里山再生:枯れ木の伐採と栗の薪

自宅の片付けや主屋(古民家)の改修工事に伴い発生した膨大な量の古材。
そのうち角材については、昨冬から薪ストーブの燃料として使っています(板材は処分)。

当初、余りの多さにとても我が家だけでは使い切れないと感じ、県内の薪ストーブ・ユーザーの方に軽トラで引き取りにきていただきました。
その方曰く「多いようにみえても、針葉樹(松、杉、桧)ならアッと言う間に焚いてしまうので、自家用にストックしておいてはどうか」とのこと。
それを聞いたときは半信半疑でしたが、薪ストーブを導入して1.5シーズンが経過した現在、実際にほぼ使いきりました!

残すは下写真のものだけ。
枕木にしてあったもので、湿気っていたため、玉切りして軒下で乾燥させています。

それにしても感慨深いものがあります。
松を中心とした針葉樹のため、火力が強すぎたり(特に松ヤニの塊のようなものは500℃まで上昇)、早く燃え尽きてしまうので薪をくべるのに忙しかったりと欠点もありましたが、1.5シーズンの間、暖を採らせてくれたことを思うと、その有り難さをしみじみと感じます。
曽祖父が建ててくれた家(まだ現役!)の古材ですので、その旨、仏前に報告しておくことにしましょう。

ところで、古材の薪を使い切りましたが、今冬の薪ストーブ・シーズンはまだまだ続きます。
昨冬から里山の雑木(広葉樹)を伐採していますが、それらは2年乾燥後(来シーズン)に使う予定で、まだ使えません。
実は今シーズンの薪として目星をつけているのものがあり、それは里山の枯れ木です。

その内のひとつが下写真の栗の枯れ木で、自宅敷地と里山との境界にあります。

大木で、昔はたくさんの栗の実を落としてくれたのを覚えています。
枯れてから随分と時が経過していますが、いつ頃に枯れたのだろうかと昔のデジカメ写真を確認すると、2002年5月(16年前)にはまだ新緑の葉をつけて元気なのがわかります。

この翌年(2003年11月)に、栗の木に隣接する離れを建て替えているのですが、そのときに支障になる枝を払ったり、基礎工事や重機の移動により根を痛めたことで、その後枯れてしまったようです。

枯れてから15年程度が経っていることになりますが、さすがに栗だけあって幹部分に大きな腐朽はありません。
ただ、問題は大木で、根元付近で少なくとも直径70cm以上あるため、所有しているチェンソー(14インチ=35cm、ゼノアGZ360EZ)で切れるのかです。

幸い、中心部に向かって窪み(凹部)があるため、その両側を刃を入れることで伐倒成功!
続いて玉切りまで完了。

堅木の栗で、しかも枯れてから時間が経っているためか、滅茶苦茶堅い。
途中で2回、給油とソーチェーンの目立てを行いました。

次は薪割りで、こんなに堅い木を割れるのだろうかと心配になりますが、昔のデカイ斧や楔を使って無事完遂。

節部分には苦労しましたが、欅や楠のように繊維が絡まるものに比べると乾燥していても気持ち良く割れました。
なるほど、栗の木が薪ストーブ・ユーザーに好まれるというのが頷けます。

下写真のものは凹みがあって椅子として座りやすいため、薪にせず取っておくことにします(見掛け以上に重いため、容易くは移動できないのですが・・・)。

割ったものは軒下に一時保管。

試しに薪ストーブで焚いてみます。

これまで松を中心とした針葉樹を焚いてきた身にとって、火持ちの良さと熾が多くできるのには本当に驚きです。

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