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庭の整備(41)石柱の活用策とコロ運搬

前回、睡蓮鉢として利用するため長年放置されていた米搗き臼(陶製)を移設しました。

亀裂から僅かな漏水が確認されるため、当面、水を張った状態で様子をみることにしています。
このため、睡蓮を植え付けるのは来春以降になりそうな状況です。

ところで、米搗き臼について以前にネットで調べたところ、実際の使われ方を示す写真を見つけました。


株式会社クボタ「田んぼの総合情報サイト:くぼたのたんぼ

この写真に杵を上下させるための石製の支柱が写っていますが、これも敷地内にあることがわかりました(この写真を見て初めて用途を知った次第です)。

臼だけでなく、この石柱も何らかの形で活用したいと思っています。

話は変わりますが、今春、玄関のアプローチに敷石(石畳)を整備するとともに、敷石の際まで芝生を拡張しました。

除草の負担軽減にもなって良かったと思っていたところ、ひとつ問題が発覚!
と言うのは、以前は郵便配達の際、玄関前にある郵便受けのところまでバイクで乗りつけることがてきたのですが、敷石を整備したことで郵便配達員の方は手前でバイクを降りて敷石を歩いて郵便受けのところまで行かなければならなくなったのです。
自分のことばかり考えていたら、この有り様です・・・。

そこで、郵便配達員の方がバイクから降りることなく投函できるよう、敷石の手前に郵便受けを移そうと思います。
敷石はさらに延伸する考えですので、これを見越して下写真の朱色で示す位置に郵便受けを設置すると良さそうです。

この手前は自動車が通る砂利道で広さもありますので、バイクでもUターンしやすいでしょう。

郵便受けは地べたに置くわけにいきませんし、バイクに乗ったまま投函しやすい高さに設置するには支柱などで立ち上げる必要があります。
支柱は根入れするとしても、安定させるには基礎を設けたほうが良いです。
その基礎として何か良いものがないかと考えて思いついたのが、先の石柱です。

郵便受けの基礎としてはこれほど大きいものは必要ありませんが、この場所なら門柱を兼用できそうです。
通路を挟んで反対側には現在、門冠りに仕立てている最中の松があり、その対として門柱が欲しいと思っていたのです(丸太でも立てようかと思っていました)。

石柱を活用できることになるため、早速にでもここに据え付けたいところです。
しかし、問題はこのような重量物をどうやって運搬するかです。
おおよその重さを掴むため、サイズを計測して体積を算出します。

800mm×380mm×200mm=0.0608m3

御影石(花崗岩)の比重を2.6とすれば、重さは158kg(=0.0608m3×2,600kg/m3)になります。

一人で持ち運べる重さではないため、どうしてもトラッククレーンや台車などを利用することに考えが向かいがちです。
しかし、敷地内などの狭いところで案外融通が利くのが原始的に丸太のコロを使う方法です。
古人はコロを使ってピラミッドや城郭の巨石を運んだことを思えば、158kgぐらい楽勝のハズです。

と言うことで、石の下に丸太を挟み込んだうえ、後ろから押して少しずつ動かしていきます。

私のような非力でも重い石を動かすことができ、本当にコロの発見は偉大だと実感します。

敷石や砂利敷きのところは合板を敷いて丸太を回転させやすくして移動。
そして無事、目的地に到達しました。

庭の整備(40)睡蓮鉢設置

裏庭の片隅に長年放置されていた陶製の臼について、前回調べたところ、明治後年に常滑(常滑焼きの産地)で作られ、精米用の米搗(こめつき)臼として使われたものであることがわかりました。

この米搗臼を井戸水とともに有効活用する方法として、水を張って睡蓮鉢として使いたいと考えています。
その設置場所について、もし睡蓮の花が咲くことにでもなれば見やすいところに設置したいものです。
そのような適地として思い浮かんだのが、下写真で朱色で示すところです。


(今春、敷石の整備時に撮影)

ここは三角状にスペースが空いており、現在は、今春の敷石整備で余った石などを仮置きしてあります。
ここなら通行の妨げになりませんし、通路(敷石)からも眺められます。
ただ、隣接する井戸の周囲を今後整備したいと考えており、その邪魔になるかもしれないのですが、とりあえずは設置してみて、どのような感じになるか確認することにします。

臼は陶製で分厚い(6cm程度)ため相当な重さがあるため、地面に合板を敷き、その上を転がして目的地まで移動。

陶製臼は地面にそのまま置いても良いのですが、ちょうど上写真で左側に写っている石臼も使うあてがないため、基礎として利用することにします。

ところで、陶製臼は精米のために杵で搗いて使われたもので「搗き臼」です。
搗き臼と言えば餅搗き用の臼が思い浮かびますが、昔は米の籾摺りも搗き臼を使っていたそうです(その名残りで今も籾摺りのことを臼摺りと呼ぶわけです)。
一方の石臼は製粉のために二つの石を擦り合わせて使われたもので「挽き臼」になります。
そんなことで、今回の睡蓮鉢は同じ臼でも搗き臼と挽き臼の合作と言った感じでしょうか。

閑話休題。

さて、何事も基礎が大事です。
水平になるようにレベルで確認しながら石臼を据え付けます。

その上に陶製臼を載せ、散水栓からホースを伸ばして井戸水を充します。

水が張られ、米搗き臼も生き返ったかのように見えます。

水を張った状態で側面を見ると、亀裂があるところが湿っています。

臼のなかの水が目に見えて減るようなことはありませんが、亀裂から僅かに水が漏れているようです。
もし、漏水が増えるようであれば止水する必要がありますので、しばらく水を張った状態にして様子を見ることにします。
このため、睡蓮を育てるのは来春以降になりそうです(今の時期はホームセンターで扱っていないこともあります)。

また、ただでさえ重い陶製臼に水まで張ったことで重心が高くなり、地震時に転倒してもおかしくありません。
そこで、臼の下部に天然石を回して支えとします。

見た目にも安定感が増したように感じます。

離れたところから見て、配置を確認します。

こうしたものは私のようなセンスがないものが無闇矢鱈と設置すると、ごちゃごちゃして悪趣味な感じなってしまうものです。
まあ、今回はこれもアリと言ったレベルでしょうか。