月別アーカイブ: 2020年11月

庭木の剪定(31)生垣を低く仕立て直す

毎年秋に行なっている庭木の剪定はほぼ10月のひと月で終えられました。

以前は年内に終えられなかったことから1/3以上の短縮を図れたことになります。
その要因はいくつかありますが、そのひとつが大きな庭木を低く仕立て直したことです。
低くすることで剪定の手間が減るだけでなく、木に登る必要がなくなり安全にもなります(樹高を4.5m:10尺の三脚+身長:未満にしています)。
下写真のカイズカイブキは2年前に朱色破線のところまで低く仕立て直しました。

上部を切ったわけですが、そうすると頭でっかちの樹形になってしまいます。
そこで、頭のほうの玉(玉散らし仕立て)を小さくして自然な樹形に戻しますが、木への負担を考慮すると1年に少しずつ行うしかありません。
こうして昨年に剪定した後の状態が下写真になります。

最も上段の玉は既に小さくなっていますので、今年は上写真で朱色線の2段目の玉を小さくすることに。

少しはマシになったかな?

ところで、このように大きな木を低く仕立て直すことに対して心配したのが、木が暴れるのではないかと言うことです。
上部を切っても枯れることはないにしても、相当な強剪定になることから徒長枝や胴吹きが出まくるのを覚悟していました。
しかし、意外なことにいつもと変わりません。
カイヅカイブキの場合、強い剪定を行うと先祖返りして杉ような葉に変わることがありますが、そのようなこともありません。
樹高に対して葉の量が十分にあるため、上部を切って低く仕立て直すようなことをしても木にとって余り負担にならないのかもしれません。

庭木を低く仕立て直すことがうまくいっていることから、同様にして生垣も低くできないものかと思っています。
生垣(槙垣)は初夏と秋の年2回剪定しており、今秋は既に約半分の区間について終えています(下写真)。

上写真のとおり生垣の高さ、幅ともに大きくなりすぎて、まるで堅牢な塀のような感じになっています。
これでは風通しも悪いだろうと、昨年に開口部を設ける形で一部の生垣を撤去しました(上写真で手前側。将来的には公道から車庫へ出入りができるようにする計画)。
この開口部を挟んで生垣は下写真のアプローチへと続いています(下写真は今春撮影)。

今秋、この区間の生垣について低く仕立て直すことにします。
現在、生垣の高さは2m近くありますが、これを大人が立って生垣の向こうが見えるか見えないかぐらいの高さ(路面から1.6m)まで低くしたいと思います。

生垣の天端が路面から1.6mの高さになるように上部を切っていきます。

30〜40cm分を切るだけなのですが、上面は枝葉でびっしり覆われいるため、かなり手間がかかります(木を低くするのは本当に大変です)。
そして、当然のことながら上面は丸坊主になっています。

生垣の樹種は針葉樹のマキですので、丸坊主と言っても枝先に少なくとも葉を残すようにしています。

そして、開口部までの区間が完了。

上面が丸坊主になっているため、天端がガタガタになるのではないかと思ったのが、意外と揃っています。
何より、低くなったことで威圧感が無くなったのが良いです。

開口部を挟んで残りの区間(下写真で奥側)は高いままです。

実はこちらは公道からセットバックする形で畑側に新しい生垣を作っています(ブログ記事にはしていなかったと思います)。
2年前にマキの種を播き、現在、10〜20cm程度まで成長しています。

<写真>

生垣になるまでには10年はかかりそうです。

ゴミ箱の作製(3)完成

前回、割り竹を張り、脚にキャスターを取り付けました。

これで完成のつもりでゴミ袋(45リットル)をセットしたのですが、そのままではゴミ袋が外れてしまうことがあって良くありません。
テープで留めるのも不格好だなあ・・・と思いつつ、今回参考にさせていただいたサイト(下図)を確認すると、ちゃんとゴミ袋を固定するための工夫がされていることに今更ながら気づきました。

上図面ではわかりにくいですが、断面図で示すと下図のような仕組みでゴミ袋を固定するようになっています。

このアイデアも頂戴し、上図で朱色線で示す固定具を追加して作ることにします。
ストックしてある端材から良さげなサイズの角材をチョイス(本体と同じく杉。目につきやすいところなので節無し)。

上写真で左側の小さい角材はゴミ箱の天端に取り付け、これに右側の大きい角材を被せる形でゴミ袋を固定することになります。
大きいほうの角材に、小さいほうの角材の大きさ(+ゴミ袋の厚み)で溝を切ります(トリマーを使用)。

下写真のように大・小の角材が組み合わさる形になります。

こうして溝を切った角材を継いで枠の形にします。
継ぎの方法は額縁のように留め継ぎ(45°)とします。
留め継ぎは45°の角度で切断した2本の木材を継いで90°にするだけとは言え、実際には正確に45°で切断するのは難しく、枠の形にすると、どこかで隙間が生じたりするものです。
そこで活躍するのが下写真の留め切り用の治具(テーブルソーで使用)です。

留め継ぎと言っても必ずしも45°である必要はなく、2本を継いで90°になれば問題ありません(例えば44°+46°=90°)。
90°(矩)を出すのは45°(留)に比べて容易ですので、この治具は90°をベースにして作ってあります。
この方法はもちろん私のアイデアではなく、木工関係の書籍やネットで紹介されています。

1本目を下写真のように鋸刃の左側で切断し、2本目は右側で切断します。

こうして留め切りしたものを継ぐと、ジャスト90°、さらに枠の形にしてもどこにも隙間が生じません。

ベルトクランプで保持して木工用ボンドで接着します。

ボンドだけでも大丈夫な感じですが、「かんざし」を入れて強度を高めることにします。
かんざしを入れるための溝を切ります(テーブルソーを使用)。

かんざしは1箇所1枚、厚さ2.1mm(鋸刃厚)にしました(かんざしの枚数を2枚にすると接着面積が増える分、強度が増します)。

かんざしには桜の端材を厚さ2mmで挽いたものを用います。

少し大きめに切ってボンドを塗り、先に切った溝に差し込みます。

接着剤の乾燥後、余分な部分を切り落として、かんざし加工の完了です。

これで固定具の片方が完成しました。

この大きさに合わせて、もう一方(下写真で朱色矢印)を作ります(下写真はゴミ箱本体に取り付けるためボンドを塗ったところのもの)。

釘を併用してゴミ箱本体に取り付けます。

そして、完成です!

固定具の塗装(オイルステイン)は、次にオイルステインを使うときに一緒に行おうと思っています。

ゴミ袋をセットすると、うまい具合に固定されます。

とりあえずゴミ箱をシステムキッキンの前に置いてみます。

これまで床にゴミ袋を置いて捨てていたこともありますが、やはりちゃんとしたゴミ箱はゴミを捨てやすくてとても良いです(^_^)