月別アーカイブ: 2017年11月

竹ボイラーの導入(6)床下換気口設置

ボイラー(鉄骨倉庫内に設置)から主屋へ引き込んだパイプは、床下(土間コン上)に転がし配管したいと考えています。
そこで前回、床下の状態を確認すべく床下点検口を設置しました。

床下は狭いですが(元々、土間だったところを床上げ)、土間コン上に配管できそうです。

ただ、土間コン上に配管するものの、土間コンが打ってあることで問題になるのが主屋への引き込みです。
配管(地中埋設)の建物への引き込みは、通常、屋内側で立ち上げる(下図で朱色点線)のだと思います。

しかし、今回のように土間コンがある場合、屋内側で立ち上げようとすると床を剥がして土間コンをハツる必要があります。
さすがにそんなことはやっていられませんので、上図で朱色実線のとおり屋外側で立ち上げ、外壁を貫通させる形で配管することにします。
そこで、今回、壁に開口を設け、配管できるようにします。

ところで、この壁は15年ほど前に行ったリフォームで作ったものになります。
元々の主屋は、下屋が下写真で右側に張り出しており、そこにお風呂がありました。
その部分を減築し、新たな壁(石膏ボード+断熱材)を設けたわけです。

そのとき、壁の下に土台を入れているはずですが、その土台の状況(湿気やシロアリ)が以前から気になっています。
ちょうど今回、開口を設けるついでに確認することにします。

では、壁に穴をあけます(パイプ5条分として幅30cm)。
と言っても、外壁材のトタンをジグソーで切るだけなので簡単です(^_^)

壁の下地や土台が現れました。
トタンの下端が錆びて劣化していますが、15年程度でこれほど劣化することは通常ないと思います。
実は以前、上写真手前側の土間コンに絨毯が敷いてあり!?、その絨毯がトタンの下端に被っていたのです。
絨毯は雨に濡れて年中湿気を含んだ状態になりますので、その湿気にやられてしまったわけです。
トタンがこの有り様なので、土台もヤバそうだと心配だったのですが、見る限りは大丈夫そうです(トタンや土間コンとの間に隙間があったためだと思います)。

開口を設けたことで床下に光が差し込むようになり、床下点検口から見通すことができます。

床下には光だけはなく、新鮮な空気も入るようになりました。
ただ、今回設けた開口は、配管後に簡易的な屋根のようなものを設けて雨やゴミが入らないよう閉じるつもりです。
そこで、床下換気口を下図で朱色四角で示す位置(2箇所、約1間ピッチ)に設けることにします(15年前のリフォーム範囲には床下換気口なし)。

まずは、上図で左側の床下換気口を設置します。
換気口にはφ100mmの丸形ガラリ(SUS)を用いますので、それに接続する塩ビ管(VPφ100、下写真右下)の外径で穴をあけます。
先ほどの開口により土台(下図で朱色線)の天端高が分かっていますので、それより上(かつ床下)に穴が来るようにします。

実は、この穴の近くある柱(上写真で緑色線)の状態も確認したいと思い、換気口の位置を設定しています。
穴から柱(既存)を覗くと、土台(新設)にのせられており、柱の根元の状態も悪くありません。

塩ビ管を挿し込みます。

トタン(角波)は波の部分が出っ張っていますので、ガラリを取り付けるためには、トタンかガラリの一方を切り欠く必要があります。
スレンレスのため加工しづらいですがガラリのほうを加工することにします。

ガラリを取り付け、その外周をシーリングして完成です。

もう1箇所の床下換気口は下写真の箇所になります。

土台の位置を確認するため、トタンの一部を剥がします。

こちらは土台の位置が高く、建築用ブロック上にのっているのが分かります。

ところが、穴をあけたところ、まさか柱(間柱ではない)の位置と重なってしまいました!

