前回で配管が完了し、今春設置の水栓(筧風)を使えるようになりました。
そして、配管からの漏水も無かったためパイプを敷設するために掘った溝を埋め戻し始めました。
さらに埋めて元の高さ(雨水排水路の底)にまで戻しますが、その前にどうしようかと考えていることがあります。
それは電気の配線です。
と言うのは、将来的には下写真のとおり1号井に電動の揚水ポンプ(P)を設置する計画で(現在、水栓から出ている水は2号井のもの)、その電源が必要になるからです。
ところで、井戸に電動ポンプを設置すると言うと、家族からも「井戸は地震時等の非常用水源になると言っても、地震が起これば停電になってポンプも使えなくなるから意味がない」と言われます。
確かに地震時には停電してポンプが動かなくなりますが、そのときは昔のように井戸(掘り井戸)にバケツを放り込んで汲み上げれば良いだけです。
ポンプが動かないことで水栓やシャワーを使えませんが、非常時にまず必要なのは飲料水(1人1日3リットル)です。
一方、井戸があるからと言っても普段使っていなければ水が滞留してとても飲めるものではありませんし、そもそも水みちが変わって井戸が枯れている可能性もあります。
ポンプの有無よりも普段から井戸を使うことが、地震等の非常時対策として重要なことのはずです(かと言って、私は地震対策のためアレコレしているわけでなく、こうして井戸の再生を行うのはあくまでも自然に近い生活を目指すためです)。
いずれにしても電動ポンプには電源が必要になります。
その電源を得る方法として次の2案を考えています。
- 商用電力:主屋(分電盤)からポンプまでケーブルを敷設(下図で緑色線)
- 太陽光発電:車庫の上に太陽電池パネル等を設置。ポンプまでケーブルを敷設(下図で朱色線)
太陽光発電のメリットはやはり地震時等の非常用電源になることです。
地震により停電や断水になっても暖かいお風呂に入れますし、シャワーも使えます(地震でお風呂がある古民家自体が倒壊しているかもしれませんが・・・)。
ちょうど、今夏このブログをご覧になって我が家に見学にみえた方が太陽光発電に興味をお持ちだったため、情報交換できればと思って設置予定のポンプ(荏原 20HPE0.15S)用に下図のシステムを考えてみました。
システムの詳細については省略しますが、ポンプ(定格245W。始動電流5.7A)の運転に必要となる最低レベルの仕様になります。
で、気になる費用ですが、太陽電池パネル自体は随分と価格が下がり、上図のものだと1万円未満で入手できるようになっています。
ただ、バッテリー(1.3万円)やインバータ(1万円)なども必要になり、システム全体の費用(ポンプを除く)を積算すると10万円近くかかるような感じです。
一方、商用電力の場合、電力会社に支払う電気料金は年間1,500円程度です(消費電力量:54kWh/年。単価:30円/kWh)。
いずれは自家発電も行いたいと考えていますが、費用だけでなく整備やメンテにかかる労力を考えると、とりあえずは商用電力を利用することにしてポンプの設置を優先するのが良さそうです。
商用電力を使うには主屋(分電盤)からポンプまでケーブルを敷設することになり、そのルートは前回敷設したパイプに並行させるのが最短になります(下図で緑色線)。
パイプの埋め戻しはまだパイプ周りだけですので(下写真は埋め戻し前)、この機会にケーブルも埋設しておくことにします。
井戸の周りには庭木があり、それらの根がケーブル敷設の支障にならないか試掘して確認しておきます。
特に問題なく敷設できそうですので、パイプとともにケーブルも敷設しておくことにします。
<続きます>