前回で風呂への給湯部分が完成し、ATOウッドボイラーをさらに活用できるようになりました。
このため、この冬は1日に少なくとも1回はボイラーを焚くようになっています。
こうしてボイラーを焚く時間が増えると気になるのが煙突の状態(煤の付着等)です。
ボイラーは薪ストーブのように長時間焚くことはないため(1時間未満)、まだ煤で煙突が詰まることはないと安易に考え、実は1年前にボイラーを導入してから一度も煙突掃除をしていないのです・・・。
火災の原因にもなりかねませんので、煙突の状態の確認を兼ねて掃除を行うことにします。
煙突掃除は下写真のような煙突ソージ器を使って行います。
上写真は薪ストーブ本体(モキ製作所 MD80Ⅱ)に付属していたものです。
薪ストーブの煙突掃除に使っており、慣れたところで、これを使いたいところです。
しかし、先端のブラシ部分が薪ストーブの煙突サイズ(φ150mm)に応じたものになっているのに対し、ボイラーの煙突(φ115mm)はサイズが異なるため、そのままでは使えません。
引き込み用のワイヤー部分はそのまま使えるとし、先端のブラシ部分だけ小さいものに付け替えれば良さそうです。
近所のホームセンターで探したところ、ちゃんとブラシ部分が売られていて、いく種類かのサイズの品揃えがあります(ホンマ製作所製)。
ただ、φ115mm(ボイラーの煙突サイズ)のものはなかったため、少し大き目のφ120mm(4寸)を購入(下写真で右側、約200円)。
ワイヤー部分への取り付け方を既存のものを見て確認します。
ブラシ部分が外れて煙突内に残っては大変ですので、しっかりと固定されるようにしてあります。
新たに購入したブラシ部分も同じように加工。
取り付け。
ブラシ部分を容易に交換できるように、ビニールタイで結んであります。
ボイラーの煙突は下図のとおり「壁出し」方式のため、煙突掃除をしやすいように曲り筒を蓋付きのものにしています。
曲り筒の蓋を外し、そこからブラシを挿入して煙突内に付いた煤を排出させるわけですが(上写真で朱色矢印)、肝心の蓋がどうしても外れません(ベルトレンチ等使用)。
まさか煙突内にタール(煙道火災の原因)が付着しており、それで外れないのではないかと一抹の不安が・・・。
蓋を外すには煙突をバラすしかなさそうです。
煙突をバラすこと自体は容易ですが、少し厄介なのは屋根の貫通部にシーリングが施してあることです。
カッターを使って丁寧にシーリング材を剥がします。
施工時にうっかりして耐熱タイプでない普通のシーリング材(シリコンシーラント)を使ってしまっていたのですが、溶融などによる変形は見られません。
シリコンシーラントは相当熱に強いようです。
バラした煙突の内部を確認すると・・・
煤がたっぷり付いています。
しかし、サラサラの粉末状で、タールがベットリと付着しているようなことはありません。
蓋も内側から押し下げると外せました。
外しにくかったのは、タールが付着していたためではなく、単に筒のサイズに対して蓋が少し大きかったためでした。
煙突の横引き区間は蓋を外した箇所からブラシを挿入して掃除します。
排出された煤(横引き区間のみ)が下写真です。
茶碗1杯程度です。
掃除後の煙突内部の状態が下写真です。
曲り筒の蓋がキツ目に作られているため、取り外しやすいように少し控え目に取り付けておきます。
今回煙突掃除を行ってみて、煙突内の煤の量はそれほどでもなかったと言う印象です。
ボイラーの煙突は煤が付きやすいシングル煙突ですが、薪ストーブ(二重煙突)に比べると焚いている時間が圧倒的に短いことが一番大きな要因だと思います。
定期的に曲がり筒の蓋を外して内部の状況を確認しさえすれば、煙突掃除は年1回程度でも良さそうです。