新しい柱ですので、15年前のリフォーム時にここに新設(補強のため?)したようです。

換気口の位置を変えると、穴をあけたトタンの後処理に面倒なことになりますので、位置は変えずに塩ビ管を切り欠いて挿し込みました。
塩ビ管を挿し込むことはできてもガラリを取り付けることができませんので、急遽、換気口から点検口に変更することにして、塩ビ管にキャップを取り付けることに・・・。

通常のキャップはもっとゴツイ(価格も高い)のですが、モノタロウに簡易的なもの(CU排水キャップ、100円程度)がありましたので、それを取り寄せました。

もう少しトタンを剥がして調べていれば、このようなことにならなかったのでしょうが、後悔先に立たずです・・・。

<続きます>

竹ボイラーの導入(5)床下点検口A設置

ボイラーは当初、給湯だけに利用する考えでしたが、ATO社のウッドボイラーは拡張性があり多用途(暖房、etc)に利用できることが分かりました。
そこで、前回、将来的に暖房や井戸水クーラーにも使えるように全体計画(主に配管)を見直しました。

この計画では、鉄骨倉庫内に設置するボイラーから主屋までパイプを引き、その引き込み箇所は台所側と居間側との境付近としています。
これは、給湯を利用するのは台所側、暖房は主に居間側で利用するためです。
また、台所を含む水回りは15年程前にリフォームした際に床下に土間コンを打っているため、パイプを床下(土間コン上)に転がし配管すれば施工が容易なのではないかという思いもあります。

一方、この床は元々は土間だったところを床上げしたもので、床が低くなっています。
このため、床下に潜ることができず、床下がどうなっているのか分かりません。
この床下の状況(湿気、シロアリ等々)については以前から気になっていましたので、今回、床下に配管するためにも、床(フローリング)に穴をあけて調べることにします。
そして、この穴は、後に配管の分岐箇所(線路のポイントのようなもの)を設置できるように床下点検口(下図で朱色四角)とします。

上図から穴をあける(床下点検口設置)のは下写真の箇所になります。

床下点検口は市販のキット(450mm角)を利用しますが、問題は既存の大引きや根太の位置です。
床下がどうなっているのかわかりませんので(15年前のリフォーム時の図面や写真はありません)、根太は上写真で青色矢印のように入っており、大引きは写真の手前側に位置すると想定しました。

大引きに当たらないことを祈りながら、ジグソーを使って床板をカットします(床下点検口のサイズ(450mm角)から根太は1本か2本切断することになります)。

作業中の写真がありませんが、無事、大引きに当たることなくカットできました(根太は2本切断)。
あけた穴から床下を覗くと、土間コンが打ってあり、乾燥しているように感じます。

木材も今のところは問題ないようにみえます(上写真で上側に写っている木材が大引き)。

床下の調査は今後行うとして、床の復旧(点検口設置)を優先します。
根太を2本(下写真で朱色矢印)切っていますので、代わりのものを床下点検口の両サイドに入れて補強します。

(床の構造:上から)
・フローリング合板 t=12mm
・下地合板 t=15mm
・根太 55mm×45mm
・断熱材 グラスウール
(断熱材押さえ)
・大引き 

ちょうど手持ちの角材で55mm×45mmのものがありましたので、それを床板と大引きの間に差し込もうとしても微妙に大きくて上手くいきません。
そこで、既存の根太(下写真で左側)とピッタリ同じになるように自動カンナ盤で微調整します。

微調整の結果、なんとか差し込めました(下写真で朱色矢印)。
そして、この根太に床下点検口の外枠(受け桟)をビス止めして取り付けます。

続いて、蓋のほうを作ります。
切り取った床板を流用するのですが、下地の合板(下写真で左側)に強力なボンドで貼り付けてあって剥がすのに苦戦。

なんとか割れることなく剥がせました。

これを蓋の枠のサイズに合わせて切り、枠にはめ込みます。

上写真に写っていますが、床下点検口のキットには詳しい施工要領書が添付されています。

蓋の裏側に補強板や取っ手のカバーを取り付けます。

この状態で床に設置したのですが、床の高さに対して蓋が僅かに低くなってしまうのです。
それもそのはずで、蓋の厚さが15mmで設計されているのに対して、フローリング合板は12mm厚しかないのです。
このため、3mmの段差がついてしまうのです。

3mm分嵩上げするため、調整用の板を用意します。
適当な端材(サクラ)を3mm厚で挽き割ります。

わずかのことで蓋がガタつきかねませんので、4本(4辺分)とも同厚になるようにヤスリがけ。

蓋(裏面)の4辺にボンドで貼り付けます。

蓋を設置。

調整の結果、ピタリと高さが合うようになりました。

<続きます>