里山の整備により山の中にも光が差し込むようになり、特に今の季節、山中を歩くと本当に気持ち良く感じます。
しかし、こうして整備した今でも薄気味悪く感じる場所が残っているとして、前回のブログ記事においてその箇所(下写真、剪定屑などのゴミを投棄していた場所)の現状を紹介しました。
上写真は3年前の整備後の状況ですが、斜面の上部にある大きな塊が剪定屑などのゴミです。
「ゴミ」と言っていますが、もちろん剪定屑は自然のものですので徐々に腐り早晩、跡形も無くなるものです。
下写真が現在ですが、3年の歳月で下方に落下するとともに体積が減っているのがわかります(剪定屑が腐ったものは腐葉土になっています)。
ところで、上写真には剪定屑などのゴミ(緑色)だけではなく、それ以外のゴミ(朱色)も写っています。
その部分を拡大すると・・・大量のゴミが!!
先の剪定屑などは本来、ゴミと呼ぶのは相応しくないものですが、こちらはまさに「本物のゴミ」です。
なぜこのように大量のゴミが投棄されているのか疑問に思いますが、聞くところによると、ひと昔前まで田舎ではゴミの回収がなかった(真偽不詳)ため、不燃物は山に投棄していたそうです。
こうした背景があるなか、昭和30年代にこの谷の斜面が崩れ(下図)、それを埋めようとして?亡き父が瓦礫や不燃物を捨て始めたのをきっかけにしてゴミがゴミを呼ぶ事態になってしまったようです。
ゴミが投棄されていても谷で目につかないため特に構わないように思いますが、実はヤブ蚊の大量発生の原因になっていて困っているのです。
大量に捨てられている缶やビン、各種容器(下写真)に雨水が溜まっており、夏に見るとボウフラがウジャウジャ(それ以前にヤブ蚊の猛襲があるため雨合羽で完全防護です)。
上写真には自動車のバッテリーも写っていますが、容器が劣化し電解液が漏れるとヤバそうです(バッテリーは既に6個回収)。
下写真の箇所は斜面の中ほどから地下水が湧出していますが、湧水がその下にある空き缶などに溜まることになります。
そして溜まった湧水が腐り、異臭が発生しています。
これは尋常ならざる状態だと感じ、とりあえずは湧水が出ているところだけでもゴミを撤去してみようと少し取り除くと・・・。
地表に転がっているだけではなく、相当な深さまで埋まっている模様です・・・。
ここまで酷い状況だと、もはや個人の手に負えるものではなさそうですし、こうした問題をひとりで抱え込んでいてもろくなことはありません。
そこで、市の担当部署に相談することにしました。