昨年の今時分、木質資源(木や竹など)を燃料とするATO社のウッドボイラーを導入しました。
ウッドボイラーは給湯や暖房(温水循環)用途に使えるのですが、そのうちの暖房部分(簡易的な床暖房やパネルヒーター)を昨年、先行整備しました。
暖房部分を先行した理由のひとつに、ボイラーの水源としている井戸の汲み揚げ量を急激に増やすことは避けたいと思っていることがあります。
この井戸は長年使われていませんでした。
2年前に井戸ポンプを設置してから少しずつ汲み揚げ量を増やしてきているとは言え、ボイラーの稼働によりいきなり風呂・炊事・洗面などに大量の井戸水を汲み上げ始めれば、なんらかの影響があるかもしれません(自治体の上水道を水源にする場合と違い、直接、井戸と言う自然を相手にする場合、こうした考慮が欠かせないと思います)。
一方、暖房は温水を循環させるもので水の使用量が少なく、井戸への負担も小さいことから暖房を優先させたわけです。
その後、今夏には屋外の散水栓を整備するなどして、段階的に井戸水の汲み揚げ量を増やしました。
今のところ、井戸水が枯渇するようなことは起きていませんので、今後、給湯部分を整備して今冬には一部(風呂)の給湯を始めたいと考えています。
ところで、昨年にボイラーを導入する際、ボイラー周りの配管については二度手間にならないように暖房部分とともに給湯部分も一緒に施工しました。
つまり、ボイラー周り(鉄骨倉庫内)に限ってはすぐにでも給湯できる状態なのです。
そこで、倉庫内でちょっとした手洗いなどにお湯を使えるよう仮設の給湯栓を設けました。
この給湯栓は今後の本整備に伴い撤去する予定ですので、今回はこの仮設給湯栓の設置について書いておきたいと思います。
仮設給湯栓はボイラーから出る給湯管(上写真で朱色矢印)に蛇口をつないで設置します。
蛇口に混合栓を使えば湯温が調整できるようになりますが、安価なものでも6千円程度します。
仮設のために買うのも勿体ないですので、以前、屋外の立水栓に使われていた蛇口(単水栓:湯温調整不可)を再利用することにします。
蛇口は下写真のとおりパイプレンチを使って取り外してあります。
この蛇口を何らかの形で固定する必要がありますが、簡易的に2×4材(端材)を柱にし、これに取り付けることにします。
柱を合板の土台に固定します。
この合板の上に重りとして建築ブロックを載せる考えです。
柱に穴をあけ、ここにソケットを叩き入れます。
このソケットの前後に蛇口及びニップル(フレキパイプ接続用)をつなぎます。
この部分の配管を模式図で示すと下図のとおりです。
各管材は管用ねじでつなぐのですが、ねじの種類にはいくつかあり(上図でGとかRなど)、単純に「おねじ」と「めねじ」の組み合わせであれば全てつなげるわけではありません。
私のような素人にとって頭が痛くなるところですが、管材メーカーのサイトでわかりやすく整理した表を見つけました。
ミヤコ株式会社「ねじの組合せについて」
柱への固定に用いたソケットのねじは両口ともRp(管用テーパねじ用平行めねじ)となっています。
上表を確認すると、蛇口のPjねじやニップルのRねじをつなげることがわかります。
そんなことで仮設給湯栓が完成。
今回は蛇口や木材を流用できましたので、購入したのはソケットとニップルだけで費用は200円程度です(蛇口などを購入した場合は1,500円程度)。
ボイラーの給湯管と接続し、蛇口をひねると見事、温かい(熱い?:70℃程度)お湯が出てきました。