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脱衣カゴ置きの作製(1)古材を再利用

下写真は昨冬、洗面脱衣室に電気ヒーターを置いたときのものです。

お風呂に入る際は電気ヒーターの前あたりに脱衣カゴを置くのですが、火事の心配が無きにしも非ず。
それと、脱衣カゴが低いところにあると、しゃがまなければならず、特に後期高齢者入りした母にとって負担になりそうです。
そこで、適当な高さに棚を作り、そこに脱衣カゴを置けるようにしたいと思います。

棚は上写真で電気ヒーターの上あたり(高さ70cm程度)に設置し、棚の下のスペースを有効利用して電気ヒーターや体重計を置けるようにすると良さそうです。
また、洗面脱衣室は狭い(1坪)ため邪魔にならないように下写真の折り畳み式の棚受けを使って収納できるようにします。

MonotaRoより

棚受けは既製品(1組2,000円程度)を使いますが、棚板はいつものごとく古材を再利用して自作します。
棚板は脱衣カゴのサイズから60cm×40cm程度とすることにし、材料置き場を探すと下写真の古材が目につきました。

これらは主屋(古民家)の天井板(松)として使われていたもので、しかも何かの工作に使ったあとの端材です。
この3枚をはぐ(連結する)と必要とするサイズ(60cm×40cm程度)を確保できます。

端材のため3枚の厚さは異なり、割れもあったりします。

まずは、以前にメンテ・再生させた手押しカンナを使って平面を出します(1面のみ)。

DIYモデルの手押しカンナ(リョービ HL-6A)ですが、キチンと平面が出ます(下写真:影になって分かりにくいですが、定規を当てて平面を確認しています)。

この面を基準にして自動カンナにかけて3枚の厚さを揃えます。

板をはぐうえで重要になるのが、はぎ面(木端)が真っ直ぐ、かつ直角になっていることです。
今回のサイズであれば、先の手押しカンナでも加工できそうですが、今回はルーターを使ってみることにします。
ルーターは、これまた以前にメンテ・再生させたものです。
ストレートビットを装着して木端を切削していきます。

試運転を除くと今回初めて使うことになりますが、トリマーに比べてパワーがあり、しかも動作音が静かで使いやすいです。

機械はボロい再生品と言えども、さすがマキタ製だけあって精度はバッチリです。

とりあえず3枚を並べてみると、はぎ面どおしがピッタリ合います。

板の配置を、木目や虫喰い跡、木表→木裏→木表の順などを考慮して下写真のとおり決定。

次に板をはぎます。
板をはぐ方法はいくつかありますが、今回は「雇い実(ざね)」による方法を採用するつもりです。
この場合、はぎ面に溝を切りますが、今回の板の大きさだと私のテーブルソーでも加工できそうです。
しかし、もっと大きい板(仏壇用棚板)をはぐ予定があり、そのときは私のテーブルソーでは難しいです。
そこで、ビスケット(雇い実の一種)を使いたいと思っているのですが、ビスケットを使うには専用の電動工具(ジョイントカッター、ビスケットジョイナー)が必要になります。
と言うことで、またまたジャンク品のジョイントカッター(下写真:マキタ 3901)を入手しました!

動作せず、このままでは使えませんので、メンテする必要があります。
そこで、棚板作りは一旦休止し、次回、ジョイントカッターのメンテを行うことにします(工作自体よりも、その準備に手間や時間がかかっています・・・)。

電動ハンマーのメンテナンス(2)オーバーホール

ジャンク品の電動ハンマーをメンテ・再生することにし、前回、モーター(アマチュア)のベアリングを新品に取り替えました。

これでモーターは問題ないはずですが、グリスの状態を確認するためクランクケース内を確認したところ、クランクシャフトとピストンを連結する部品(下写真で朱色矢印。コネクティングロッド)が破損していることが判明しました。

破損したコネクティングロッドがシリンダー内に散乱しているはずで、それを除去・掃除するためにもバレル(この中がシリンダー)を分解していきます。
本体とは六角穴付きボルトで留められているのですが、これが固く締まって外れない・・・。

ラスペネ(CRCの高性能版)を2、3日吹き掛け、インパクトドライバーで緩めようとするもビクともせず。
結局、六角棒レンチをパイプで延長して力を掛けて何とかボルトを外すことに成功しました(テコの原理は偉大です)。

ところが一難去ってまた一難。
以前所有していたHM0810と同様、バレルの中がシリンダーになっていると思っていたのですが、この機種(HM0830)はバレル内に別途シリンダーが挿入されています。
そのシリンダーの抜き方がわからず、1週間以上作業がストップすることに・・・。

引っ張り抜こうとして苦労していたのですが、上写真の朱色矢印で示す方向で竹筒を叩き込んでシリンダー(下写真で朱色矢印)を押し出すことに成功しました。

上写真のとおりバレル内にはシリンダーだけではなく、いくつかの部品が入っています。

汚れたグリスで酷いことになっていますので、灯油で各部品を洗浄します。

綺麗になったところで各部品をチェック。
破損しているのは先のコネクティングロッドだけで他は特段問題なさそうです。
ただ、Oリングは消耗品的なものですので、この機会に全て取り替えることにし、コネクティングロッド(下写真で左側)とともにメーカーから取り寄せました(全てで1,000円程度)。

新しい部品が手に入ったことで元通り組み立てていくことにしますが、その際、グリスは何を使うべきか??
リチウムグリス?シリンコングリス?モリブデングリス?
モリブデングリスのような気がしますが、ここはメーカーの専用グリスを使うことにします(1本約200円。グリスの種類は明記されていません)。

各部品にグリスを塗りつつ組み立て。

残ったグリスをクランクケース内に入れておきます。

前回メンテしたモーター部分と合体させます。

振動で外れたのか上写真の朱色矢印で示すネジが無くなっていましたので、これもメーカーから取り寄せました。

そして、組み立て完了。

ハツるコンクリートが無いため、とりあえず砂利敷きの地面を叩いてみると軽快に動作します!

とりあえず、新しく購入した部品類が無駄にならずに済み、ひと安心です。

問題なく動作することがわかったところで、電源コードも補修しておくことにします。

電源コードのシース(上写真で朱色矢印)に亀裂が生じています。
上写真の亀裂箇所は本体(スイッチ)に近いためコードを切り詰めることにします。

コードはVCTFですが、さすが過酷な環境で使われる工具だけあってシースが二層になっています。

圧着端子を取り付け。

スイッチに結線。

シースの亀裂は他にもありますが、中間のものは切り詰めるわけにもいかないためビニールテープで簡易補修(亀裂はシースのみです)。

そして、メンテ完了です!

これで、敷石の作業が進みそうです。