庭の整備(22)笹の駆除

我が家の敷地は無用に広い(約800坪)ため、夏の間は草刈りや草取りに追われているような有り様です。
このため以前は除草剤を使って対処していたのですが、弊害も多いことから4年程前に除草剤を使うのを止めました。

除草剤の弊害として、除草剤に耐性のある「イシクラゲ」(下写真で黒いワカメ状のもの)だけが繁茂してしまうことがあるのですが、その状態で除草剤を止めたため、イシクラゲに加え無数の雑草が生え出し(下写真)、当時は途方に暮れてしまいました。

しかし、草は生えるのが自然であることを思うと、手間と時間をかけて全ての面積を除草するなんて馬鹿らしくてやっていられません。
そんなことで、できるだけ除草しなくて済むように、畑(敷地面積の約半分)は草生栽培を行うことにし、砂利敷きだった庭を芝生にするなどしました(以前、「選択と集中」というビジネス用語?が流行りましたが、除草する箇所の選択と集中を図ったわけです)。

<畑の草生栽培>

<芝庭>

そして、除草する箇所については、除草剤に手が伸びそうになるのを我慢して根気よく草取りを続けたところ、あくまでも一部ですが、ほとんど草取りをしなくても良い状態になってきました(下写真。最初の写真と同じ場所です)。

砂利敷きのため本来は雑草が生えにくいのでしょうが、無数の草が生え出したのは除草剤を止めた反動だったのかもしれません。
こうしたことから除草剤もタバコなどと同じように一度使うと手放せなくなってしまうのではないかという危うさを感じています。
そして、草刈りや草取りではいくら頑張ったところで雑草を駆逐してしまうことはないでしょうが、除草剤を使えば不可能ではないはずです。
除草剤の使用が拡大し、我が国土から雑草が消滅(=砂漠化、またはイシクラゲ化)なんてことにならなければ良いのですが。

こんなことを書きながら何ですが、実は今でも除草剤を使っているところがあるのです・・・。
それは、苔庭からの笹の駆除です。

下写真の苔庭も以前は笹庭と化していたのですが、除草剤の力を借りて笹を根絶させました。

笹は網目状に根を張っていますので、地上部だけを丹念に取り除いても直ぐに復活します。
全ての根を掘り上げれば良いのでしょうが、苔までズタズタにしてしまいますし、手間も掛かります。
そこで、笹だけに除草剤を塗布することで根まで枯らしてしまうのです。

下写真は昨夏の井戸周辺の状態です。

この井戸周辺を整備したいと考えており、昨夏、笹に除草剤を塗布しました。
その結果、現在では下写真(再掲)のとおり笹がかなり減っています。

それでも下写真(一部)のとおり残っているものがあります。

これらの笹に除草剤を塗布して駆除することにします。
除草剤の塗布には下写真のようにトングに太糸を巻きつけたものを使います。
これを除草剤に浸し、笹の葉だけに塗布するのです。

除草剤はグリホサート系(ラウンドアップ等)のものを原液、あるいは二倍程度に薄めたものを使いますので、大変危険です。
ゴム手袋を二重にはめ、防護メガネやマスクを着用。
さらに雨合羽を着るぐらいの慎重さが必要です。

除草剤の塗布後、晴天で暑い日が続きましたので、1週間後には下写真の状態に。

笹のように根を張っているものでさえ、このとおり枯死させてしまいます。
恐ろしいほどの威力です。

<続きます>

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