木製梯子を新しく作り直すことにして、前回、踏み桟を加工するところまでできました。
今回は支柱から作っていきます。
支柱は踏み桟と同様、杉の母屋材(75mm角)を半分に挽き割って使うことにし、ホームセンターで4mものを1本購入してきました(1,000円強)。
バンドソーを使って挽き割っていくと木表側に大きく反り始めました。
反りは大きいですが、最終的には踏み桟で両者を組むため問題ない(元の真っ直ぐに戻る)はずです。
荒材のため電気カンナを使って表面をカンナ掛けしておきます。
支柱に踏み桟を固定するためのホゾ穴(15mm×48mm)をあけます(角ノミを使用)。
ここで、踏み桟側の作業に戻り、鼻栓(クサビ)用の穴をあけます。
この穴は下図のとおり支柱側に1分(3mm)入る形であけるようにしています(こうすることでクサビを打ち込むほど強く効くことになります)。
支柱の板厚は場所によって多少異なるため、各踏み桟の位置における板厚に応じて墨付けします。
そして、墨線のとおり穴(9mm×15mm)をあけます。
鼻栓(クサビ)を端材を使って作っておきます。
ひととおり材料の加工ができたため、面取りやサンダー掛けをして仕上げていきます。
まずは踏み桟。
通しホゾの先端について、昔の梯子のものを確認すると面取りだけでなく角も落としてあったため同様に加工しました(上写真で朱色矢印)。
支柱側も面取りやサンダー掛けして仕上げます。
また、支柱の上・下端を75°の角度で切断(実は1箇所、逆の角度で切ってしまっていることが後に組んでから判明しました。間違いを防ぐため組んでから切るほうが確実です)。
そして、組み立て!
鼻栓(クサビ)を打ち込んで仕口を固定します。
問題なく組み立てられたものの、ミスが判明!
支柱の上端について、片方だけ逆の角度で切ってしまっています・・・。
この梯子は天地逆に使うことはないため、後で左右ともに直角に切って揃えておきました(設計より2cm弱短くなりました・・・)。
試しに軒先に立て掛けてみます。
たまたま後ろにアルミ製の脚立が置いてありますが、木製梯子も捨てたものではありません。
ただ、木製梯子はアルミ製に比べて重くて取り回しが悪いため、今回のように常設での利用に限られそうです。