月別アーカイブ: 2020年2月

里山再生:シロダモの萌芽更新と伐採

自宅に隣接する里山について、例年この時期に竹の間伐等の整備を行っています。
整備が進むにつれて年々作業量が減ってきていることもあり、林内については既に今シーズン分の作業を終えることができました。

そこで、作業箇所を林縁部(畑との境界)に移し、風通しが良くなるように下草を刈ったり木々の枝を払っていきます。

既に林内の整備が終わっていることもあり、少し手を入れるだけで風が通って気持ち良い雰囲気の場所に変わります(以前は真っ暗で幽霊が出そうな感じでした・・・)。

とは言え、やり過ぎると夏に草や蔓が蔓延って草刈りに苦労する羽目になりかねませんので、この程度に留めておくのが良さそうです。

林縁部の樹木は、竹の勢いに押されて著しく前傾しているものがあります。
下写真のシロダモもそのひとつです。

3年前にも同じように前傾していたシロダモを伐採しましたが、その切り株からは新たに萌芽し、今度はまっすぐ上に向かって成長しています(更新させるため芽欠きをしています)。

元気よく成長していることから、先のシロダモも同じように伐採して萌芽更新させることにします。

チェンソーで根元から伐倒。
伐倒方向にナシの木(昨冬に植え付け)があり、巻き込まれたものの無事でした。

ロープで牽引して伐倒方向を変えることも考えましたが、傾きが大きいため私の技術レベルでは危険と判断しました。
当然、ナシの木(1,000円弱)より安全第一です。

あと、木が大きく傾いていることで注意したのが、追い口を切る際に幹が裂け上がらないかと言うことです(非常に危険。バーバーチェア)。

こうした場合、突っ込み切りにより追い口を切ると安全とされていますが、今回は突っ込み切りをするには径が小さいことと、シロダモは粘るため瞬時に裂ける可能性は小さいと思い、受け口の上部にロープを巻くだけに留めました。
結果的には上写真のとおり裂けることはありませんでしたが、細心の注意と対策が必要であると感じています。

先にシロダモは粘ると書きましたが、それがデメリットとして現れるのが薪割りです。
以前、玉切り後3ヶ月ほど経ってから薪割りして苦労したことが脳裏に浮かびます・・・。
しかし、伐採直後の生木であれば容易に割れますので、他の作業を中断してでも薪割りを実施。

上写真で左側が今回割ったシロダモ(右側はクヌギ)です。
名前のとおり白い木肌を見ても分かるようにスパッと気持ち良く割れています。
こうなると薪割りは苦痛どころか最も楽しい作業です。

遊休農地の活用(12)果樹の植え付け

前回、スギ(昨冬に植え付け)植栽箇所の下草を刈りました。
そして、スギが元気良く成長していることから、今シーズンから下図のとおり果樹も植え始めることにしました。

今シーズンはモモ2本(異品種)とクリ1本を植え付けます(残り1本は来シーズン以降)。
まずはモモ(品種:川中島白桃)から。

穴を掘って植えるだけですが、篠竹が根を張っているため穴を掘るのに苦労します・・・。
ただ、竹が根を張っているのは表層部だけですので、スギが旺盛に成長しているように樹木とは競合しないのかもしれません。

隣接してもう1本、モモ(品種:大久保)を植え付けます。

モモは自家受粉しますが、品種の異なる受粉樹を配置することで結実しやすくなることを期待しています。

ところで、モモは自宅に隣接する畑にも2本植えてあります。
その内の1本を昨夏に撮影したのが下写真です。

たくさん結果し、その重さで折れそうになっていたため支柱を立ててあります。
結局は主幹のひとつが折れてしまったのですが、病虫害に遭うこともなく、美味しい桃が実ることから当地の環境にあっているようです(逆に摘果して木に負担をかけないようにしなければなりません)。
そうしたこともあってモモを選びました。

3本目はクリ(筑波)です。

クリを選んだのは特段の理由はなく、たまたまホームセンターで安売りしていたからです。
通常価格798円のところを半額の398円です(^_^)

安いのには当然ワケがあり、上写真のとおり昨年に伸びた枝が弱々しく枯れているようにみえます・・・。
これは夏に水分が不足しただけだと思い、地植えすることで元気が回復するものと見込みましたが、いかがでしょうか?
回復しても定価販売のものに比べて1年程度成長が遅れるでしょうが、ゆっくり待つことにしましょう。

あと、下写真の朱色矢印で示す場所にカブレの木(ハゼノキ)がありますので、カブレないように休眠期の今のうちに伐採しておくことにします。

カブレと言えば、昨夏、木工の漆塗りでカブレて痒い目に遭いました・・・。

この件でカブレやすい体質に変わり、今回、カブレの木に触れるや否やアナフィラキシーショックでも起こったらどうしようかとビビりながら作業しましたが、特にカブレることなく伐採を終えられました。

果樹の植え付けもでき、これで夏の辛い草刈りも果樹の成長を楽しみにして勤しむことができそうです。
将来的には草刈りにかかる労力削減と地力向上を目論んで、現在の笹からクローバー草生に移行させたいと考えています。
まだ篠竹の勢いがあるため時期尚早とは思いつつ、昨秋、試験的にクローバーの種を所々に播いておいところ、下写真のとおり発芽成長しているものがあります。

下写真は同じ地区にあるもうひとつの畑(果樹園)の現状で、こちらはここまでクローバーが広がっています。
春になったら、ここから株分けして笹のなかに植え付けると良いかもしれません。