも市販されています)。

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パイプカバーが余りましたので、これを使って屋外の蛇口にも凍結対策を施すことにします。

蛇口にパイプカバーを被せます。
パイプカバーの材質は発泡ポチエチレンですので、雨に濡れると吸水して凍結に繋がります。
そこでビニールシートを被せて雨よけとします。

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ビニールシートが被さった状態(上写真)でも蛇口は回せますが、邪魔なときは下写真のようにシートをめくれるようにしてあります。

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ちなみに自作立水栓のなかの水道管は、作製時にパイプカーバーを被せています。

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これで気温が氷点下になっても井戸水を使えます。
しかし、井戸水用の水栓は屋外のこの1箇所だけですので、井戸水を使うには外に出なければなりません(^_^;

<続きます>

井戸の再生(13)災害時協力井戸

前回までで再生(再利用)させた井戸は、散水や道具の水洗いなどに大活躍しています。

また毎朝、井戸から汲んだ新鮮な水を仏前に供えるようになりました。
水道水では感じることのなかった感謝の気持ちが自然と湧いてくるのかもしれません。
水道水は、水中の細菌と一緒にこのような気持ちも塩素滅菌してしまっているのでしょうか・・・

このような井戸水を独り占めしていては罰があたりますので、鈴鹿市の「災害時協力井戸」に登録してもらうことにしました。
災害時協力井戸とは、災害時に井戸水を生活用水として近隣住民に提供するというものです。
全国の自治体で同様の制度が導入されているようですが、鈴鹿市でも今年度から始まりました。

登録には、揚水設備(ポンプなど)が備えられていることや、転落防止措置(井筒や井戸蓋など)がとられていることなどの条件があり、申請ののち市による現場確認が必要となります。
無事現場確認も終わり、写真のようなプレート2枚を交付していただきました。

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1枚は玄関などの人目につきやすいところ、もう1枚は井戸の周辺に掲示することになっています。

古民家の玄関にプラスティック板のプレートを掲げるのには抵抗があります。
このような異質のものを取り付けると、拙宅のようなボロ屋の場合は安っぽくみえてしまうものです・・・

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そこで勝手口(トタン張)に掲示することにします。

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もう1枚は井戸の近くの倉庫に取り付けて完了です。

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話は前後しますが、未塗装のままだった井桁を塗装しました。

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クレオソートやコールタールなどを使えば長持ちします。
しかし、これらに触れた雫が微量とはいえ井戸内に入ることを考えると避けたいものです。
そこで「バトン(VATON)」という植物由来のオイルステインを使いました。

この種の塗料ではドイツの「オスモ(OSMO)」が有名ですが、何しろ高価です。
バトンは、一斗缶でも2万円程度だったように思います。
ちなみに主屋の古民家は、外部で風雨に晒されるところはこのバトンで塗装しました。
(外部でも雨が当たらない箇所は柿渋による古色塗りを行っています。)

<続きます>