月別アーカイブ: 2017年12月

竹ボイラーの導入(14)防護カバーの作製

前回、パイプの敷設に伴いハツった土間コンを復旧しました。

ところで、パイプを主屋へ引き込むため外壁に開口を設けていますが、現在、上写真のとおり開いたままになっています。
これでは小動物が入りかねませんし、降雨時に土台を濡らしてしまう恐れもあります。
そこで、これらを防ぐとともに屋外に露出しているパイプの保温を図るため、防護カバーを設置することにします。

まずは防護カバーの形状と大きさの検討から。
パイプの縦断線形から防護カバーの側面は下図で朱色着色箇所のようにすれば良さそうです。

正面は開口のサイズ(下図で緑色線、300mm×215mm)をひと回り大きくしたもの(450mm×250mm)にします。

これを木材(板材)で作っても良いのですが、取り付けられる側の外壁がトタンですので、金物(板材)を使ったほうが作りやすく、見た目も外壁に馴染むかもしれません。
金物と言ってもアルミ板や銅板は高価ですのでトタン(ガルバ生地、3尺角で800円程度)を使うことにし、展開図を描きます。

特にこれと言ったところはありませんが、外壁のトタンと接合できるように襟(幅20mm)を設けています。

展開図をトタンに罫書きます。

罫書き線に沿って切断します(万能ハサミを使用)。

折って形を作ります。

2箇所ある重ね代をハンドリベッターを使って接合します。

同様の手順で、これまでに自動カンナ盤の集塵フード薪ストーブのストームカラー、同じく天井用眼鏡板を作製しましたが、安価なトタンを使っていろいろと作れるものです。

ここで一旦、仮置きしてみます。

外壁のトタンには角波がついていますので、その高さ分だけ隙間が生じてしまいます。
隙間を無くすため、防護カバー側を切り欠くことにし、その位置をマークします。

マークしたところをドリル(16mm)と万能ハサミを使って切り欠くと、トタンの角波にピッタリとはまります。

防護カバーは点検時に取り外せるようにするため、外壁との接合(トタン同士)にはタッピングネジ(材質:SUS)を使うことにします。
防護カバー側にネジ径(3.0mm)でバカ穴をあけます。

続いて、外壁側(バカ穴の位置をマーク)に下穴(2.0mm)をあけ、ネジを締め付けて取り付け完了です。
ネジ締めは、薄いトタン板を勢い余ってネジ切りしてしまわないようにドライバーで手締めしています。
また、点検時に防護カバーを取り外すことから、防護カバーと外壁との接合部にシーリングは施しません。

防護カバーの設置により空気の出入りができなくなりましたが、床下の換気については、以前設置した換気口(上写真で防護カバーの奥側)が担うことになります。

<続きます>

薪ストーブの導入(55)雑木の枝を薪として利用

11月から焚き始めた薪ストーブですが、12月に入り早くも朝・晩の2回焚いてフル稼働状態になっています。

しかも朝はお湯を沸かすだけでなく、朝食作り(土鍋で味噌汁)にも貢献しています!

さて、薪ストーブのフル稼働に伴って忙しくなるのが燃料の準備です。
焚き付けに使っている杉の葉も在庫が少なくなってきましたので、週末、裏山に入って拾い集めることにします。

この時期、杉の葉は至るところに落ちています。
以前は、このような光景を見てゲンナリしたものですが、今では宝探しのような感じです。
これも薪ストーブのお陰です。

同じく焚き付けに使う小枝は、昨シーズンに伐採・バラしたものを山にして積んでありますので、そこから取り出します。

山の上部は乾燥して良い焚き付けになりそうですが、下部の土に接しているところは既に腐り始めています。

腐りかけているものはもちろん、畑に運んでマルチ材&肥料として利用します。

これらや剪定の枝葉などで畑(約1反)の地表面のほとんどが覆われている状態(地表面が剥き出しになっているところがほとんどない状態)になっています。

同じく昨シーズンに伐採・バラしたもので少し太めの枝は別の山にしてあります。

これらは薪ストーブの燃料としては向かないというイメージがあり、ボイラー(現在、導入に向け作業中)で燃やすつもりでいました。
しかし、ほとんどが広葉樹(雑木)で案外良い燃え方をするのではないかとも感じますので、薪ストーブで焚いてみることにします。

1年間雨ざらし状態でしたので内部は乾燥していると思いますが、表面の濡れを乾かすため軒下に一時置いて乾かします。

玄関先から下写真のように見えますが、薪ストーブ・ライフを送っているのが分かって良いかも(^_^)

まあ、少なくとも下写真の状態(今年3月頃、裏山の投棄ゴミを回収)よりはマシですね(^^;

薪もゴミも同じ裏山から集めてきたものですが、片や自然が作ったもの、片や人間が作ったものです。
自然に無駄なものはないと言うことを実感させてくれるのも、薪ストーブのお陰かもしれません。

さて、雑木の枝(太め)を薪ストーブで焚いてみます。

杉の薪とともに焚いていますが、枝の火持ちは広葉樹だけあってそれほど悪くもありません。
しかも、針葉樹と違って熾がたくさんできますので、昨シーズンに松(古材)を焚いていたときに比べれば投入頻度が少なくて済みます。
また、炉内に熾がたくさんあるため、火の勢いが弱くなっても炉内の温度が一定に保たれるのも針葉樹のときとは違います。
前面ガラスがほとんど曇らないのも同じ理由からなのでしょう。

広葉樹なら少し太めの枝でも薪として十分に使えることが分かりましたので、まだ多く残っている松(古材)はボイラーの燃料とし、広葉樹の枝を薪ストーブで使ったほうが良さそうです。

<続きます>