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主屋のスイッチ&コンセントを更新

主屋(古民家)に隣接して鉄骨倉庫があり、そこに井戸ポンプやウッドボイラーを設置してあります。

この鉄骨倉庫は以前は大量のモノ(ゴミ?)で一杯になっていたのですが、それらを片付けたところウッドボイラーなどを設置できただけでなく、天気が悪いときの作業場所としても使え、意外にも便利な建物であることを実感しています(別にガレージがあるため、以前は解体撤去することも考えていました)。
以前は物入れで照明等は無くても支障なかったため電気が引き込まれていませんが、色々と使うようになると電気が欲しくなってきました(井戸ポンプの電源は主屋から延長コードでとっています)。
今年はこの鉄骨倉庫を使いやすいように整備したいと考えており、そのひとつとして電気工事を行うことにします。

ところで、電気工事と言えば、主屋(古民家)も古いコンセントやスイッチの更新などを随時行っています。
古いと言っても20年ほど前に行ったリフォームで設置したもので、汚れや見た目が流行遅れに感じるだけで機能的には全く問題ありません(メーカーは20年程度での更新を推奨していますが・・・)。
こうしたものを捨てるのは勿体なく、とりあえずストックしてあるのですが、何か使い道がないものか?
そうです!鉄骨倉庫の電気工事で再利用すれば良いです。
倉庫なら見た目は問いませんから。
ただ、ストックしてあるものだけでは足りないため、鉄骨倉庫の電気工事を行う前に主屋の電気工事を進めて材料を確保することにします。

まず行うのは下写真の朱色矢印で示すスイッチ&コンセントです。

これはシステムキッチンの脇に設置されているもので、上から順に「流し元照明のスイッチ(片切りSW)」「LDK照明のスイッチ(3路ほたるSW)」「コンセント」になっています。
このうちのコンセントは上写真のとおり1個口のところに3個もプラグが挿してあります(①食洗機、②浄水器、③足元のファンヒーターの電源)。
ここのスイッチは濡れた手で操作しがちで感電の可能性が高いことから、この状態はよろしくありません・・・。

そこで、今回の更新において、コンセントを2個口(+アースターミナル)に増やすとともにスイッチと分離して下方に移すことにします。

スイッチとコンセントを分離するには配線を弄る必要があるため、どのように結線されているか確認します。

結果を複線図で示すと下図のとおりです。

スイッチがあるのでややこしく感じますが、コンセントを分離するには下図のとおり2芯のVVFケーブル(朱色線)で延長するだけです(スイッチボックス内でクイックロックを使って接続)。

では、コンセント側にスイッチボックスを新設すべく、壁(化粧パネル+石膏ボード)に開口を設けます(ボード用鋸を使用)。

開口(コンセント)の位置はシステムキッチンの天端高に合わせたのですが、日頃の行いが悪いため運悪く壁の下地材(胴縁)が出てきました・・・(事前に胴縁の位置を調べていなかったことを後悔)。
これではスイッチボックスを取り付けられないため、下写真のとおりさらに大きく切る羽目に(ぎりぎりコンセントのカバーで隠れる大きさ)。

<以降の作業は電工資格が必要>
既設のスイッチボックスから新たに設けた開口に向けてVVFケーブル(下写真で朱色破線)を配線するとともにスイッチボックスを取り付けます(写真が暗いのはブレーカを切って作業しているためです)。

スイッチ側(上側)について、新しいスイッチ(パナソニック:コスモワイドシリーズ)に交換して結線。

コンセント側への送り配線との接続にはクイックロック(差込形コネクタ)を使用しています。

スイッチボックスにねじ止め。

コンセント側(下側)も同様に結線したうえ取り付けます。

コンセントはアースターミナル付きのダブルコンセントにしました(ここへは接地線が来ていませんが、食洗機のアースをとるため、いずれ接地線も配線する予定)。

スイッチのハンドルやカバーを取り付けて完成です!

