倉庫に電気を引き込むべく、前回、主屋・倉庫間の配線を行いました(下図で朱色点線)。
これにより下写真のとおり倉庫内にケーブル(VVF2.0×2C)が引き込まれた状態になっていますので、今回はこれに接続する形で倉庫内の配線を行うことにします。
倉庫には照明器具1箇所と、それを操作するスイッチ及びコンセントを設置したいと考えています。
スイッチは倉庫に入ってすぐのところ、かつ操作しやすい高さ(1.2m程度)に設け、その下方にコンセント(井戸ポンプ等の電源用)を設けると良さそうです。
倉庫の出入り口は2箇所(下図で「引き戸」及び「開き戸」)ありますので、その2箇所から照明器具を点滅できるよう下図のとおり配線することにします。
配線は3路回路(1箇所の照明器具を2箇所のスイッチから操作)で少し複雑になるため、一応、複線図を描いて確認します。
机上はOKとして、問題は実作業です。
倉庫は鉄骨造りのため、ケーブルの敷設やスイッチボックスの設置など、木造の主屋と同じようにはいきません。
こうしたところで私のように資格はあっても実務経験がない者は行き詰まってしまうのですが、ちょうどガレージ(下写真)も鉄骨造りで、そちらは電気が引き込まれていますので(電気工事屋さんが施工)、それを真似することにしましょう。
ケーブルは基本的に胴縁の(リップ)溝形鋼の中に配線してあります。
溝形鋼の中に配線できない(ケーブルが露出する)ところは塩ビ管(VE管)を配管し、その中にケーブルを収めるようにしてあります。
ジョイントボックスやスイッチボックスは露出タイプのもので、VE管に接続できるようになっています。
これらの配管部材をホームセンターで探すと普通に売っており、どうも一般的なもののようです。
下記を購入(計2,000円程度)。
- VE管(VE16):4m
- VE管用片サドル:6個
- 露出用丸型ボックス(VE16、3方出):2個
- 露出用スイッチボックス(VE16、2方出:スイッチ用):2個
- 露出用スイッチボックス(VE16、1方出:コンセント用):2個
配管します(溝形鋼に対してタッピングでビス留め)。
配管内にケーブルを収め、スイッチ及びコンセントと結線。
上写真のスイッチで、この下にコンセントがあるため差込形電線コネクタ(クイックロック)を使ってケーブルをコンセントまで延長しています。
コンセントは2個+アースターミナル(接地線の配線は将来計画)の組み合わせにしました。
カバー等を取り付けて配管部の配線完了(下写真は開き戸側)。
続いて、2箇所のジョイントボックス間について、溝形鋼の中にケーブルを配線したうえジョイントボックスでケーブルどうしを接続。
下写真は引き戸側のジョイントボックスですが、将来的に幹線のケーブルを延長できるように差込形電線コネクタの接続口に空きを設けています。
ジョイントボックスに蓋を取り付け、とりあえず倉庫内の配線ができました(下写真は引き戸側)。