月別アーカイブ: 2017年1月

薪ストーブの導入(47)灰の利用

昨年11月から薪ストーブを焚き始め、2ヶ月半が経ちました。
毎日、朝・晩の2回焚いていることもありますが、薪の消費量は想像以上に多いように感じています。

薪は、以前のブログ記事にも書いたとおり、廃材(古材)を優先して使っています。

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この2ヶ月半の間に、上写真の廃材3列分と、通常の薪1列分の計4列分を使いました。

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廃材が次々とハケていきスッキリする一方、薪が減っていくと思うと少し寂しくもあります。

ところで、このペースでいけば今シーズンで計8列分の薪を消費することになります(あと2ヶ月半、薪ストーブを使用すると想定)。
これだけの薪は立木だと何本に相当するのだろうかと思わざるをえませんが、相当な量には違いありません。
昔は薪をカマドや五右衛門風呂に通年使用していましたが、それでもこれほどの薪を使うことはなかったのではないかと思います(私自身は経験がありませんので、あくまでも想像です)。
そう思うと廃材とは言え大切に使わなければなりませんね。

さて、薪を焚くと灰が残ります。
2ヶ月半の使用で灰が溜まってきましたので、畑に散布することにしました。

廃材(古材)を焚いていますので、灰のなかには釘などが含まれています。
これらをフルイにかけ取り除くとバケツ半分程度の灰が得られました。

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ストーブのなかに残しているものもありますので、2ヶ月半でバケツ1杯程度の灰が発生したことになります。
使用している薪ストーブ(モキ製作所「MD80Ⅱ」)は高温燃焼で灰の発生量が少ないそうですが、確かに少なく感じます。

「薪4列」から「バケツ1杯の灰」に。
先に薪4列という多さを感じたところですが、今度はバケツ1杯という少なさに驚きます。
般若心経の「色即是空」という一節を思い起こさずにはいられません。

こうして得られた灰(カリウム等を含有)は畑の貴重な肥料となりますので、畑の畝上に散布します。
(灰のなかには火が残っている可能性がありますので、畑に散布するのは灰をストーブから取り出して3日以上経ってからとしています。)

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100年以上にわたり風雨から守ってくれていた木材は、最後に暖をとらせてくれたうえ、畑へと還っていきます。
電気やガスもその有り難みを感じますが、こうして自然の恵みや循環をダイレクトに感じさせてくれるのが薪ストーブを使う醍醐味なのかもしれませんね。

<続きます>

耕作放棄地の再生(3)2017年開始

一昨年末から始めた耕作放棄地の再生ですが、夏場は定期的に草刈りをおこない現状を維持するようにしました。

<2016年8月24日>
草刈り後の状況

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そして、昨年末から今シーズンの作業を始めることにしました。

<2016年12月29日>
8月下旬の草刈りを最後に何もしていませんが、その後に生えた草の勢いは弱かったようです。
田面については、軽く草刈りをする程度で良さそうです。

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しかし、上写真で朱色の線で囲んだ箇所は酷い状態となっています・・・

この箇所は、一昨年末に山側から倒れてきていた竹を伐り、枝がついた状態のまま田面に積み上げておいたところです(下写真:2016年1月)。

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そこに蔓植物などがはびこりましたが、刈払機では草刈りできず放置せざるを得ませんでした(下写真:2016年8月)。

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そして、現在、このような状況となっています。

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後になって考えると、そのときに面倒でも枝を払って整理しておくべきでした。

ところで、そのような面倒なことをせずとも、枝がついた状態で燃やしておけば良かったのではないかとも考えられます。
しかし、ここは谷津田で両側が小高い山になっています。
地元の長老から「ここで燃やせば、火を強くしないように気をつけていても(ドラフト効果で)火が火を呼び、(コントロールできなくなって)山火事を起こしてしまう」と教わりました。
私のような経験のない若輩者にとって、作業は一人でおこなうにしても、今おこなっていることをベテランに伝え、助言してもらうことが大切だと思っています。

そんなことで、ひと通り草刈りをおこなったあと、蔓がはびこった竹の整理を始めます。
蔓をはがしながら、枯れ竹を取り出します。

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取り出した竹は、鉈を使って稈(茎の部分)と枝をばらしていきます。
枝を払った稈は山側に積んでおくと良いのですが、今後の山側の整備において邪魔になってしまいそうです。
そこで田面に、積まずに並べていきます。
田面は湿地状になっていますので、こうしておけば比較的早く腐ると思います。

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<続きます>