月別アーカイブ: 2018年1月

竹ボイラーの導入(21)自作床暖房パネル①框

ボイラー(ATO ウッドボイラー)で沸かした温水は暖房にも利用したいと考えており、前回、そのための暖房器具について検討した結果、床暖房パネルとパネルヒーターを自作することにしました。
(暖房器具を含むボイラーの施工は昨年内にほとんど終わり、年明けから試験焚きしています。ブログ記事の更新が遅れています・・・。)

その内の床暖房パネルから作っていくことにします。
床暖房パネルは冬季のみテーブル下(床上)に据え置きするものとし、その大きさをテーブルに合わせて950mm×650mmとします。
構造は一般的な床暖房と同様に、床板と断熱材との間に熱交換器(銅管)を設置します。
このため、下図のとおり4方を框で組んで、そのなかに上記のもの(床板、銅管、断熱材)を仕込むことにします。

まずは框を作ることにし、材の準備から。
材は、内側に格納することになる床板(t=12mm)、銅管(φ9.52mm)、断熱材(グラスウール)の厚さを考慮し、1.5寸(45mm)角の垂木材(杉)を用います。

檜か、杉でも少なくとも造作材を使うべきですが、ケチって4m、ワンコイン(500円程度)の下地材にしたため節がたくさんあります・・・。
これらの節が隠れるように頭をひねって配置していますが(上写真は裏面側)、本来なら外側に赤身(杉でも堅硬な部位)が来るように配置すべきなのでしょう。
また、プレーナー加工にヒットミスが多くあったため、カンナに掛けて43mm角に仕上げています(もちろん直角は出ていませんが、テーブル下に置くものだと割り切ります^^;)。

次に、いつも通りホゾとホゾ穴を加工。

通しホゾにしています。

続いて、床板をのせる溝をテーブルソーを使って加工します(自在溝切りカッターと自作治具を使用)。

溝の深さは、床板厚(12mm)+α(2mm)で14mmにしています。

両端(部材同士の接合箇所)は溝を切れませんので、テーブルソーでの加工はその手前で止めておきます。

残りはノミを使って手加工。

同様に四隅を加工。

溝加工が終わって組み立てたくなりますが、その前にやっておくべきことがまだ残っています。
中框を横断する線形で銅管(外径φ9.52mm)を配管できるように中框に溝(12mm角、下図で水色着色箇所)を設けます。

この溝加工にもテーブルソー+自在溝切りカッターを使っています。

さらに、外枠の框に銅管(外径φ9.52mm)を出し入れするための開口(φ12mm、往き・戻りの2箇所)を設けます。

これで準備が整いましたので組み立てます。

<続きます>

薪ストーブの導入(56)煙突トップの煤

薪ストーブのメンテナンスと言えば煙突掃除がメインかと思います。
その煙突掃除ですが、昨シーズンは初めてと言うこともあって約2ケ月ごとに計4回も行いました。
昨シーズンは古材の松を中心に焚いていたことから煤が多かったですが、それでもシーズン途中1回の年2回行えば安全上何の問題もないように感じました。
ただ、安全上は問題ないとしても気になったのが煙突トップへの煤の付着です。
煤が埃のように付着しており、それが強風時に吹き飛ばされるのか風下側の屋根が汚れるのです。

写真では分かりづらいのですが、上写真手前側(煙突の風下側)に煤の飛散が見られます。
まあ昔のカマドに比べればマシでしょうし、改修工事により新しい屋根になっているため気になるだけかもしれません(改修前の屋根なら、まず気になっていないと思います・・・)。
また、最悪、そのまま吹き飛ばされても風下側は畑(自己所有地)で大丈夫なのですが、念のため、煙突掃除を行なって煤の飛散を最小限に抑えることにします。

屋根に登り、煙突トップを回収。

スリットの部分に結構な量の煤が付着しています。
今シーズンは、これまで杉をメインに焚いているのですが、煤の付着量は昨シーズン(古材の松をメイン)と変わりません。

煤の状態はサラサラで、ブラシで簡単に落とせます(飛散もしやすい・・・)。

煤の色は松(昨シーズン)のときに比べると随分と白っぽいです。
なるほど松の煤は、松煙として墨などの原料に使われるわけです。

作業は容易ですし、汚れが落ちると気持ち良いものです。

塗装が剥がれているところがありますが、特段の影響はないためシーズン後にまとめて塗装することにします。

煙突内部も簡単に掃除(煙突ソージ器使用)したうえ煙突トップを戻して掃除完了。

<続きます>