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庭の整備(38)播き芝(切除したランナーを利用)

今春、播き芝により芝生を拡張したところに前回、目土入れを行いました。

この調子だと、来夏には張り芝したところと変わらないぐらいになりそうです。
このように芝の成長力は旺盛で、土間コンや敷石との境界ではそれらを越えようとランナーを伸ばしています。
こうしたものは惜しい気持ちもありますが、ハサミで切除しておきます。

ところで、今春に行った播き芝はホームセンターで購入した芝(1束)を小さく切り分け、それらを点状に植え付けるようにして行いました。
しかし、本来の播き芝は完全にほぐし、バラバラになったランナーを播いて行うそうです。
とは言え、バラバラにほぐすのは案外手間が掛かるもので、今春に行ったときは横着して小さく切り分けたわけです。

先に切除したランナーを見て思ったのが、これを使って本来の播き芝が行えるのではないかと言うことです。
芝生は草取りや草刈りの負担軽減のために更に広げたいと思っており、こうして増やせられれば新たに芝を購入しなくても済みます(芝はそう高いものではないのですが、自然の力で芝が成長する過程こそが面白いように感じます)。

そこで、実験的に先のランナーを使って播き芝を行ってみることにします。
ただ、播き芝用の場所を準備していませんので、とりあえず水稲用の苗箱に山砂を敷き、そこにランナーを播きます。

水稲の場合も同様にして種籾を播くのですが、種籾の代わりに芝のランナーを播くとは変な感じです。

これまた水稲苗と同じように山砂を薄く被せて転圧したうえ、たっぷり水やりします。

稲も芝も同じイネ科の植物ですので、同じ育苗方法が通用するのではないかと思うのですが、どうなることでしょう?

先に「芝生を更に広げたい」と書きましたが、その場所は主屋(古民家)周りで、以前は除草剤により草一本生えていない状態にしていたところです。
主屋の南側については既に芝庭になっていますが、その反対の北側(鉄骨倉庫との間の通路、下写真)は除草剤をやめたことで雑草が生い茂っています。

雑草が生えていることで雨後のぬかるみができにくくなりましたし、流水による表土の流出も少なくなったに違いありません。
また、雑草(定期的に草刈り実施)も遠目に見れば芝生のようにも見え、これはこれでアリかもしれません。
しかし、この光景を綺麗好きだった亡き祖母(手取りによる除草)や父(除草剤による除草)が見れば卒倒するに違いありません・・・。
そこで、雑草を芝に置き換えることで見た目的にも良くしたいと考えているのです。

ところで、この下流には今春に整備した雨水浸透排水路なるものがあります。

今のところ、降雨時に排水が滞ることはなく、通常時も水はけが改良されたのか付近の感じが良くなったように感じています(以前はジメジメした感じ)。

このため、この雨水浸透排水路をさらに上流へと延伸させ、主屋隣接箇所の排水や水はけも改良したいと考えています(下写真で水色の線)。

芝の生育には「水はけ」の良さが欠かせないため、雨水浸透排水路の整備は芝の生育にも寄与してくれることでしょう。
芝の生育にはもうひとつ重要点があり、それは「日当たり」です。
ここは主屋の北にあたり時刻によって影が生じるため、日当たりの面で条件は良くありません。
このため、主屋側に排水路を配置し、これを縁としてこの北側を芝生とすると良さそうです(上写真で朱色点線の範囲)。

切除したランナーはまだ余っていますし、播き芝ができる時期(春と秋)は限られていますので、今秋に少しでもやって様子を見ることにします(9月2日実施)。
大きな石だけを取り除いたうえ、ランナーを播きます。

山砂を薄く被せて転圧、散水して完了。

<<その後、20日経過>>

播き芝後、20日経過した状態が下写真です(9月22日)。

緑が目立つようになり、元気に生育しているようです。

一方、苗箱を使ったほうは緑が消えています・・・(土の一部が流出しているのは庇の雨だれが当たったためです)。

これは水が欠乏している状態だと思います。
水やりは定期的に行っていることから、芝の生育にはこのような薄い土の層と水分だけでは不十分なのでしょう。
芝の生産農家も出荷のことを考えれば苗箱で栽培したほうが省力になるのでしょうが、このような栽培はしていないことからも、そもそも無理があったようです。

ランナーは茶色くなって枯れたようにみえますが、水の欠乏によって休眠状態に入っているだけでしょうから、直播きし直しておきます。

<<さらに20日経過>>

播き芝後、40日経過した状態が下写真です(10月16日)。

一段と成長する一方、芝の間からは冬草も生えてきています。
この場所が芝の生育に適していれば、雑草は芝に駆逐されていくはずですが、果たしてどうなることでしょう?(芝の生育に適していない場合は草取りに四苦八苦することに・・・)。

庭の整備(37)播き芝のその後と目土入れ

今夏も草刈りに明け暮れて終わっていったように感じる今日この頃です。
草刈りや草取りの負担軽減をひとつの目的として2年前に芝庭を整備しましたが、もちろん芝も成長するため定期的な芝刈りが欠かせません。
芝刈りは敷地内の草刈りのついでに刈払機(ジズライザー装着)を使って行なっている程度ですが、我が家にとっては十分なレベルの芝生になっています。

この芝庭を上空(離れの2階)から遠望したのが下写真です。

敷石(石畳)付近の芝生が点状になっていますが、この箇所は今春に播き芝により芝生を拡張したところです。

近づいて見ると、ひと夏で随分と成長して裸地部分が無くなりつつあります。

<播き芝直後の状態>

さらに下写真の箇所は、2年前に芝張りしたところからランナーが侵出してきていたため、今春、目土を入れておいたところです。
そうしたところ、旺盛に成長し出し、今では芝張りしたところと変わらなくなっています。

<目土入れ前の状態>

「目土入れは芝の成長促進や不陸地(凸凹)の整正などを目的に行う」とされていますが、先の成長具合から実感するところです。

と言うことは、今春に播き芝したところにも目土入れを行うと良いかもしれません。
下写真のとおり播き芝箇所(点)から四方にランナーを伸ばしていますので、この部分を重点的に目土を入れることにします(9月23日)。

目土の用土には山砂(今春、播き芝を行なった際に購入した余り)を使います。
山砂には肥料分が含まれていませんので、薪ストーブやボイラー(ATOウッドボイラー)で発生した灰を混入。

播き芝箇所に目土を入れます。

せっかく緑で覆われつつあったのが、目土を入れたことで外観上は裸地部分が現れて後退したかのようです。

たっぷり水やりして目土入れ完了です。

先般、井戸の配管を延伸し、この近くにある散水栓が使えるようになったばかりですが、さっそく水やりに利用しました。
井戸水には、水道水のような次亜塩素酸(滅菌目的)が含まれませんので、水やりに使うには最適のことでしょう。

<続きます>