月別アーカイブ: 2017年9月

自然農:ラジノクローバー播種

夏草の勢いが峠を越える8月の終わり頃から、畑の手入れをしつつ冬野菜の種を播いています。

冬野菜はダイコン(自家採種の固定種、下写真で箱の中のもの)を中心とし、その他のアブラナ科(F1種)を幾種類か混播します。
これらの種子を畝の空いているスペースに適当にばら播きします。
手鎌を使って薄く覆土し、軽く足で踏んで完了です。

ちなみに、上写真で土から飛び出しているタマネギは野草化しているものです。
ジャガイモも同様のものがありますが、そうしたものを見掛けては違う場所に株分けして増殖を図っています。

ニンニクに至っては全く収穫していないこともあって満員御礼状態・・・。

株分けしてやれば大きく成長するのですが、こちらは放置します(増えすぎているため)・・・。

そして、一週間も経たずに播種したダイコン等が発芽してきました。

食べる分には僅かにあれば十分なのですが、至るところに大量に播くことにより雑草の防止を図っています。

実際、作物による雑草防止の効果は大きいと感じています。
夏場でも作物を栽培(不耕起)しているところは雑草が少なく、生えてくる雑草も柔らかいものが多いです(→手鎌で対応可能)。
一方、同じく不耕起でありながらも作物を栽培していないところは、イネ科などの根を張る雑草が密集したり、蔓草の繁茂がスゴイことになっています(→刈払機必須)。

このことから、敷地が必要以上に広い(約800坪)我が家では、できる限り畑(下図で黄・緑色着色箇所、約1反)として維持することで除草の軽減を図っています。

そして、更なる除草の軽減を図るべく、昨年からはクローバー草生栽培を試みているところです。
今夏、このクローバーの中でキュウリ(地這い)を栽培してみましたが、クローバー(マメ科)とキュウリ(ウリ科)が十分に共生することが分かりました(課題もあります)。

そこで、クローバー草生を拡大することにします。
場所は先の図及び下写真で、水色の線で囲む箇所になります。

ここは昔からある柿に加えて一昨年から栗や梨の苗木を植えているところですが、果樹の下草(緑肥)としてもクローバーが適していそうです。
柿の木の下(上写真で黄色線)はフキの自生地になっていますので、そこを除く範囲をクローバー草生とします。

クローバーの品種については、これまでは一般的な白花のものを使っていましたが、今回は「カリフォルニアラジノ」という品種のものを使います。
このラジノクローバーは自然農法を提唱された福岡正信氏の著書で取り上げられているもので、一般的な白花クローバー以上に旺盛に繁茂するとのことです。

種子は隣市(四日市市)にある種専門店で購入しました(特殊ですのでホームセンターには売っていません)。
1袋500g入りで約1,700円。
1反(1,000m2)に種子300gですので、今回はこの1/10も使いません(残りは耕作放棄地に播くつもりです)。

目につく雑草(多年草や蔓草)を除去したうえ、雑草の上から種子をばら播きします。
播種後、刈払機で全面を刈り込みます。

昨年まではここで大豆を栽培していたのですが、今年はクローバーを播くことを考慮して作っていません。
しかし、自生えのキュウリやゴボウ、サトイモが育っています。

今後、クローバーが密生しても、これらの野草化している野菜は自生するものでしょうか?
とりあえず、熟したキュウリの一部は違う畑に置いておくことにします。

古民家の自然換気(20)竹天井

前回、付け鴨居(的なもの)に対して根太を掛けました。

この根太の間に、竹で作る天井材のモジュールを設置することになります。

この天井材のモジュールは、以前に自作した井戸蓋のようなものを考えています。

根太のピッチを下図のとおり@535mm(約1尺7寸)にしていますので、天井材のモジュールは長さ490mm(=535-45)、幅1,000mmの大きさとし、これを6個用意することになります。

材料の竹は倉庫内で自然乾燥させてある唐竹(2年前の冬に裏山で伐採)を用います。


(伐採直後の状態)

まずは、1mの長さで切り揃えます。

山から伐り出してきた竹の長さは3〜4mですので、1本の竹から幅1mのものを3本取ることができます。
また、竹の直径は約30mmですので、1つのモジュールを作るのに竹5本(=490/30/3)が必要になります。
約1坪(3.3m2)の面積の竹天井に対して、このモジュールを6個作って竹30本分(=5×6)です。
1坪に竹30本は意外と多いように感じます。
では、板材の場合はどうなのか(1坪当たりに必要となる立木本数)??
板材の坪単価には関心がいくものの、その立木の姿となると全くイメージできないような有り様です・・・。

さて、切り揃えた竹を水洗いして汚れを落とします。

2年間の自然乾燥により表面の油分が抜けていますので、亜麻仁油で補うとともに磨きます。

井戸蓋を作ったときと同じ方法で組み上げます。

あと5個、同じものを作ります。

とりあえず、出来上がったものを厨子二階側から仮置きしてみます。

問題なく設置できることだけを確認して、一旦外します(続いて行う壁塗りの支障になるため)。

ところで、こうして竹の天井材を設置して感じたのですが、竹を床材として利用するのも面白そうです。
いきなり居室の床材にするのには抵抗があるとしても、濡れ縁やウッドデッキ(木ではないので「バンブーデッキ」)としてなら最適ではないでしょうか。
超高齢社会を迎えるなか、竹踏みによる健康増進効果が期待できますので、これからのトレンドは「バンブーデッキ」で決まりですね(^_^)

<続きます>