今冬に薪ストーブを導入してから既に煙突掃除を2回(約2ヶ月ごと)おこないました。
煙突掃除はシーズン後に1回おこなう場合が多いようですが、薪ストーブ初心者であることとと、松を中心とする古材をメインに焚いていることから少し慎重にしています。
そんなことで煙突の状態は良好だと思っていたのですが、先日、ダンパーを回転させると全閉位置で少し引っ掛かりがあるように感じました。
ダンパーの径は煙突内径に対して少し小さいため、煙突とダンパーとの間に隙間があります(下写真は導入時のもの)。
この隙間にススなどが付着しているため、ダンパーを回転させる際に引っ掛かりを感じるのかもしれません。
ところで、先におこなっている煙突掃除でススが取れていてもよさそうなものですが、実は煙突掃除はダンパーの手前(煙突トップ側)までしかおこなっていないのです。
というのは、煙突トップから煙突ソージ器を挿入してもダンパーが障害物となり、その先の掃除ができないからです。
ススなどが付着するのは外気に晒され煙突温度が下がる部分であり、ダンパーの下方のようなストーブ直近は大丈夫だと考え、これまでの煙突掃除ではおこないませんでした。
(と言いつつ、ダンパーの下方を掃除するには煙突を外す必要があり、それが面倒で横着していたというのが最大の理由かもしれません・・・。)
薪ストーブのシーズンも残り僅かですので、「シーズンオフになってから掃除すれば大丈夫!」という悪魔の声が囁きますが、ここは面倒がらずに掃除することにします。
さて、ダンパーの下方の煙突をどのように掃除するか?
ストーブ本体から煙突ソージ器を逆に挿入すれば良いように考えますが、使用している薪ストーブ(モキ製作所 MD80Ⅱ)は煙突接続口の下に「茂木プレート」なる鋼板があるため挿入できません。
そんなことで煙突を外すしかないのですが、こうしたことを想定して煙突を外せる設計にしてあります(標準設計通りです)。
上図で「スライド管」とある煙突が伸縮可能になっていますので、これを縮めることで抜き取れます。
ところで、煙突の一部を抜き取れば上から煙突が落ちてきそうですが、上方にある固定金具により煙突はぶら下がっている状態になっていますので落ちてくることはありません(ストーブ本体に煙突が載っているのではありません)。
そのようにして煙突を抜き取り、ススを落とさないように慎重に屋外に運びます。
さて、中の状態は?
見事に隙間が無くなっています・・・。
ススに加えて灰が付着しているようにもみえます(ストーブ本体に近いからでしょうか)。
煙突ソージ器で取り除くと、出るわ出るわ!
煙突1本でこの量です!!
このことから、ススは煙突の上方も下方も同様に付着すると考えたほうが良さそうです(煙突トップは別格)。
さて、ススや灰を落としてスッキリしました!
せっかくの機会ですので煙突を戻す前にストーブ本体の煙突接続口を覗いてみます。
真ん中に見える鋼板が「茂木プレート」です。
いくつかの孔があいた単なる鋼板ですが、これで乱気流を発生させクリーン燃焼(二次燃焼)を実現させているそうです。
煙突の再設置後には、周囲にススなどが散乱・・・。
これも掃除して煙突掃除完了です。