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耕作放棄地の再生(21)モウソウチクの伐採

前回、隣地にせり出していた雑木(エノキ、イヌビワ等)を伐採しました。

<Before>

<After>

これまで上流側の隣地(下写真で左側)には迷惑をかけ続けてきましたが、3年かかってようやく整理できました。

上流側が片付いたとして、次は下流側(上写真で右側)です。
下流側についても、上流側と同様に密集した竹(モウソウチク)が隣地へ倒壊しています。

上流側と下流側の間については、水田に沿ってスギやヒノキが植林されているため、それによって竹の倒壊が抑えらています。
しかし、竹の勢いは凄まじく、背後からスギやヒノキを押しており、いつ水田側に出てきてもおかしくありません。

そこで、竹を水田から約5m控えるように伐採することにします。
こうすればスギやヒノキとの間に5m幅の緩衝帯ができ、鬱蒼とした林内に風が入るようになるかもしれません。
この伐採を下流側の隣地まで行えば、隣地に竹が倒れることもなくなるように思います。

と言うことで、上流側から下流側に向けて竹の伐採開始。

モウソウチクは太くて重いうえ、密集しているため厄介です。
さらに最初は作業場所すら確保できませんので、とりあえず伐倒・玉切りだけし、田面に出したうえで枝払いします。

入口側の竹を伐採してみると、スギの樹形がよく分かるようになりました。

見事に山側の枝がありません・・・。

下流側へと伐採を進め、スギやヒノキの背後部分について伐採完了(単純な繰り返し作業とは言え、モウソウチクの伐採は本当に厄介です)。

日差しが入るようになりましたし、方角的に西風(冬の季節風)や東風(夏の海風)がここを吹き抜けていくことでしょう。

スギやヒノキも気持ち良さげです。

スギやヒノキの背面に日差しが入るようになったため、水田側から見ても明るく感じます。

伐採した竹は枝払いしたうえ棚積みして腐るのを待ちます。

林内だけでは収まらず田面側にも置いています。
たかが5m幅を伐採しただけで、これだけの量です。
これだけあれば1年間のボイラーの燃料を賄えそうで、そう思うと伐採して残置するだけと言うのは勿体ないものです。

<続きます>

竹ボイラーの導入(30)自作パネルヒーター③銅管のハンダ付け

前回、支柱となるアルミ製アングルを加工しました。

次に本体(熱交換器)の銅管(下図で朱色着色)を組んでいきます。

銅管は、以前検討したとおり口径φ15.88mmのものを使います。
使用する部材は次のとおりです。

  • 2mもの直管:4本
  • エルボ(90°):20個
  • チーズ:1個
  • メスアダプタ(R1/2):1個(空気抜弁接続用)
  • オスアダプタ(G1/2):2個(本管接続用)

銅管の継手は塩ビ管と同様にソケットになっています(ソケットの固定に塩ビ管の場合は樹脂系の接着剤を使うところを、銅管の場合はロウ材を使うことになります)。
ソケットには継手代がありますので、それを考慮(実際に嵌めて確認)して直管から各部材を切り出します(チューブカッターを使用)。

続いて各部材を接合していくことになりますが、銅管の接合と言えばロウ付けです。
今回のような小口径の銅管の場合はロウ材としてハンダ(軟ロウ)を使うとは言え、私のような素人にとってはハードルを感じます。
ハンダ付けの方法をネットで調べてみると、必要となる道具・材料はパワートーチ、ハンダ及びフラックスだけで良いようです。
基本的には電子工作のそれと同じで、ハンダこてに代わってパワートーチを使う感じでしょうか。

ハンダ(500g、2,000円弱)やフラックス(1,000円弱)も銅管(水道資材のため鉛フリー)用のものになりますので、両者をホームセンターで購入してきました。

銅管は先に加工したアルミ製アングルの穴を通すことで支えますが、この穴の(中心)間隔は@64mmとしています。
つまり、正確に64mm間隔になるように銅管をハンダ付けしなければならないわけです。
そこで、64mm間隔を保持する治具を事前に作っておきます。

端材に15.88mm幅(銅管の外径)の溝を(中心)間隔64mmで2箇所設け、これを2個作ります。

この治具を下写真のとおり使い、ハンダ付けの対象となる銅管をセットします。

いよいよハンダ付けですが、その手順を素人があれこれ説明するよりも下記リンク先を参照していただくほうが良いでしょう。

・株式会社UACJ銅管販売:スミケイの配管講座「はんだ付(軟ろう使用)の手順」

この手順に従って片側(下写真で下側)をハンダ付け。

手順書にも詳しく記載されていますが、パワートーチで接合部を加熱し続けると炎の先端の色が変わる(薄黄緑色)ときがあり、そのタイミングでハンダを付けると溶融して上手い具合に表面張力により隙間へと吸い込まれていきます。

片側のハンダ付けが終わったところで、支柱のアングルとグロメットを銅管に取り付けておきます。
グロメット(材質:EPDM)は耐熱性(100℃)のあるものを使用しているとは言え、さすがにハンダ付け温度(260~320℃)には耐えられません。
このため、ハンダ付け箇所からできる限り離すとともに、水を含ませた雑巾を被せて養生したうえでハンダ付けを行います。

上写真で右下には空気抜弁を接続するためのメスアダプターをハンダ付けしています。
アダプターは通常の銅管や継手よりも肉厚(黄銅?)で、そのため加熱具合を判断しづらく、ハンダがダマになったりして手間取りました。
この辺りは経験が必要に感じましたが、通常の銅管どうしの接合であれば素人にも十分可能なものでした(現時点では漏水することなく、うまくできているとは言い切れないのですが・・・)。
今回ハンダ付けを行ったことで、今後行うことになるボイラー周りの配管(銅管使用)についても少し目処がつきました。

<続きます>