スイッチがワイドハンドルになって操作しやすくなりましたし、コンセントを分離したことで感電の恐れも少なくなったかと思います。
ちなみに上写真で薪ストーブに火が入っていますが、実は冬に作業したものを今頃になってブログ記事に書いています・・・。

この調子で洗濯機用のコンセント(下写真で朱色矢印)も更新することにします。

上写真で左側に洗面台用のスイッチ&コンセントがありますが、これは2年ほど前に新設したもので新しいタイプ(パナソニック コスモワイドシリーズ)のものです。
こうして比べると、どうしても以前のもの(パナソニック フルカラーシリーズ)が古臭く見えてしまいます。

こちらは配線を弄る必要がなく、単に器具を取り替えるだけで容易です(電工資格は必要です)。
既設のものを取り外します。

こちらはスイッチボックスではなく石膏ボード用のはさみ金具(上写真でC形の金物)が使われています。
スイッチボックスとはさみ金具をどう使い分けているのでしょうね。

下写真で左側が新しく取り付けるコンセント(コスモワイド)で、右側が取り外したもの(フルカラー)です。

コンセントに関しては色が少し違うだけで旧型も新型も同じようです。

新しいものを取り付けて完了です。

見た目だけのことですが、洗面台側のスイッチ&コンセントと統一されてスッキリしました。
とりあえず、これで鉄骨倉庫の電気工事で必要になるスイッチ(3路スイッチ×2箇所分)及びコンセント(2個口×2箇所分)を確保できました。

マガジンラックの自作

昨夏、昔ながらの木製梯子を作りました。

この梯子は厨子二階(電気配線等の管理スペース)への昇降用として作りましたが、木製梯子は味があって古民家とも馴染むため常設してあります。

梯子の踏み桟を利用してお気に入りの写真やポストカードでも飾れば良いのかもしれませんが、これと言うものもなし・・・。
ほかの利用法を考えて思い浮かんだのが、マガジンラックを踏み桟に掛ける案です。
ダイニングテーブルのうえに、いつも新聞紙が置いてあるのですが、私自身新聞を読まない(ネットで見出しだけチェック)こともあって邪魔に感じています。
マガジンラックを作り、そこに収納するようにすればテーブルの上が片付いてスッキリしそうです。

マガジンラックを作ることにし、梯子及び新聞紙(折り畳んだ状態)のサイズから下図を考えました。

板の上部に梯子(踏み桟)に掛けるためのフック、下部にポケットを設けただけの単純な構造です。
同じものを2個作り、適当な高さの踏み桟に掛けることにします。

使用する材は板材(500mm×300mm程度)と角材(野縁材程度)です。

板材には、解体・ストックしてあった「もろぶた」の底板を再利用。
角材も、何かの工作に伴う端材です。

再利用の板材には傷や汚れがあるためサンダーで除去。

それを所定の寸法で切断します。

フック部分の角材をボンドで接着。

同様にポケット部分の角材を接着。

百均の安物クランプが活躍しています。

ここで一旦、梯子に掛けて問題ないか確認してみます。

特に問題ありませんが、少し素っ気無さすぎるような・・・。
絵心があれば、ポケットの前板にでも絵を描きたいところです。

絵の代わりに前板に少し飾り(三角の切り込み)を施したうえ取り付け。

フック部分にも板(合板)を取り付けます。

正確に木取りしたつもりでも、どうしても目違いが生じます。

手鉋で目違いを払うとともに角を面取りして仕上げます。

そして、完成です!

荷重がかかるフックの取り付け部について、接着剤だけでは少し不安に感じたため釘留め(真鍮釘)も行っています。

完成したマガジンラックを梯子に掛けてみます。

テーブルのうえに置いてあった新聞や自治体の広報誌を収納。

テーブルのうえがスッキリ片付くだけでなく、昔の「もろぶた」をマガジンラックとして再利用できました(^_^)