里山整備2017(7)剪定屑などのゴミ投機

里山内の竹の間伐・更新により、林内に光が射し込むようになっています。

竹の間伐・更新に加え、今シーズンからは樹木の伐採(林縁部)も始めました(下写真はその内の1本)。

その結果、これまで陰気だった自宅裏の様子が明るくなってきました(里山は自宅の裏手)。

下写真は、上写真と同じ場所を3年前に撮影したものですが、林内が暗く薄気味悪い状態でした。

裏庭がちょうど里山を借景?にする位置にあるのですが、里山が明るくなったことで、庭も明るくなったかのようです(下写真のビフォー・アフター)。

<ビフォー:2013年12月>

<アフター:2017年3月>

また、畑側から見ると、病気(テングス病)にかかった竹が密集し、いかにも荒廃した感が強かったのが、若々しい緑で覆われてきました(冬は竹にとっては夏のような季節で本来は元気があります。下写真のビフォー・アフター)。

<ビフォー:2014年1月>

<アフター:2017年3月>

以前は里山内で作業をしていると白昼でも薄気味悪く、お化けが出そうで怖いぐらいでしたが、今では逆に林内のほうが清々しさを感じるほどです。
ただ、今でも薄気味悪く感じる場所が1箇所残っています。
それは下図で朱色破線で囲む箇所です。

ここは谷状の地形になっています。
もともと谷状の地形だったところへ昭和30年代に斜面が崩れたことで、谷の法肩がさらに自宅側に近づいています。

谷状になっているためゴミを捨てやすく、またゴミで谷を埋める?目的もあり、3年前まではここを藪と呼んで剪定屑や草を投棄していました。
その結果、山のなかでは上から投棄されるゴミに押されて竹が倒れ、凄まじい状態になっていました・・・。

そこで3年前に剪定屑などのゴミを捨てるのをやめるとともに、倒壊している竹の整理をおこないました(下写真は3年前に整理した後の状況)。

上写真で斜面上部にある大きな塊がこれまでに捨てていたゴミです。
相当な量があり、剪定屑だけでなく丸太なども混じっているため、途中で引っ掛かって下まで落ちてきません。
竹や樹木を押し倒しながら、3年が経過した現在、斜面の中腹まで落ちてきています。

ところで、剪定屑などのゴミを谷に投棄すると、一見、谷が埋まった(盛土した)ようにみえます。
しかし、当然いずれは腐って体積がほとんど無くなるため、(現実的に)谷が埋まることはありません。
逆に、投棄され続けるゴミが覆いになり草や樹木が生える余地がなくなるとともに、土が肥える(軟弱化する)ことにより、斜面の強度は弱くなると考えられます。
ちなみに、道路や河川の土手は定期的に草刈りがおこなわれていますが、それは草を生やしつつも、土が肥えすぎて軟弱になるのを防いでいるのであり、それと真逆のことをやっていたわけです・・・。

自己弁護になりますが、このように山に捨てるようになったのはダイオキシン規制により田舎でも剪定屑などを野焼きしづらくなったことにも一因があるように思います。
そう思うと、田舎においてこそ剪定屑などの木質資源を有効利用できる薪ストーブやボイラーなどの必要性が高まっているのかもしれません。

閑話休題

今後、剪定屑などは山ではなく畑に捨て?畑の肥やしにしたり、燃やして燃料とするつもりです。
既に捨てられているものも、そう遠くない将来、自然に土へと還っていくことでしょう。
実はこの谷には、自然に還らないゴミ(本物のゴミ!)も投棄されているのです。
これがこの一帯を薄気味悪くさせているほか種々の問題を起こしています。
これについては次のブログ記事に記載したいと思います。

<続きます>

里山整備2017(7)剪定屑などのゴミ投機」への2件のフィードバック

  1. 素人大工

    いやはや、これだけの里山を整備するのは大変ですね。
    私は敷地内の樹木の手入れだけで四苦八苦してますが、
    その数十倍ありそうです。
    竹林は思いっきり縮小して、筍が生えた時に蹴飛ばせば、
    3~5年くらいで根も枯れますよ。(笑)

    それと、写真を見ると棕櫚もありますね~。私の実家は
    随分前に父が雌雄を2本植えたのですが、いつの間にか
    広がり7本になってしまい、小さいのもアチコチに生えて
    います。
    近々ブログで紹介しますが、思い切って元の2本だけ残し、
    残り5本は伐採しました。でも後の処分が厄介ですね~。

    返信
    1. Satoyama Kominka 投稿作成者

      コメント、ありがとうございます。
      奇遇です、私もちょうど昨日、シュロを伐採しました!
      我が家は自生の和棕櫚(樹高が高くなるので厄介)ですが、素人大工さんのところのものはお父様が植えられたとのことですので唐棕櫚なのでしょうね。
      棕櫚は腐りにくいので、伐採したものは斜面の土留め(土どめ)に利用していますよ。

      里山は3反(3,000m2)ほどで、山としてみれば極小ですが、個人が週末に手入れするには限界の面積かと感じています。
      里山は自宅の防風林や斜面保護の役割も担っていますので、伐採して更地にするわけにもいかず・・・。
      面積の約半分は元々の雑木林に戻す予定ですが、残りは竹をメインにするつもりです。
      なんだかんだ言っても竹(真竹や破竹)は扱いやすく、樹木や竹(孟宗竹)は素人には荷が重いです。
      裏山が杉林や孟宗竹林でなかっただけマシだと思って作業しています(^_^;

      返信

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